天網恢恢

●ちょっとだけ

マジメなお話です。

どこぞの精肉業者が、牛ひき肉として販売していたお肉に、実は豚肉や、賞味期限切れギリギリの危ないお肉や、動物の内臓が購入していた・・・っていう、あれです。

監督省庁の対応(見て見ぬふり?)も含めて、日本ではいろいろ報道されてるので、今さらですけど。

http://www.asahi.com/national/update/0620/TKY200706200004.html

(日本では)高級なはずの牛ひき肉に、比較的安い豚肉を混ぜて売った、というだけなら。それだって充分、詐欺ですけど。でもそれは、利潤追求のためにクオリティ・コントロールを怠った・・・つまり、モノを作る会社としてのプライドを失った恥ずべき行為、で済みますよね。問題なのはこの場合、企業のモラル、ってことになります。

だけど、人間が食べないほうがいいようなお肉を混ぜたり、本来口にすることのない、ここに書くのもイヤな内臓までつぶして使ったらしい・・・という話になると。これはもう、単なる「企業倫理」では済みません。企業のモラルじゃなくて、人間としてのモラルの問題だと思います。

いやしくも食べ物を売る会社の人が、それを食べたらお腹を壊すかもしれないようなものを、知ってて敢えてつくるって、どういうこと?

自分が手がけてる商品を食べて、病気になったり、下手をしたら死ぬ人だって出るかもしれないのに。あっちこっちで加工されて、流通されて、その「食べないほうがいいお肉」が、自分の子供たちの口に入るかもしれないのに。

そう考えると、あまりの浅慮に、愚かしさに、目眩がします。

もちろん、こういう非道は日本だけの話じゃないですよね。実際つい先日も、イギリスでまったく同じようなスキャンダルが発覚して、大騒ぎになりました。

大手スーパーマーケットの精肉担当の人が、売れ残った生肉の賞味期限を、いとも無造作に書き換えてたり、古い肉を新しい肉の下に隠して、上手にラップをかけて売っていたり。(テレビの潜入ルポ、だったんですけど。)

・・・そう、何て言うのか。

「天網恢恢、疎にして漏らさず」ということわざがあります。

こういう不祥事は、「絶対にばれない」と思っていても、いつか絶対に、どこかでボロが出るのに。取り返しのつかない事態を招いてからじゃ、遅いのに。食品会社がいったん信用を失ったら、やっていけないことは、わかってるだろうに。

なんで、見えないのかなあ。

驕りとか、無知蒙昧とか。目先の利益に囚われて、会社にとって何がいちばんいいのか、見えなくなってるとか。いろいろ表現できると思いますが、本当に虚しいですね。

【23/06/2007 08:40】 社会・時事ニュース | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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