菊花の契り

●菊花の約(ちかい)

一日遅れてしまいましたが、9月9日は重陽の節句・・・って、もしかしたら、昨年のブログにも同じようなことを書いたかも(爆)。

何しろ基本、発想がワンパターンなもので(歳をとってその傾向がますます顕著になりました、うぐぐ~)。自分では、違うことを書いてるつもりですが、ちょっと内容が重複してたらゴメンなさい(汗)。

萌え・・・と呼ぶには美しすぎるというか、まあ淡すぎますが。でもわたしの思考回路上、この日になるとどうしても連想してしまうのが、コレです(笑)。

大江山花伝―夢の碑番外編 大江山花伝―夢の碑番外編
木原 敏江 (1986/04)
小学館

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あうう、大好きな大好きな作家さん(世界でいちばん好きな漫画家かもしれない)の、宝物みたいに大事なコミックスなので、ご紹介できるのが幸せです。あは、涙が出ちゃいます・・・(笑)。

このコミックスに収録されてる「花伝ツァ」(カデンツァ)が、わたしにとっての悲しい「重陽の節句」の決定版です。(この「花伝ツァ」自体、かつて白泉社でコミックスになってますが、今でも手に入るのかどうか。)


●雨月物語

雨月物語―マンガ日本の古典〈28〉 (中公文庫) 雨月物語―マンガ日本の古典〈28〉 (中公文庫)
木原 敏江 (2001/07)
中央公論新社

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もちろん「菊花の約」というのは、上田秋成の「雨月物語」が原典となっています。こちらも、木原さんがマンガにしてますので、ご興味がありましたらどうぞ♪


●木原敏江さんのこと

えっとね、ちなみに。

木原敏江さんに関しては、サイトのプロフィールでもさんざん?書いているせいか、「ましゅまさんがそんなに好きなのなら」という感じで興味を持って、読んでくださる方もいらっしゃるらしいのですね。(ときどきそういうメールをいただきます。)

ホント、それってすご~くありがたいことです。20年来の木原さん信者(なのか?・・・会ったこともありますが)としては、これほど嬉しいことはありません(笑)。まして彼女の世界観に共鳴して、同志になってくださったら、もっと嬉しいと思います。

何しろ、「花の24年組」のひとり(←イマドキ実感のわかないコトバですけどね)。三大JUNE漫画家のひとり・・・だってウィキに書いてあるけど、それって、竹宮恵子と萩尾望都と並んでってことでしょうか。(木原敏江とJUNE、そしてBLについては、そのうちまた書けるといいなあと思ってます。大論文になりそうなので;)

でも、やっぱり、時代っていうかね~(笑)。

初期の作品(これには「摩利と新吾」の最初の何冊かも含まれます)の絵柄は、今から見ると、照れて正視できないくらい古いです(笑)。顔の半分がオメメで、マジで瞳にお星さまがキラキラ(笑)。何しろ1969年デビューの作家さんなので(今調べて自分でもびっくり!)、無理もありませんが。

(ちなみに、わたしが彼女を初めて読んだのは、もう「摩利と新吾」の連載が終わりかけている頃でした。わりと最近、って言ったら語弊がありますかね?)

相当なファンを自認するわたしですら、「いやあ、最初のころの絵はツライかもね~」って、思わざるを得ないのですから。ましてや、今の時代に始めて遭遇する場合は、けっこうなカルチャー・ショックを受けるかも・・・というのは、否定できません(笑)。

もちろん、だからと言って、彼女の経歴をけなすわけじゃありません(笑)。それで、「木原敏江」というブランドの価値が下がるわけでもありません。時代が変わって行った、それだけのことです。

【10/09/2007 03:44】 書籍・マンガ | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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