●火中の栗を拾う
ようなものじゃないかなあ。。。
って、NOVAの「支援者」のことです。どこかにそんなチャレンジャーな会社があれば、のことですけど。
ニュース特集 NOVA経営破綻このせいで被害を受けた方が(生徒さんも講師さんもね)、全国にたくさんいらっしゃるのに、不謹慎かもしれませんが。でもね、この超☆ド派手な社長室の記事を読んで、マジでびっくり仰天。思わず噴き出してしまいました。
馬鹿げた広さとか、高級家具だとか、真っ赤な絨毯までは、まだギリギリ、なんとか許容範囲だと思うこともできるでしょう。趣味の悪いハデ好き社長の虚栄・・・所詮はその程度だって、言えなくもないので。(それだってずいぶん、度を越していると思いますけどね。)
でもでも、ちょっと待ってよ。・・・
ミニバー、茶室に隠しベッドルーム、サウナつきのバスルーム!?茶室・・・???常にいい感じで腐った脳みそを持っているわたしが、まず真っ先に考えたのは、
「BLリーマンもの特有のファンタジー世界って、実在したのか!!」
という、まさに言いようのない衝撃でした。かなづちで後頭部をガツン!と不意に殴られたような、ものすご~くショッキングな事実です(苦笑)。脱力感で、わたしは倒れそうになったよ。
・・・だってね、あるでしょう?
とっても安易な、テキトーな設定の三流BLマンガ・小説に(笑)。なんだか世界でも有数のお金持ちの一族がいて、何をやってるのかわかんないけど、「財閥」だったり「コンツェルン」だったりして。まだ若いのに(場合によっては20代とか)、辣腕社長で通ってる超絶美形のエリートがいて(たいていSっぽい攻め)。
で、そういう攻めはたいてい、とんでもなく豪華なマンションに住んでて、社長室も非常識なまでに贅沢だったりするのよね(笑)。ちっとも仕事なんてしてなくって、平凡でつまんない庶民系の受けキャラと、いつでもどこでも、強引に愛欲の日々。
・・・う~ん。
わたし、こういうお話って、ある種の女性の欲望(願望?)をこれでもか!ってデフォルメした、BL版ハーレクイン・ロマンスだと思ってたんですよね(笑)。究極のファンタジーであって、近未来SFよりももっとずっと、リアリティがないって感じかな?
ちなみに、個人的には>>
いわゆる「リーマンもの」が、すべてそうだとは思ってませんよ。オトナの男が登場するのは好きなので、楽しく読めた作品も、今までにちゃんとありました(笑)。でもねえ、レディース・コミックでカバーできる内容・・・つまり受けキャラが、男性である必然性がないことが、なんだかあんまりにも多くって。そういうのは、冷めてしまいます。
だってほら、男女の恋愛に置き換えても問題のないストーリーなら、わざわざ「男×男」に設定した意味がないじゃん?(笑)
って、あれれ?NOVA再建の可能性について語るはずが、なぜ、BLリーマンもの談義になってるんでしょう(冷や汗)。
●スケープゴート?
えっと、無理やり話題を、元に戻しますね。
どうやらNOVAサイドとしても、管財人にしても、それからもちろん債権者にとっても、「前社長がいけない!」コールで気勢を上げているように思えます。それはそうだろうし、経営者として非難されるべき点は、きっちり非難され、責任を追及されるべきでしょう。なんだか背任の気配もあるので、それなら刑事訴追があるかもしれません。
でも、さ。
たとえどれだけワンマン社長で、強引ごり押しのやりたい放題人間だったとしても、会社は独りでは回っていきません。そこには必ず、副社長だの専務だの、ほかの役員がいたはずです。監査人がいて、社外の監査法人もついていたはずです。
社長が、会社のお金を6000万円使って社長室を増改築したがったとしたら、どっかで誰かが予算を捻出し、業者と話し合いをし、ハンコを押し、契約書にサインをしたはずです。もちろんこれは、ビジネス全般について、言えることです。
どこかで誰かが、「それでいいよ」って言ったはずです。前社長の横暴をいさめるのではなく、反対するでもなく(反論しても黙殺されたかもしれませんが)、ただ頷いた人たちが、そこにはいたはずです。要するに、責任者は前社長以外にも、必ずいたはずだってことです。
前社長を悪者に仕立て上げるのは、簡単でいいですよね。実際、それに相応しいことをしたのでしょう、いじめるな!と言ってるつもりは、毛頭ありません。
でも、そうじゃなくて。
なんだか彼の「悪行ぶり」ばっかりが報道されて、NOVA破綻の責任をすべて負わされてるように見えるけど。それはそれで、自業自得なんでしょうけど。でも、ホントはほかにも、責任者がいるはずじゃないかな。経営責任は、役員すべてにあるのに、なんだか「いちばんの悪玉」ひとりをスケープゴートに、あるいは隠れ蓑にしてるんじゃないかなあ?
前社長のワンマン、非常識経営、背任行為を助長した、許してしまった人たちにも、厳しい目は向けられるべきだろうと・・・そう愚考する次第です。