●ブログのお題から(笑)
☆今年の目標はいつ決めていますか?
☆何を糧にしていますか?
・・・ってのが、ありまして(笑)。
一年ごとの目標なんて、とうの昔に決めなくなっていますけど(笑)。でも、決めろと言われたら、やっぱり岩城さんしかないですよね。
岩城さんをひたすら愛し、どこまでも執念深く愛し、舐め尽くし・・・じゃなくて(爆)、敬い称えること。岩城さんへの、その暴走する思いを小説にすること、が今年の目標ですかねえ(笑)。去年もおととしも、同じだったと思いますけど(笑)。
で、人生の糧と潤いも岩城さん。それ以外、考えられないのでは?
・・・すっごいベタな、面白くもない回答ですみません(笑)。
●帰国した
金曜日の夜は結局、勢いに任せて、岩城さんのお話を書いていました(笑)。
そのせいかどうか、とにかく全然、寝つけなくってね~。ようやく布団の中で意識を手放したのは、空が白々と明けるころでありました。。。
「わたしの辞書に、時差ぼけの文字はないぜ!」
と、かつて、無駄に豪語していたこともあるんですけど(苦笑)。これってどう考えても、立派にボケてるだろう、って感じですよね~。(その原因が、飛行機でちゃんと寝れたからだとしたら、ずいぶん皮肉なものです。)
●読みました~
日本で、某さまにいただいたものですが。。。
※まず初めに、お断り(笑)。
ご存知のとおり、わたしは重度の『春抱き』病患者で、岩城さん至上主義者です(笑)。そりゃたしかに、『春抱き』にはまる前から好きだった作家さんや作品(山田ユギさんなど)は、今でも大好き☆ですけど。でも根本的に、『春抱き』以外に心が動かされないので、ふつ~のBL読み(レビュー書き)としては、あんまり使いものにならないポンコツです(笑)。
おまけに、よしながふみさんのファンではありません(ファンの人、ごめんね~)。それをご承知の上で、以下を読んでやってくださいね♪
・・・って、ご丁寧に断るほどのモノを、書こうってわけでもないんですけど(苦笑)。
え~っと、まずは(笑)。このマンガは、面白いです(笑)。そこはかとなくゲイ(←これがポイントね)で、さらりと洒脱で、実に庶民的で、肩に力の入らない乾いた笑いがあります。マンガ家さんとして、よしながふみって、「すごく上手い」んだなあって思いました。
(彼女の作品をコミックスで読んだのは、これがはじめて。たぶん、自分が買った雑誌の中で偶然にも連載していたりして、どこかで目にしたことは、以前もあると思いますけどね。)
このマンガは、ちなみに、いわゆるBLじゃないです(笑)。ほのぼの中年ゲイ・カップルの、実に地味でふつ~の生活をベースにした、癒し系お料理マンガ、です。なので、さらりと気負わずに、時にくすくす笑いながら、お気楽に読めてしまいました(笑)。
そうね、『春抱き』が丁寧に調理された、極上の子羊のソテー(ミントソース添え)だとしたら、この「きのう何食べた?」は、ほんわかシメジご飯、って感じでしょうか?(笑)
そう、あまりにも・・・素材も調理方法も目指すものも違うので、比較しようのない、まったくの別物なんですよね(笑)。でも、どちらも、それなりに美味しい。それでいいんじゃないかな?
☆ここから先、ちょっとネタばれありです☆
ストーリーは、とても単純。
筧史朗(43歳)は、ハンサムなゲイの弁護士。といっても、高額所得の渉外弁護士じゃなくて、いわゆる地味なマチベン。こすっからい・・・いやいや、浪費を嫌う極度の倹約家で(世間ではケチとも言う)、おうちご飯を作ることに生きがいを感じている(笑)。ちょい女王様タイプの、自称「どちらかといえばネコ」(笑)。
矢吹賢二(41歳)は、街の美容師さん。お洒落な着崩しと、きっちり計算された無精ヒゲの、心優しいゲイ(笑)。筧さんの同棲中の恋人。ささやかな日常にほんわりと幸せを感じるタイプの・・・ま、典型的な年下ヘタレ攻めくん、ですわね(笑)。
名前がかっこいいな、ってのが第一印象(わたしは極端な名前フェチです)。それから、40代のゲイ・カップルの(それなりにらぶらぶな)日常を、さらりと男性誌に描いてしまうという、よしながふみの勇気?と力量に、なんだか脱帽(笑)。
BLの世界では、なかなか描かれない(タブー感のある)中年ゲイの悲哀(髪の毛の残量とか、メタボ不安とかね)も、ここではごく自然に、当然のこととして描かれてます。この力の抜け方って、ある意味スゴイかもしれない(笑)。
・・・ああ、なるほどね~って、妙に納得しました(笑)。
こういうことを描きたかったら、むしろ(乙女に華やかな夢とファンタジーを提供する)BLというプラットフォームよりも、青年誌のほうがいいんですね(笑)。男性の読者ならば、こういったテーマに拒否感を感じないし、「ワタシの夢を壊さないで!」って嘆くこともないからねえ。
だからこれは、BLマンガじゃなくてゲイマンガ、なんですよね(笑)。とてもソフトでマイルドで、淡いオブラートに包まれてはいるけど。
(そのかわり、BL雑誌なら必須のラブシーンは、ここには皆無です。)
でもほら、これは恋愛マンガじゃないもの(笑)。あくまでお料理マンガだから、それでいいんだね。こういうのも、アリなんですね。
しかもそのお料理っていうのが、泣かせるほどに懐かしい家庭料理なんですよ。メタボを気にする中年男性の食卓だから、ってものあるけど、要するにスーパーで安売りしている旬の素材を使った、肩のこらない和食ばかり。そそりますよ~(笑)。
たとえば>>
鮭とごぼうの炊き込みごはん
ツナとトマトのぶっかけそうめん
筍の煮物
かつおのたたき
ナスとトマトと豚肉のピリ辛煮
なめこと三つ葉の味噌汁
・・・う~ん、抜粋してるだけで、食べたくなってきたぞ(笑)。
(ちなみに、日本では旬で安い野菜やお魚も、ロンドンでは入手さえ困難なことが多いです。それこそ、冷奴ひとつにしても、みょうがはおろか、おいしいお豆腐すら簡単には買えません。・・・だからわたしには、このマンガのレシピは、夢のまた夢でしゅ。。。)
あ、なんか脱線してますね~(苦笑)。
そんなわけで、楽しいマンガでした。これを読んだ男性が、ちょっとお料理をしてみたくなる・・・といいなって、そんな気持ちで描かれてるんでしょうね。そしてそのついでに、このマンガに出てくるような、ごくふつうのゲイカップルに対して、「なんだ、俺たちと変わんないじゃん」って、そう思ってくれるといいですよね。
蛇足>>
ちなみに、わたしの好みから言うと、やっぱり筧さん・・・なんですが。彼、なんでもできすぎ、やりすぎよ~(笑)。岩城さんスタンダードから言ったら、美貌の年上女房は、ただいるだけでいいってのが基本ですから(笑)。お料理も家計簿も、なんでもやっちゃうと、できすぎてツマンナイです(苦笑)。・・・筧さんファンの方、ごめんね。
っていうか、このマンガで『春抱き』変換するほうが、無理がありますって(笑)。