●朝、起きたら
雪でした・・・(爆)。

「・・・ここはシベリアか?」
念のために申し上げておくと、ふつうロンドンに雪は降りません(笑)。真冬だってめったに降らないのに、まして4月に入ってからなんて・・・ものすごいレアなんですよ、ええ。う~ん。
●ヘリコプターの騒音
も、すさまじいものでした(苦笑)。
静かな朝はいつもどおり。雪のせいで、ますます静香だった・・・のは、10時すぎくらいまででしょうか。そこから後は、ロンドン中心部上空を旋回するヘリコプターのエンジン音が、す~っと響いてました。
「うるせえなあ。なんかテロでもあったのか??」
悪態をついていたら、ふと思い出したのが、北京オリンピックの聖火リレー。そういえば、今日はロンドン中心部の観光名所を、有名人が聖火を持ってねり歩く(走る)んだっけ。。。なるほど、じゃああれは報道陣のヘリコプターなんだな、と思って(ウェブ)ニュースをつけました。
「あらら・・・?」
Clashes along Olympic torch routeロンドンで聖火リレー開始、抗議の35人拘束チベット問題や中国の人権抑圧がらみで、かなり派手な抗議デモがあるだろうってのは、前日からずでに言われてましたけど。どうやら、思ったより深刻な事態になっていたようです。ああ、頭上のヘリコプターはマスコミじゃなくて、警察だったのかもしれないなあ、と・・・それでやっと気づきました。
聖火リレー、妨害次々 ロンドン騒然騒然・・・?
そ、そんなに凄かったのかなあ。そりゃあ、36名(BBCの最新の数字)も逮捕者が出て、ルート変更あり、リレー走者の変更あり、イベントの一部変更ありじゃ、しょうがないかもしれないけど。でも、いろいろ主義主張があって抗議をする人たち(=それ自体はまったく合法)のうち、実際に法に触れるようなことをしたのは、ほんのわずかだと・・・思いたいですが(苦笑)。
きれいごとかもしれませんが、どれほど主義主張に正当性があっても、オリンピック聖火を持って走る人たちを妨害したり、怖がらせたりするのは・・・危険だし、意地悪だし、何より「あんたたちに、そういう行為をする権利はないだろう」って、思ってしまいました。チベットの解放や人権の尊重っていう、誇り高い思想を、みずから貶めている感じ・・・?
チベットの旗を振るのも、チベット解放の横断幕を張るのも、中国を批判する演説をするのも、この国ではみんな自由です。それがどれほどスゴイことか、中国の現状を見ればわかりますよね。(つうか、わたしも彼らの主張してることには賛成です。)
でも、いきなり聖火を手からむりやりもぎ取られて、複数の人間に取り囲まれ、行く手を塞がれた聖火ランナー(人気子供番組のお姉さんです)の、恐怖にこわばった顔・・・あれはショックでした。この画像、YouTubeにも出てたし、あっという間に世界を駆け巡りましたよね。
ああいうのは、絶対にやっちゃダメだよ~。暴力的に思想や行動の自由を制限するって、人権だの何だの主張する人間が、いちばんやってはいけないことなんじゃないかと。。。
●さて
ガラリと変わって、お花の写真です(笑)。・・・花の名前はわかりません。花海棠みたいなものだと思ってたんですが、どうやら違うみたいです。鮮やかな赤にちかいピンク色の花が、みっしり咲く木です。

しかし・・・ど、どうみても失敗写真(苦笑)。夕方の撮影だったこともあって、とにかく光が不足してる感じです。全体的にぼんやりと、「何を撮りたかったのか意味不明の、すごくどうでもいい写真」ですね。メモリカードに残しておくほどの価値もないので、DLして加工してみました。

どうせヘボ写真ならば、いっそ遊んでしまえ!
・・・って感じの仕上がりですね(苦笑)。花の色だけを強調して、ややどぎつい?ほどに鮮やかに明るく。葉っぱの色と背景は、彩度を極端に落として、ほとんどモノクロにしてみました。色のコントラストが極端なので、まったく同じサイズ・構図の写真なのに、お花の存在感がかなりアップ。こうするとなんだか、意図的にこんな構図で写真を撮ったみたいに・・・見えません?(苦笑)
●さぶぷらいむ物語 第2弾
※昨日のブログからお話は続いています。
+++
さて、それもこれも、マイホームという「資産」は、価値が下がらないというのが大前提。
貸すほうにとっても、借りるほうにとっても、「いざっていうとき」(=お金に困ったとき)にそのマイホームを売ったら、最低でも借金は返せて、たぶんそれでもお金が手元に残る・・・って、思ってるんですね。それが経済活動の大前提というか、基本思想なのね(笑)。少なくても、アメリカ(やイギリス)ではそうです。
でもここ数年、アメリカではその大前提をひっくり返す、「まさかの事態」が起こり始めているんですね。(ここから先のお話は、わたしなりの解釈・表現を含んでるので、あくまで個人の意見として読んでくださいね。シンプルにまとめるために、複雑な事実をけっこう省いてます。)
これは想像ですが、「さぶぷらいむ」という美味しいビジネス(前回のお話参照)の大ブームが起こり、銀行さんも不動産屋さんも、舞い上がってしまったんだな~。少々リスクは高いけど、見返りもオイシイ。だから、いろんな人がこの「さぶぷらいむ市場」に参入して来ました。そうやって競争が激しくなると、さぶぷらいむな人たちを呼び込むために、支払い能力の審査がますますいい加減になったり。貸せるお金の上限を引き上げたり。利子を低くしたりも、あったかも?
つまりますます、お金が返ってこないリスクは高くなるわけですね。
「平気へいき! だっていざとなったら、マイホームを差し押さえて売ればいいんだもん!」
それでも、銀行は強気でした。リスク管理が甘かったんじゃないの、ってのは、この辺のことです。今から考えれば、バブルに浮かれてたんですね。だけどそこに、「落とし穴」がありました。アメリカの景気の後退です。
・・・さて、景気の後退ってな~んだ?(笑)
ものすご~く大雑把に、テキトーにいうと、「モノが売れなくなること」です。そっけない、シンプルすぎる説明ですが(爆)、そう思っていただければいいんじゃないかと(冷や汗)。
※売れにくくなると、まずは価格が下がります。それでも売れないんですよ。
なぜ売れないかというと、つくりすぎたから。あるいは、消費者のニーズに合わないから。モノが売れないと、モノをつくってる会社が儲からない。つうか、収入が減る。ヤバいときは、赤字になったりします(苦笑)。ある程度、そういう収入のアップダウンがあるのはあたりまえですが、それが「ふつうのアップダウン」を超えると、ヤバい感じです。
会社が傾いたら困るので、会社はモノをつくる量を減らします。そして人員整理をします。かわいそうに、肩を叩かれちゃった人たちは、かなしい失業者になります。かなしい失業者はお金が入ってくるアテをなくしちゃったので(退職金はもらってるかもしれないけど)、なるべくお金を遣わないようにしますよね。倹約するだけじゃなくて、今まであたりまえだった出費が、出せなくなってしまいます。
ローンの返済。
子供の学費。
習い事のお月謝。
お友だちとの飲み会。
家族旅行の費用。
車の保険料。
いろんなものを切り詰めるので、ますますモノを買わなくなりますね。モノだけじゃなくて、それまでお金を払って受けていたサービス(美容室とか、携帯電話とか、ネットとか、英会話教室とか、塾とか)も、たぶんいろいろ、止めなくちゃいけなくなるでしょう。
で、こういう状態に陥った人がひとりだけなら、別に国家経済はびくともしません。その失業しちゃった人はお気の毒だけど、個人の悲劇・・・でおわりです。
でも実際には、モノが売れなくなって失業する人は、ひとりじゃありません。100人単位、1000人単位で、もっともっと増えていくかも。上記の例でいえば、モノが売れないのでつくる量を減らすと、原材料を買う量が減ります。つうことは、今度はその原材料をつくってる会社で、「モノが売れなく」なるわけです。
モノが売れない→失業者が出る→モノを買わなくなる→
モノがもっと売れなくなる→もっと失業者が出る→さらにモノを買わなくなる
・・・ってね。まさに、悪循環なんです。こうなると、「個人の悲劇」では済まなくなります。景気ってこうやって後退するんですね。
そんなわけで、ここ数年、加速度的にどんどんモノが売れなくなり、どんどん失業者が増えていきました。アメリカの場合、世界でいちばん大きな経済です。人口も多いし、お金持ちの国です。アメリカ人が今まで買ってきたモノやサービスは、アメリカ国内でつくられたものだけじゃないですよね。
なので、アメリカ人がモノを買わなくなると、日本人もイギリス人も中国人もフランス人も、み~んな影響を受けます。アメリカでモノが売れなくなったせいで、人員整理をしなくちゃいけなくなる会社は、日本にもパキスタンにもオランダにもあるんですね。そうなると今度は、その国で失業者が増えるので、そこで「モノが売れなくなる」連鎖が起きるわけです。。。
※今はまだ、それほど深刻な連鎖は起きてません。たぶん。
+++
と、そんなわけで。
景気が後退したことで、さぶぷらいむな人たちにお金を貸していた銀行は、危機的な状況を迎えます。絶体絶命のピンチです。さて、それは・・・!?
・・・と、すごくいいところで、次回の記事に続きます(笑)。