李下に冠を正さず(って言うし)

●なあなあ、とか

チェックの目が節穴だったとか、そんなレベルじゃないですね。。。

農水省の調査、節穴 事故米点検96回、一度も見抜けず

事故米、国検査時に「倉庫移動」隠ぺい工作…従業員が証言

わたしの読み方が間違っていなければ、要するに、古典的な「conflict of interests」(=利益相反)が起きていた、ということじゃないのかな?

だって、倉庫に山積みの事故米の処理に困って、二束三文でもいいから、なんとかどっかの業者に買って欲しいのも農水省。それでもって、今回の事件を起こした三笠フーズの監督省庁として、事故米が適正に使われているかどうか、チェックするのも農水省。

・・・そんな状態で、厳正な検査なんてできたのかしら?

もちろん、理論的には可能ですけど、でも、農水省の立ち入り検査の数がすでに普通じゃない(苦笑)。これだけ何度も何度も、繰り返しチェックしてたってことは、どこかおかしい、あやしいって思っていたからじゃないかしら。実際、密告もあったほどですから、「何かある、変だ」ってうすうす分かっていたんでしょうね。

でも、いつ検査をするか、いつも事前に通告してたんですってね。

・・・はあ? って感じですよ。

都合の悪いものは上手に隠しておいてね、って言ったとは思いませんが、結果的にはそう言ったも同然。もちろん、直接的に「悪い」のは業者ですよ。消費者の生命と健康にかかわることを知りながら、安全ではないお米で金儲けをした、その罪は重い。でも、農水省の責任も、厳しく問われるべきではないかと思いました。

報道を読む限りでは、事故米って、だ~れも欲しがらないお米なんですね。あたりまえだとは思いますが、文字通り国のお荷物、負の資産って感じです。

(わたしは今回のことで初めて、「事故米」ってコトバを知りました。問題の根深さを隠蔽してる気がするので、一部の報道にあるように、はっきり「汚染米」って言ってもいいのでは、と思います。どっちにしても、今年の流行語になってしまいそうで、ひどく哀しいですね。)

そこに積んでおくだけでお金がかかるし、輸送するにも処分するにも、けっこうなお金がかかる。入札にわざわざ業者が出かけて行く、その運賃すら惜しいほどの、まったく嫌われ者のお米。それを、三笠フーズはどんどん買ってくれたそうです。そりゃもう、農水省にしてみれば、ありがたいお得意様だったわけです。。。

英語の表現に、「Justice must be seen to be done」というのがあります。ちょっと言葉を補って意訳すると、「法の裁きは、ただ正義に基づいて為されればいいのではなく、正義に基づいて為されていることを国民に見せなくてはならない」・・・ってところでしょうか。

少しシチュエーションは違いますが、今回の農水省の役割は、まさにそれだと思います。

もしかしたら農水省のお役人は、マジメに律儀にきっちり検査をしたけれど、それでも不正を見抜けなかったのかもしれない。でも、利益相反がある状態では、「マジメにやったんです」だけじゃダメですよね。厳正に、客観的に検査が行われたことが、第三者にも目に見えるカタチにしておかない限り、

「見て見ぬふりをしたのでは?」
「生ぬるい検査は、意図的だったのでは?」

と、まずは疑われると思います。それくらい、彼らの立場は微妙なのだと思います。実際、問題が発覚してからの農水省の姿勢が、いっそうそういう疑惑を呼んでいますよね。(故意じゃなかったら、今度はすごく無能ってことになるわけで、お役所にとってはどっちにしても、マズイ事態なんでしょう。)

なんだかもうね、投げやりな気分です(苦笑)。

だっていい加減、嫌になりますよね。食品偽装、どうしてこんなにあるんだろう。消費者が、お腹をこわす程度じゃ済まないほどの被害を受ける可能性があるのに、なんでこんなモラルのない経営者がいるんだろう。品質検査のチャンスが流通の過程であるのに、どうして見過ごされるんだろう。

そして、何を信じたらいいんだろう?

うちのかあいいかあいい仮称☆洋介くんに、身体にいいもの、安全なものを食べさせたいって、彼のママは毎日がんばってます。ただ家族に安全で美味しいものを、と思ってるだけなのに、それがこんなに難しいなんて。・・・仮称☆洋介くんのママは、そう嘆いていました。

その嘆きはたぶん、日本全国でがんばってるすべてのお父さん、お母さんの本音だろうと思います。やりきれないですね、本当に。


【10/09/2008 09:19】 社会・時事ニュース | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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