●日曜日、
東京に戻ってきたらば、なんだかすっかり秋の空でした。

涼しい、と感じたのはこの夏、これがはじめてかも。だいたい新幹線を降りて駅の構内を歩いても、タクシー待ちをしていても、汗をかかないんですものね~。
※この日は、京都でも同じように高い空を見たので、「京都は暑い、東京は涼しい」って言いたいわけではありません(笑)。
「今年は、猛暑日が一度もないんですよねえ」
タクシーの運転手さんにそう言われて、なるほどと思いました。そういえば、暑がりのわたしが耐えられる程度の暑さしか、経験してないですものね(苦笑)。京都でも、今年は比較的すずしい日々が続いていて、「京都らしくありまへんわ」って、運転手さんが笑ってたなあ。
いやいや、このまま涼しくなるなんて、そんな楽観的な期待はしてませんが。
●さても
昨日のクイズ?ですが。。。
もちろん、アレです。
太秦(うずまさ)で微笑むかの麗人、って言ったらば、他にはいませんよね。

たぶん日本でいちばん有名な仏像のひとつ、ではないかと思います。
天下の国宝第1号の、弥勒菩薩半跏像(いわゆる宝冠弥勒)。歴史の教科書(図説資料?)にもまずかなりの確率で登場する、かのアルカイック・スマイルですね。太秦の
広隆寺の境内のいちばん奥、霊宝殿の中央に鎮座していました。
ひっそりと静まり返った中、誰もいない霊宝殿で、弥勒さまとご対面。
ほの暗い場所なのですが、そこだけちょっと空気が違うように感じました。大きいとは思わないけど、圧倒的な存在感。じっと見つめる拝観者の存在を知ってか知らずか、ふわりとそこで瞑想にふける姿が、なんとも美しい。。。
ええ、言葉もなく、そのやわらかな表情に魅入ってました。
ちなみにここの霊宝殿には、他にも国宝、重文クラスの素晴らしい仏像がいっぱい。その充実ぶりには、あらためて驚くばかりでした。ふだんは観光客でにぎわっているはずなので、静かに、ほとんど人のいない環境で拝観できたのは、幸運だと思います。
これだけいっぱい宝物があると、維持する(警備も、管理も)のがどれだけ大変か、想像に難くありません。ちゃんと見てほしいというのもあるだろうし、火事も盗難もこわいだろうから、こうやって別館に配置されるのもしょうがないよね、という気がしました。
(しょうがないというのは、理想としてはやっぱり、本堂などの仏像が本来あるべき場所で見られたらいいなあ、という願望がちょっとあるからです。)
●そのあとは
いったんホテルに引き返し、汗を流してさっぱり着替えてからディナーにお出かけ☆
お目当ては、珍しくブログの更新をした小鳥さんが、絶賛していたイタリア割烹、
「スコルピオーネ吉右」です。祇園四条、団栗橋のたもとにありました。

すっきりスマートな店内で、鴨川沿いに納涼床もありました(といっても座敷ではなく、フツーにお洒落なリバーサイドのテラス席です)。当日はあいにく、途中から雨が降り出して、お客さんは慌てて店内に逃げ込んでましたけどね。
※うちの小鳥さんは強力な雨女なので、わたしたちは最初から店内のテーブルを選びました。
以下、お料理をほんの少しだけご紹介。

お料理は本当に、美味でした。おいしさって、言葉で表現するのが難しいですが、地元でとれる新鮮な素材を無理なく、あっさり味つけした感じ。この写真は、「甘鯛のクロカンテ 三色のトマトソース」です。パリパリのウロコも食べてくださいね、と言われただけあって美味しい♪

こちらはメインのひとつ、「京都牛と夏野菜の炭火焼き」。シンプルな調理方法だけに、素材の良さが引き立つのですが、まろやかな風味のステーキはもとより、お野菜がホントに美味でした。肉厚でじゅわ~っと甘味のあるしし唐なんて、まさに絶品♪

本日のドルチェには、ティラミスとメロンのアイスクリーム。メロンといっても、緑色じゃなくてオレンジ色のほうです。意外な取り合わせですが、不思議とよく合うのですね。
食後のカフェラテまでちゃんと美味しくて、すっかり満足でした。
お食事の満足度 = ☆☆☆☆☆
サービス = ☆☆☆☆
お店の雰囲気 = ☆☆☆☆
お値段 = ☆☆☆☆
お値段は、京都という土地柄、鴨川沿いのロケーションとお食事の質から言って、まあ当然かなあという感じ。高いという印象はないですが、しいて言えば、ドリンク類がちょびっと割高かも?
サービスが☆4つなのは、ドリンクの追加オーダーやおかわりのパンを持ってきて欲しいときなど、ちょっとしたときにウェイターさんが忙しくて、すぐに通りかからなかったりしたからです(笑)。金曜日の夜だから、しょうがないかな。(予約は3週間前にしました。)
接客態度そのものに、特に文句はありません。慣れない手つきの人もいましたが、細身の若いお兄さんがほとんどですよ(笑)。
(いつも思うのですが、サービス・スタッフの目が行き届いているかどうかってのは、主観と好みにもよりますよね。きめ細かいサービスが好きな人もいるし、おしゃべりしたいから放っておいてほしい、なんて思う人もいますから。)

祇園の夜は、そうして更けていったのでした・・・(笑)。