●どうにも
盛り上がらないのよ・・・個人的にですが(笑)。
南アフリカで開催されるワールドカップ。
どうしてなんでしょうね、フットボールはもともと好きだし、イングランドの活躍を大いに期待してもいるんですが、なんだかちょっと投げやり(苦笑)。
あ、そういえば。。。
唯一、まともに反応してしまったのが、何日か前のニュースで紹介されていた白峯神社(白峯神宮)でした。
京都の「サッカー神社」 W杯必勝祈願、桐のボール奉納あのね、これ、ちょっと不正確なんじゃ・・・?
たしかに白峯神社の境内には、地主神を祀る小社があって、それが「精大明神」(=蹴鞠の精)なんですが、白峯神社といえば、かつて京の都でもっとも恐れられた怨霊、崇徳上皇(すとくじょうこう)をおまつりしている神社なのです。
そっちがメインで、いわばサッカーの神様はサブです。
実際、現代に至るまでその祟りは恐れられ、天皇家は今でも勅使を遣わして丁重におまつりしているんですよ~?
なんてったって、とても天皇の座についた人とは思えないほど、崇徳上皇(崇徳院)の後半生は悲惨です。
たしかに貴族支配の世界から、武士の時代へと移り変わる動乱の時期を生きたとはいえ、保元の乱を起こして敗走し、流罪となって讃岐に流され・・・というだけで、大変なことですよね。
そのうえ、その地で爪や髪の伸びた夜叉のごとき姿になったとか、自分を配流にした後白河法皇を呪詛したとか、ひそかに暗殺されたとか、天狗と化したとか。

もちろんどこまで本当のことなのか、今さら議論してもムダですが、崇徳院がわが身の不遇を嘆き、怒りと憎しみにとらわれたまま流刑地で亡くなっている、というのは定説。
白峯神社は、そんな非業の死を遂げた崇徳院の魂を鎮めるために建立された、いわくつきの神社なのです。
ところで。。。
崇徳院と聞いて、どこかで聞いたことがある、と思われた人も多いことでしょう。
それもそのはずで、彼の和歌は百人一首に選ばれているんですね。
「瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ」
読んだまんま、これは恋の激情の歌です。
恋人と引き裂かれても、必ずやいつか(来世かな?)貴女と巡り合う、恋を全うしてみせる・・・というくらいの意味でしょうか。
困ったことにわたしは、崇徳院の怨霊伝説なんてまったく知らない10代の頃から、この歌が百人一首でいちばん好きだったのよね・・・(笑)。
なんてロマンティック、なんて情熱的!
・・・と素直に感動していたんですが、後になって、印象は変わってしまいました(苦笑)。
やんごとなきご身分のお方とは思えないほど、ほとばしる激情をそのまま歌にしてしまえるこの人は、おそらく恋愛だけでなく、全てのことに関してこんなふうに熱い人、つまり激情・激高型だったんだろうなあ、と。
愛情も深いのかもしれないけど、それに比例するように、憎悪の感情も激しい人だったのかもしれないなあ、って。
だからこその怨霊伝説なのだと、わたしは勝手に思っています。
・・・ああ、また話題がそれちゃった(爆)。
ワールドカップの話だったはずなのに・・・ごめんなさい。
アフリカで始めてのサッカーの祭典が、つつがなく無事に、楽しく終わりますように。
●収集がつかなくなりそうなので、
本日は、これで。
●コメントのお礼
Mさま、ありがとうございました・・・!
アウェイ状態のPC環境で、非常にしんどいのは事実ですが、いつまでもそれに甘えてはいられないと、そう思って自らを奮い立たせようと、努力しているところです(苦笑)。
こんなお粗末なわたしですが、これからもどうぞお見捨てにならずに、どうぞ宜しくお願いします!