●さてさて
この人、ご存知ですか?

ええ、そうです、あの彼です・・・(笑)。
「男はつらいよ」の寅さんこと、車寅次郎氏。
どうしてかと言われると、自分でもよく理由がわからないのですが、先日ふとしたきっかけで、この人の故郷、葛飾区は柴又に出かけました。
ホント、なんででしょうね~。
映画もまともに見たことがないので、とてもじゃないけどファンだと偽ることすら出来ませんが、一度行ってみたかったんですよね、柴又帝釈天。
http://www.taishakuten.or.jp/※最近どうも、わたしの中で渋い古都や下町を「丁寧に見て(撮って)歩く」ブームが来ているようです。いちいちそれにつきあってくれる小鳥さんに、感謝!
さて。。。
東京都の(神奈川県に近い)南西方面しか知らないわたしにとって、葛飾区というのは(ほぼ)未体験ゾーン。
「柴又って、どうやって行くの?」
そこから旅は始まりましたが、これが・・・遠い!(笑)
そもそも京成線に乗り慣れないのはしょうがないですが、それにしても、何度も乗り変えてようやく辿り着いた「京成金町(かなまち)線」って、都内の路線としてはかなりマイナーかも?
京成高砂駅と京成金町駅を結ぶ営業キロ2.5kmのとっても短い路線で、その間にはひとつしか駅(=柴又駅)がないそうですから(ウィキによる)、それも当然ですね。
(といいつつ、そういえばわたしはかつて、同じくらい?マイナーな東急池上線の沿線に住んでいました。付近の住民を除けば、都民のうちでもかなり知名度の低い路線・・・らしいです。)
まあ、それはともかく(笑)。

やっと晴れた10月三連休の最終日、柴又は大勢の観光客でごった返していました。
そのほとんどが寅さんファンでしょうから、今でも人気あるんですね。
帝釈天への参道は、とてもいい雰囲気でした。
下町らしい懐かしさ、暖かさがあってね、のんびり歩いていて楽しかったです。たとえば浅草の仲見世のほうが立派で華やかですが、そのぶん観光地化も著しく、お店の人たちもツーリスト馴れしてる、そんな感じなんですよね。
たぶん帝釈天参道だって、メインは観光客なのだろうと思いますが、それでももっとずっと人懐っこい、リアルな地元の人たちがいるというか、飾らない雰囲気。
寅さん映画のまんま、なのかもしれません(笑)。
(実家の両親へのお土産に、これも定番の「高木屋老舗」で草団子を買いました。美味しかったよ!)
●で、
どういうわけか、帝釈天へのお参りより先に、わたしたちは道を逸れてとある蕎麦屋に向かいました(笑)。
「日曜庵」という、知る人ぞ知る?手打ち蕎麦のお店。

とても柴又とは思えない(汗)、南欧風のお洒落な内装ですね。
単に昼どきだったというのもありますが、このお店、そもそも週末しか営業しない上に、いつでも長い行列ができているという噂が(食べログなど参照、笑)。
売り切れ御免では悲しいので、開店と同時にお店に行ったのですが・・・とっくに行列が出来ていました(苦笑)。
ウェイティング・リストに名前を書いて(=いつも「岩城」)、炎天を避けて日陰で待つこと、およそ1時間。
・・・長かった・・・!
(小鳥さんは基本、無為にぼ~っと待つのがとても苦手な性格なので、よくぞ我慢したと思います。もっとも周囲は普通の住宅街で、他に食べる場所もないので、どうしようもなかったのかも?)
※参道まで戻れば、有名な川魚料理のお店などがたくさんありますが、鰻もてんぷらも、気分じゃなかったのです(笑)。

でね。
最初に出てきた、まるで大きな肉まんみたいな見かけのそばがきがアナタ、これがもう、超もっちもちのふっわふわ~(笑)。
ぎゅっと蕎麦の旨みが閉じ込められていて、とにかく美味♪
「生きててよかった・・・!(感涙)」
「・・・」
夏の信州でそばがきを食べ損ねて以来、わたしはずっと、幻の美味しいそばがきを探していたのですね(笑)。
もちろん、お蕎麦も大変に美味でした。
特に田舎そば(上の写真のちょっと太くて黒っぽいほう)は、ソバの実の殻も一緒にひいたものなんだそうで、そのじわりとした旨みは感動モノ。
店主と思しきおじさんに言われたとおり、田舎そばをつゆにつけず、そのまま(天然塩をひとふりして)味わってみましたが、これが絶品でした。
「・・・信州のあのお店よりも美味しいかも」
「うん・・・」
大枚はたいて新幹線に乗って行ったのに、ね(苦笑)。

最後に供されるのがコレ、そば湯。
そば湯ってのはいつも、惰性で飲んでいるというか(笑)、せっかくのおつゆが残ってるから薄めてちょっと飲んでおこうかって、その程度の認識でした。
が、日曜庵のそば湯は、それ自体がご馳走!
コースの〆に、味わい深いスープが出てきたような感じ?
ねっとりじんわりと濃くて、ふわりといい匂いがして、あんまり美味しいので、気づいたら二人でそば湯を飲み干してましたね(爆)。
ああ、美味しかった・・・☆
柴又がどんだけ行きにくい場所にあろうと、このお蕎麦を食べるためなら、また訪れてもいい!
・・・なんて、エラソーですね(爆)。
●さてさて
気を取り直して、帝釈天です(笑)。

これが、参道のどんつきの二天門。
日光東照宮の陽明門を模した、とも言われる建築物で、見ればみるほど立派・・・なんですが。
すぐその手前まで参道があり、ド派手なビニール屋根の屋台が迫っているため、威容に見とれるような心理的余裕はありませんでした(苦笑)。
ごちゃごちゃ賑やかなのは「らしい」からいいんですが、じっくり拝観するって雰囲気じゃないんですね~。
で、実を言うと。
この写真は少々、加工を施してあります。

こっちが、加工前の写真。
何をしたか、お分かりになりますか???
中に一歩足を踏み入れると、そこには帝釈堂。

ホントに大勢の人で賑わっていて、びっくりしました(笑)。
まだ続きがあるんですが、それはまた次の機会に・・・!