●ものすごく
眠いです・・・(笑)。
眠くて、寒くて、頭が痛い!
というのも、佐々木譲さんの「警官の血」(上下巻、あわせて900ページほど)を、寝食を忘れてほぼ一気読みしたからです。
警察小説、大河小説・・・いろいろ言われてるけど、なんだろう。
カテゴライズしにくいけど、「このミステリーがすごい!」国内編で第一位といいながら、純粋な意味での「ミステリー度」はわりと低いですね。
(わたしの感覚ですが、事件が起きてトリックがあって、それを名探偵が徐々に解明していく・・・というのが、純粋な意味でのミステリーかなあ、と思って。)
だからこれは、推理小説というよりも、壮大なスケールの警察小説。
わたしはそんなふうに思っています。
でも、とにかく、ものすごく面白かった!
終戦直後から現在まで、日本社会に起きたさまざまな(刑事)事件を俯瞰的に見つつ、主役はあくまで、とある庶民の家族。
上野・谷中という下町で、実直な駐在警官の死と、その真相を追いかける息子、そして孫・・・という、三代にわたる警官たちが主役です。
戦後の上野公園に暮らす焼け出された庶民や帰還兵、戦災孤児の様子から、過激化する学生運動に揺れる大学のキャンパスまで。
もっと最近のテロ事件も、巨額の金が絡む経済犯罪も。
世間を震撼させたあの事件、この事件が背景にあって、ちょっと「戦後の犯罪史」的でもありますね。
もちろん犯罪にとどまらず、庶民の社会史の要素もある。
戦後、古い長屋に暮らす巡査の部屋には風呂もトイレも台所もなく、まして電話なんて敷設されるのは、もっとずっと後の時代。
それが、三代目の警官の時代になると、当然ですがケータイやインターネットが登場しますからね(笑)。
ミステリーを読んでいるのに(キーとなるのは昭和20年代の殺人事件なので)、どんどん変化する昭和の世相を早回しで見ているような、そんな錯覚に陥りました。
警察官の価値観、正義感、考え方みたいなものについても、いろいろと考えさせらます。
長いし、息抜きできるような挿話もありませんが、タイトでくせのない文体のせいか、あまり感情、感傷に訴える文章ではないせいか、すらすらと読みやすいですよ。
要するに、エンターテイメントとしては極上。
もしも(広義の)ミステリーがお好きなら、断然おススメします(笑)。
●中村勘三郎が
過労で休演だとか。
最近ずっと舞台に立ち続け、「大丈夫かよ、おい」みたいなハードスケジュールを組んでいたので、正直、さもありなん・・・って思ってしまいました。
若い頃の勢いのまんま、やりたいことを全部やろうと突っ走って、体がついていかなかったのでは、なんて軽口を言っちゃいますが、もちろん心配しています。
彼は歌舞伎界では数少ない、本物の天才だから。
鬼才、異才、秀才はたくさんいますけど、本物の御曹司でホンモノの天才となると、そうそう居るもんじゃありませんもの。
少しおとなしくして、体を大事にしてください。
長生きしてもらわなくちゃ、困るんだから!(笑)
●もうひとつ
孝夫さんの、これ。

水もしたたる「関西一のええ男」全開!ポスター(あくまで私見)、どうやら某お嬢さん情報によれば、阪急電車の中吊り広告になっているそうです。
※二月の大阪松竹は、ダブル孝夫さん(=片岡仁左衛門)&らぶちゃん(=片岡愛之助)フェスタ開催予定なのです(笑)。
電車に乗るとそこにはずら~っと、どっちを見ても、どこま見ても、「関西一のええ男」(もうええから)孝夫さんだらけ・・・!?
「そ、そんなパラダイスな電車が世の中にあるのか・・・!」
ああ、阪急沿線に暮らす人が羨ましい。
(東京では、東京メトロの改札口付近に、ときと場合によっては歌舞伎ポスターが貼ってあることもある、という程度です。もっとも、歌舞伎座は一年中ずっと歌舞伎をやってますから、事情が違うのかもしれませんが。)
「あの~、たしかに整った顔立ちではありますが、よりによって66歳のおっちゃんが関西一のええ男って、それって関西の男性に失礼なのでは・・・?」
「うるさいわ!」
居ても立ってもいられないので、お金も時間もありませんが、2月の大阪には参上の予定です・・・(笑)。
●最後に
こちらは、本当に物騒な話。
見も知らない人にいきなり刃物で切りつけられる・・・という予想のしようのない凶行が、なんだか連続して起きていますね。
今日さっき聞いた事件では、犯人が宅配業者を装っていたとか。
(高齢者を襲うなんて、とんでもない話です。)
いまどきドアチャイムで、バーンと無造作に玄関の扉をあける人も少ないと思いますが、宅配です、と告げられたら・・・ねえ。
特に珍しい手口ではないのかもしれないけど、それにしても、宅配業者だと名乗られて、ドアを開けることを拒むのって難しいですよね。
返事しちゃった後なら、特に。
チェーンかけたまま、一度覗くのがいいのか?
玄関に監視カメラつきのインターフォンがあればいいけど、まだ今のところは、どの住宅にもあるってわけじゃないでしょうし。
すでに業者さんと顔なじみ、声でわかるという場合はともかく、我が実家あたりでも、ひとつの運送業者が複数のドライバーと契約しているので、(たとえば)「クロネコなら××さん」って、決まってはいないんですよ。
ひとり暮らしなら、居てもいなくても返事をせず、不在通知をもらう(=ホンモノの業者だとわかる)・・・ってのも考えられるけど、それもなあ。
(受け取れるものならその場で欲しいし、第一、不在通知を偽造されたらどうするんだ??)
最近は、自宅に大金を置いておく家が少ないから、いわゆる押し入り強盗は少ないって聞いたんだけどなあ。
今ここで悩んでも仕方のないことですが、こういうのって本当に嫌ですよね。。。