●そりゃ
我慢しよう、とは思います。
ほとんど未曾有の巨大地震に襲われ、あっという間もなく愛する人も帰る場所も故郷も失ってしまった被災者の方々を前にして、愚痴なんて言えやしない。
このくらいの辛抱、辛抱のうちに入らないって。
ささやかでも何かの足しになればと、募金をしてくるのと同じです。
だけど、ね。。。
発表は直前、二転三転 「無計画停電」で混乱拍車これは、酷かった。
愚かしかった、とすら思えました。
東電にとっても初めてのことで、大災害の中、混乱するのも致し方あるまいと・・・極力、文句をいうよりは黙って協力しようと、そう自分で自分に言い聞かせていたのですが。
それにしても、なんという失態でしょう。
本当の意味で「お客様サービス」なんて考えたことのない、ほとんど営業努力をしなくても顧客が勝手についてくるビジネスの、ふたを開けてみたら信じられないほどのお粗末な右往左往。
危機管理能力の圧倒的な欠如を、目の当たりにした気分でした。
停電をするならするで、影響を受ける人たちに何を伝える必要があるのか?
・・・自分たちがユーザーの立場なら何を知りたいか、そのくらいの想像力もなかったんでしょうか。
「いつ」
「どこで」
「どのくらいの時間」
停電が続くのか、それを教えてほしい。
それだけのこと。
一般家庭であってもそうですが、これがライフラインや重要なインフラの維持を担う企業であればなおさらのこと、一刻も早く、あらかじめその計画を知りたいと思うでしょう。
鉄道、銀行、運輸、医療、地方行政。
ド素人のわたしですら、そのくらいはすぐに思いつきます。
電力の需要を予測するのが難しい、というのはわかる。
でもそれならそれで、「実施のお知らせは直前になるかもしれませんが」と断ったうえで、とりあえずの計画をきっちり、関係者に公開しておけばいいように思います。
それさえわかれば、「突然の停電」が来るかもしれないという前提で、みんな準備ができますからね。
対応策を練る時間すら与えないというのは、どういう神経なんでしょう。
そこに思いが至らないというのが、ちょっと信じられない。
「計画停電」の可能性については、何日も前から言われていたのだから、その段階で関係各社に説明しておけばよかったのに、よりによって日曜日の夜になって発表しなくても。
月曜日の朝、首都圏の交通機関がいきなりマヒ状態に陥ったのも、パニック買いだめが広範囲で起きているのも(後述)・・・東電の対応のまずさに負うところが大きいように思います。
福島電発の深刻なトラブルと、首都圏の電力不足で、てんやわんやなのはわかります。
でも、エネルギー会社って、こういうことは想定しておくものでは?
政府も東電にまかせっきりじゃなくて、もうちょっと介入しても良かったのでは?
・・・と、まあ。
振り回されて疲労困憊した方としては、文句のひとつも言いたくなります。
●どこぞの4歳児と
ゼロ歳児のお母さんは、悲鳴を上げていました。
「なんにも、ないんです」
いつものお買い物に出かけて、空っぽのスーパーにびっくりしたそうです。
買いだめで品切れ続出野菜、魚介類の値上がり懸念わたしも体験しましたが、ホント、どうなってるの?
食べ物や飲み物ばかりか、赤ちゃんのミルクも、おむつもものすごく品薄なんだそうです。
スーパーやコンビニの前には、長~い行列。
ガソリンや灯油も、非常に手に入りにくくなっているそうです。
被災地でもないのに?
被災地である東北から、たとえば海産物や乳製品が来ないというのはわかります。
だけど、パンとかお弁当とか、どうしてこんなにないの・・・?
被災地を優先しているというのならわかりますし、納得もしますが、そうとも限らないような。
(ネットのうわさレベルでは、飲料水などを高値で転売するアコギな業者もいるようですが、まさか、こんなローカルなお店で? というか、精肉や鮮魚は無理だよね?)
みんなが冷静になって、買いだめをやめればいいのですが、さて。。。
●最後に
これって暴言じゃないの?
「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事被災地で、今晩も避難所で過ごしている大勢の人の前で、これを言えるの?
大規模な救助を要請している(同じ知事仲間の)宮城県知事や岩手県知事に向かって、「バチがあたったね」って言えますか?
こんなことをのうのうと言ってのける人が日本の首都の首長だなんて、情けない。