●気になる
安さを売りにしていた焼き肉チェーンで、食中毒。
細菌検査せずユッケに…「菌つかないと思った」ユッケと言われても何のことかわからないわたしは、相当この手の料理には疎いのだと思いますが・・・子供が何人も亡くなっていると聞いて、なんとも言えない気持ちでした。
あんまりですよね・・・ご家族の悲嘆はいかばかりかと思います。
100円からオーダーできるお寿司や、300円で食べられる牛丼。
そういう低価格に、もはや誰も驚かないほど、外食産業の価格競争は相変わらず激しいけれど・・・それが今じゃ、あたりまえになっちゃってるけど。
それでも利益を出すために、企業がどこでコストを抑えているのか?
極限まで抑えた仕入れ価格と人件費が、その裏にはあるはず・・・ですよね。
クオリティが犠牲になっていないわけがない、正直。
(「生食用」の基準が形骸化していたというなら、責任は企業だけでなく、行政にもあるのかも?)
消費者はそういう現実を見ていない、というか、見ようとしていないのかもしれないと、ふと思いました。
そこまで考えていたら、外で食事なんて出来なくなるのかもしれないけど。。。
もちろん言うまでもなく、食中毒を出す方がいけない。
「生食用なんて実際にはありゃしない、どこの焼き肉屋も同じことをしてる」
と、開き直りに近い弁明をする「焼肉酒家えびす」には、呆れるより他はありません。
(それが本当なら、とっくに日本中で、生肉による食中毒が蔓延しているはずでは?)
だけどその一方で、消費者が自衛するためには、「安ければ安いほどよい」という価値観を見直す必要があるのかもしれないと、そう思います。
●気になる、もうひとつ
初動が遅れると不信を招き、事態を悪化させるって、なんでわからないんだろう。。。
去年のトヨタも、今年の東電も。
そして今また、(グローバルなビジネス感覚に長けているはずの)ソニーまでが。
ソニーの個人情報流出、既知の脆弱性を利用して攻撃続報によれば、今日になってさらに2000万人以上の個人情報が、漏れているかもしれないそうですね。
あわせてのべ1億人以上・・・ですか。
謝るよりも、弁明するよりも先に、まずは問題が発生した時点で即刻、情報公開。
―――それがどうして、なぜできないのか、外から見ているともどかしい。
(トヨタのリコール問題なんて、結局あとになってほぼ「無罪放免」になったにもかかわらず、初動の遅れがあだとなって、相当ひどい損害をこうむったと思います。)
経営者が、ユーザーの立場で考えれば、優先順位はわかるでしょうに。
ソニーの場合は、サイバー攻撃という意図的な犯罪の「被害者」です。
セキュリティの脆弱性をつかれたとはいえ、対応がもっと迅速であれば、もっと真摯であれば、ここまで非難されずに済んだんじゃないかと・・・思わないでもないけど、これはやっぱり、わたしが甘いかな。
個人情報の漏洩に関しては、データ管理者の責任が問われるのは必至ですものね。
それにしても・・・1週間ですよ?
最初に不正アクセスが疑われてから、ユーザーにそれを知らせるのに1週間。
会社側はサービスをすぐに停止したっていうけど、そこにはユーザーへの配慮が感じられない。
だってサービス停止=さらなる情報の流出を止める、であって、すでに漏洩して悪い奴らの手に落ちたかもしれない情報については放置した・・・って思われてもしかたないから。
すぐに不正アクセスについて教えてもらっていれば(たとえその段階では漏洩が未確認でも)、ユーザーはパスワードの変更をしたり、クレジットカードを止めたりできたのにね。
そこで放っておかれた1週間は、長いですよ。
お粗末な危機管理・・・ですよね。
オンラインゲームの会社であれば、この手のトラブルはどう考えても「想定内」のはずなのに。
(ちなみにこのニュースの意味がわからないと母が言うので、説明したら、「あなたは大丈夫なの?」って真顔で心配されました。・・・オンラインだろうがオフだろうが、ゲーム自体わたしはまったく縁がないのですが、PCいじってると同じ扱いなんですねえ。)
●さてさて
福島の旅の、さらに続きです(笑)。
本日の一枚は、コレ。

ジャーン!
・・・って感じの、会津若松の鶴ヶ城(つるがじょう)です。
あまりに絵になりすぎて、絵葉書写真っぽいですけど・・・青空があれば、ね(笑)。
郡山(こおりやま)から今度は磐越西線(ばんえつ・さいせん)に乗って、コトコト1時間あまり。
(ちなみに電車はやっと、1時間~90分に1本くらい。クルマ社会だから鉄道サービスが限定的なのか、電車があてにならないからクルマ中心になるのか、またしても考えますね。)
はるかに磐梯山(ばんだいさん)を望み、猪苗代湖(いなわしろこ)の脇をかすめて、山の中を通り抜けると、そこに会津若松があります。
ここまで来ると、震災の影はほとんど見当たらなくなります。
タクシーの運転手さんや旅館の女将の口ぶりにも、「こっちはまったく平気なのに、風評被害で酷い目にあっている」・・・というのがにじみ出ている感じ。
同じ福島でも、震災との距離感があるみたいですね。

鶴ヶ城の桜は、満開でした(4月30日時点)。
とにかくどこから眺めても、圧倒的に美しい。
どう撮っても絵になるので、むしろ撮影に困るくらい・・・(笑)。
お城と桜、「いかにもジャパン」だろうと、最強です。

これは、天守閣に登る際に、途中で撮った写真。
今年あらたにふきかえたという赤瓦が整然と、美しいですよね~。
http://www.tsurugajo.com/index.htmlで、天守閣までへろへろと登るとこうです。

360度、ぐるっと絶景!
上の写真では、遠くに磐梯山、もっと手前に飯盛山が見えます。
(わたしはそれほど幕末史に詳しくないけど、それでも知ってる白虎隊。彼らの悲劇の舞台となったのが、かの飯盛山です。詳しくは、ネットで調べてみてね。)

こちらは、同じく天守閣から下を見下ろし、リコーCX4の「ミニチュアライズ」モードで撮ったもの。
高い場所から見下ろすような視点のときは、ミニチュアモードが活きますね(笑)。
※ここ数日アップしている写真のほとんどは、オリンパスE-PL1で撮影してます。

こちらは、鶴ヶ城公園にある茶室、麟閣(りんかく)の入口。
紅しだれ桜も、見事な花ざかりでした。

かの千利休の子が建てた・・・と言われているそうです。
ここのお庭も、小ぶりながら実に凝ったつくりでした。

お城に登った後のひとやすみ(笑)。
お茶室の庭でまったりと、抹茶と和菓子をいただきました(モデルはお疲れの小鳥さん)。

で、これは・・・先週の写真を、幕末風?に加工したもの(苦笑)。
難攻不落の会津城、戊辰戦争でぼろぼろになる前は、こんな優美な姿だったのだと想像します。

お城の公園には、「荒城の月」の歌碑(作詞家=土井晩翠)がありました。
この名曲に縁のある場所はいくつかあって、必ずしも鶴ヶ城だけじゃないそうですが、会津の歴史と重ね合わせると、荒城の月・・・あまりにもぴったり。
(この歌ができた当時、天守閣はまだ再建されておらず、巨大な石垣が残るのみだったと思うので。)
・・・あぐぐ、いいなあ・・・(うっとり)。