●コメントのお礼など
(順不同、というかコメントをいただいた順番です)
Rさま、Sさま>>
往年の名作マンガの件、同じ思いでいらして嬉しいです♪
今から見るとたしかに、作者が(もともと好きな/得意な分野であったにせよ)相当まじめにリサーチし、きっちり理解しなくては描けない世界を、能力とパッション全開で披露していた・・・と、そんな気がします。
単に知識というよりも、知的欲求を刺激するマンガ、というか世界観ですね。
広い世の中を、もっと広い世界を、少女たちに見せてくれた。
たとえば木原敏江さんの場合は、北欧の伝説から能や歌舞伎、シルクロード関連のあれこれ、ヨーロッパ中世史から幕末ロマンまで、およそ当時コドモだったわたしからすると、把握しきれないほど多岐にわたって、何でも興味があり、なんでも素材にしてしまっていた。
その圧倒的な教養と、それをわかりやすく伝える手段(美しい絵)、そしてそれらをあくまで下地として、彼女らしい物語をつくるというマルチな才能に、わたしは惚れ込んでいたのだと思います。
※彼女だけでなく、他にもいっぱい!そういう人がいたわけですが。
もちろん読んでるほうは、ストーリーテリングの面白さに魅せられているわけで、決して「マンガを読んでお勉強しよう」という意識があったわけじゃないんですけど・・・(笑)。
(たとえば「あさきゆめみし」あたりになると、単純なファン心理ばかりでなく、「古典の勉強になる」というヨコシマな?動機で手にとる人もいたような、そんな気がしますが。)
そういうマンガは今でもある(製作されている)のか・・・?
さて、わたしにはわかりません(苦笑)。
別のRさま>>
石垣ですか、やっぱり~(笑)。
お恥ずかしいことに予習不足で、熊本城といえば・・・という予備知識があったわけじゃないんです(苦笑)。
でも、あのスケールには腰を抜かしました。
言い訳じみていますが、予備知識がなかったことが、逆に感動につながったかも?(笑)
別のSさま>>
いつもお声をかけていただいて、本当にありがとうございます。
雨は・・・今回は本当に、冗談じゃないレベルでした(涙)。
怠け者で根性ナシのわたしたちが、よくぞあの雨の中、黙々と石垣を登ったものだと・・・(笑)。
コメント、大歓迎です♪
●お城の話
さて、世はここ数年、「お城ブーム」なんだそうです。
歌舞伎俳優のあの人とか、落語家のあの人などが、「城マニア」ということでマスコミに知られ、旅行や歴史番組・雑誌に取り上げられているのを、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
※これらの本をわたしは読んでいないので、内容について保証しません、というかできません(苦笑)。
なぜ今、そういうブームが来ているのか、わたしは知りません。
歴史を題材にしたゲームが人気を博し、いわゆる(わたしのキライな)「歴女」なる俗語が生まれたのと、もしかしたら広義では同じ理由なのかもしれません。
・・・ま、どうでもいいです(笑)。
昔から歴史が好きで、イングランドやウェールズ、スコットランドのお城を歴訪し、フランスやドイツのお城もけっこう訪ねたけど・・・まあ、いいや~。
お城というより、わたしは古い建物が好きなんです(笑)。
城だろうと、教会だろうと、お寺だろうと、市場だろうと、邸宅だろうと、何百年の歴史を見て来たであろう建物たちに、どこか惹かれるんでしょうね。
はたから見たら、「お城ブーム」と「カメラ女子ブーム」に乗ってるだけのみーはーオバチャンだけど、それすらもうね、どうでもいいじゃないの(笑)。
とまあ、そんなわけで。。。
●行って来ました
天下の名城、熊本城。
大雨警報にも負けず、ええ、行きましたとも。

築城したのは、この人。
加藤清正、という名前を聞くだけで、ドキドキしてきませんか・・・?(笑)
築城・・・といっても、お城の歴史は(どこもそうですが)単純ではなく、ひとりの人が全部をつくったわけじゃないし、壊されたり改築されたり、後に復元したりといろいろ。
でも、やっぱり最初のお殿様、加藤清正公は特別だと思います。
彼の武将としての華々しい経歴はウィキペディアでも見ていただくとして、ここでは「石垣」のことを。

石垣づくりの天才、だったそうです。
知らなかったわたしは、無知のそしりを免れないとは思いますが、でも。
仮にそういった予備知識がなくても、このお城の「石垣」には、誰だって圧倒されると思います。

長く、高く、強く、どこまでも威圧的な黒い石の壁。
外堀でまず、敵に畏怖の念を抱かせるでしょうね、これじゃ。

雨に濡れてよけいに黒々と見える・・・ってのもありますが、それにしても!
おそろしく堅固な石の壁、いやほとんど峰ですね、それが延々と続きます。

悪天候のため、誰もいない石垣の道。
どういうわけか、わたしたちはよりによって、いちばんキツイ登り道をたどる(おまけに人影もない)「石垣コース」を歩いていました・・・(爆)。
すべって足を取られそうになるわ、視界は悪いわ(防衛のために見通しは極端に悪くなっているし)、不揃いの石段がきついわ、大変な目に遭ったもんです。
「天守閣が見えたり、見えなくなったり・・・」
「石垣の角を曲がるたびに、何が向こうに待っているのかって身構えちゃうよね」
「あ、なんか変な声がした・・・?」
「ひえ~」
そう、こわいんですよ。
不気味というか、さっきも書いたけど、威圧的なんですね。

ゼエゼエ言いながら半分ほど登ると、やっと遠くに天守閣が・・・(笑)。
「げっ、まだあんなに遠いの!?」
「ぐえ~」
雨はそれでも激しく、容赦なく降っておりました。。。

ただね、もう本当に、芸術的なのです。
コンピュータも大型クレーンもない時代に、よくぞこれだけの建築物がつくれたものだと、あらためてじっくり見て感動してしまうほど、石垣はこわく、高く、美しいのですね。
「美術品」なんかじゃない、まさに実戦のための、実利本位の建築物のはずなのに。
そこには怖いほどの意志、つまり戦闘意欲であるとか、何があっても絶対に敵につけ入らせまいとする厳しい決意・覚悟が、はっきりと見えるんですね。
物言わぬ黒い壁に、そこまでの強固な意志を感じるなんて、生まれてはじめての体験です。
・・・これを「石垣萌え」と称したら、やっぱりマズイかな・・・(笑)。

これはようやく石垣と石段を登りきって、天守閣を裏から見たところ。
妙に無防備にも見えますが、もちろん敵は、ここまで来ることなど出来ないはずです・・・(笑)。
●さて、
ご覧の通り、今回は画像が悪いですよね(苦笑)。
雨の激しさに大きなビニール傘を手放せず、片手しか使えない状態だったため、やむなく(せっかく準備していった)オリンパスE-PL1と超望遠レンズの使用をあきらめました(泣)。
片手でも操作できる/構えられるリコーCX4が、唯一の頼り。
健闘してはくれたけど、やっぱり、コンパクトデジカメでは限界がありまして・・・うぐぐ。
今回いちばんの後悔は、だから、思うような写真が撮れなかったことです。
ああ、無念なり。。。