遠い日のクラスメートを思う

●さて

関東でも梅雨が明けたそうですね。

ようやくというか、もうというか・・・でも実際のところ、今年はあんまり雨が降っていないような気がします。

大丈夫かなあ。

それにしても、暑いですね。

今日もニュースでは、熱中症で病院に搬送された人たちが何人もいた、と聞きました。

だいたいこういうとき、

「そのうち60歳以上のお年寄りは・・・」

ってわざわざ数字を示して、いかに高齢者にとって熱中症リスクが高いか、繰り返し強調するけれど。

(イマドキの60代を「お年寄り」呼ばわりなんて、とてもじゃないけど、わたしは怖くてできないけどなあ。)

でも、倒れてるのは、老人だけじゃないですよね。

県大会に出場していた高校球児が、目眩やけいれんの症状で入院したり、体育館で部活をやってた女の子たちが倒れたり―――本当に、こわいことになってます。

そういう子たちは、もしかしたら(倒れなかった子たちに)からかわれたり、「軟弱者」呼ばわりされてるかもしれないけど、冗談じゃない!

スポーツをやってそれなりに鍛えてる若い子でも、そうやって熱中症に見舞われることがあるって、本当にもっと、誰もが危機感を抱かないとね。

「そのうち、夏の甲子園がなくなるんじゃ・・・?」

危険すぎるから、という理由で。

※間違っても、なくなって欲しいわけじゃないですよ。

ギラギラ太陽と、灼熱のグラウンドと、カチワリと、真っ黒に日焼けした高校生と、真っ白にまぶしいユニフォーム。

・・・夏の全国高校野球大会のイメージは、多くの日本人にとってなくてはならない夏の風物詩、ある種の郷愁を呼び起こす大事なイベントだけど。

でも、これだけ異常な酷暑が続くと・・・?

さわやかな青空と入道雲が、きらめく青春どころか、生命を脅かす危険のイメージになるのも、そう遠い先のことではないかも。



●南スーダン独立

に寄せて。

南スーダン独立 2度の内戦経てアフリカ54番目の国に

あざやかに、思い出したことがあります。

昔むかし、わたしがまだロンドンで大学院(国際公法専攻)に通っていたころ。

取っていたゼミのひとつに、ひょろりと背の高い、真っ黒い肌のスーダン人のクラスメートがいました。

※肌の色に言及したのは、ご存知のとおり、ひと口にアフリカ人といっても、民族によって肌の色や顔立ち、体格までけっこうな差があるからです。

たぶん当時すでに、彼は30歳くらいだったんじゃないかなあ。

穏やかな口調と静かなインテリジェンス―――それと対照的に、なかなか過激な政治思想。

その彼がいつも、それこそ季節を問わず、室内屋外にかかわらず濃いサングラスをしているのが不思議で、一度なにげなく、理由を聞いたことがあります。

(今ならやらないと誓ってもいいけど、当時はまあ、わたし自身が世間知らずのコドモだったんだと思います。)

なんでいつもサングラスなのか?

・・・まあ、「ファッションの嗜好について尋ねた」って程度の、わたしにとっては他愛のないスモール・トーク(のつもり)だったんですね。

彼は明るく笑って、

「顔を見られたら、暗殺されるかもしれないから。それに、銃痕で片目が見えないんだよ」

・・・って。

―――さて、みなさん。

あなたが平和ボケの国からやって来た、たまたまちょっとガッコの成績がよかった程度の、20歳そこそこのフツーの女の子だった、として。

この彼の回答に、どういう反応を返しますか・・・?

ええ、そうです。

もちろんわたしは、予想だにしなかった答えに対処しきれず、ただ絶句しただけでした。

衝撃と、悔恨ですね。

そしてどうしようもなく、恥ずかしかった。

隣りでそれを聞いていたわたしの親友(といってもいいと思います)で、同じく30歳くらいのアフリカ某国の外交官が、わたしの「窮地」を悟って上手に、さらりと助け舟を出してくれなかったら、会話はそこで不自然に強制終了していたことでしょう。

あああ、今考えても、赤面です。

どんだけ無神経だったのか、自分でも呆れちゃう。

スーダン人の彼は、能天気なわたしを懲らしめようとして、そんなことを言ったわけじゃないと思います(そんな人間じゃなかった)。

もちろん嘘でも、誇張でもない。

ただ、独立運動の志士であった彼(←あとでそれを知りました)にしてみれば、遠いアジアから来たとはいえ、わたしが彼の国の状況を何も知らなかった(知ろうともしなかった、だから政治的な事情があると想像することすらできなかった)ことが、悲しかったんじゃないかな。

(若さゆえの)無垢というより、わたしは無知だったのだと思います。

世界が狭かった、と言ってもいい。

ともかく、遠い日の、ほろ苦い記憶です。

・・・で、そして今。

彼の支持していた運動が実を結び、とうとう独立を勝ち得たということに、なんともいえない感慨を覚えます。

あの彼は、元気でいるんでしょうか?

この日を、新しい祖国で祝っているのかな。

これまでの激しい闘争で、多くの命が失われたと聞いていますので、そうであってほしいと心から祈っています。



【09/07/2011 22:25】 社会・時事ニュース | Comments (0)
雑想記☆カウンタ
(counting since 3 Dec 2006)
ゆすらうめ☆カレンダー
降順 昇順 年別 プルダウン

06月 | 2011年07月 | 08月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
ゆすらうめ☆タグクラウド

プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

ブログ内検索
案内板




『春抱き』を大好きな方なら、どなたでもご自由にお持ち帰りください。リンク用バナーではありませんので、ご連絡不要。直リンクはご遠慮くださいね。