●先日
訪れた、埼玉の秘境(なのか?)、日高市の巾着田で撮影した写真をご紹介します。

あ、そういえば。。。
曼珠沙華=彼岸花って、お彼岸の時期に(田んぼの畔やお墓のあたりに)咲いていたりするせいか、不吉な花、というイメージをお持ちの方もいるようですね。
たしかに、開花のタイミングといい、あの毒々しい赤といい・・・わからないでもない。

おまけに毒性の強い花なので、「食べたら終わり」=彼岸に行ってしまうからヒガンバナという名前がついたのだ、という説もあるようです。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、という非常に美麗な名前がある一方で、死人花、幽霊花とかって、いかにもおめでたくない別名もありますし。

でも、純粋に、きれいでしょう?(笑)
何の前触れもなく、ふと気づいたら真っ赤に咲いているし。
どういうわけか、ちゃ~んとお彼岸の時期に見ごろを迎えますし。
華やかなのに寂しげで、とっても風情があると思います。
ちなみに、めちゃくちゃどうでもいい私的な話ですが、なんとわたしが中学生のときに初めて書いた「二次創作小説」の主人公は、曼珠沙華の君、と呼ばれる美貌の姫君です(爆)。
・・・ええ、当時はまっていた源氏物語の外伝、という設定でした・・・(笑)。

さてこれは、日高市を流れる高麗川です。
巾着田は、この川に沿って公園として整備されているのです。
台風の後なので、かなり増水していました・・・さて、見えますか?
ごうごうとしぶきをあげて流れる川のど真ん中、というか画面の奥に、一羽のサギがいるのが。
どアップにすると、こんな感じ>>

白鷺・・・だと思いますが、何とも儚げでした。
よく足元をすくわれないものだ、と思うほど激しい川の流れだったんですけど・・・一羽で、ねえ。
(300ミリ望遠レンズを持って行って、ホントによかった!)

台風で、曼珠沙華ばかりか、大きな木までがなぎ倒されていました。
どんだけすごい威力だったのか、この「根こそぎ」の様子を見て震えちゃいました。
(倒木が真ん中で切断されているのは、この木が塞いでしまっていた川沿いの遊歩道を使えるようにするため、だろうと思います。)

しかし、真っ赤と緑で画面がいっぱいで、目が痛くなりますね・・・(苦笑)。
もともとそういう鮮やかな配色だってのもありますが、もうひとつ、わたしがカメラの発色の設定をかなり派手目にしているから、というのもあるかと思います。
(機種によりますが、「仕上がり設定」をビビッドにしたり、おとなしめにしたりすることによって、写真全体のトーンというか、ニュアンスを変えることができます。)
なお、一枚目の写真が典型ですが、パノラマ撮影。
画角でいうと「16:9」になると思いますが、広がりを表すときは役に立ちますね~(笑)。
イマドキのデジカメでは、画角を変更できる機種も多いと思います。
※画像の縦横比、みたいなものです。
ちなみにコンデジではデフォルト設定が「4:3」、デジタル一眼レフでは「3:2」・・・かな。
今回の画像はほとんどが「3:2」、カメラを引いて、より広いエリアを写そうとするときは「16:9」です。

これ、花ナス、というんだそうです。
ふだんは静かな地方都市・・・であろう日高ですが、このシーズンは大変です(笑)。
全国から大勢の観光客が来るから、さぞかし迷惑であろう・・・いやいや(苦笑)。
それはともかく、駅から目的地まではのろのろと15分ほど歩くのですが、その沿道(ごくごくフツーの住宅街の生活道路と畑です)には、ここぞとばかりお客さんに地元の物産を売ろうとするお店がいっぱい。
お店というか、出店というか、屋台というか。
無人の小屋に、農産物が並べられているケースもあれば(イモ、ミョウガ、クリ、きゅうり、ナスなどなど)、その場でお蕎麦やアイスクリームを食べさせてくれる場所もあります。
このシーズンだけの、お祭りみたいなものでしょうか。
特に目についたのが、この花ナスでした。
・・・トマトにしか、見えないけど(笑)。
観賞用、あるいは生け花用なんだそうですが、はじめて見た気がします。
とっても可愛いので、つい買ってしまいました。

こちらも、観賞用のカラスウリ。
たしかにインテリアになるというか、使いよう次第でお洒落にアレンジできそうです。
そんなわけで、遠足みたいな一日(笑)。
遠かったけど(直線距離で片道80キロ強!)、おもしろかったです。
●昨日の朝日の記事は
半分あたり、半分はずれ・・・かなあ(笑)。
亀治郎さん、猿之助襲名へ 香川照之さんは「中車」継承http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201109270009ここ数年、大ブレイクというか、今もっとも忙しい役者のひとりである香川照之さん。
数奇な生い立ちも相まって、芸能ニュースがその名前に飛びつくのは当然ですが・・・ちがいますよね(笑)。
これは、猿之助襲名ネタ、だったわけです。
少なくともオフィシャルには、主役は亀治郎・・・ですが、しかし。
記者会見の一部をNHKニュースで見た限りでは、スターはやはり、猿之助でした(笑)。
70ジイサンで、しかも脳梗塞の後遺症で、呂律もろくに回らない状態なんですよ。
車椅子に乗り、もちろんもう何年も舞台に立っていない(どころか、ファンに姿すら見せていない)。
それでも尚、彼のカリスマは圧倒的でした。
しかも、珍しくひとこと言ったときは、何を言ってるのかもわからないほどだったのに、いざ(〆の)口上を述べる段になると、ちゃんと呂律が・・・回ってるの(笑)。
かくしゃくとして、まあ・・・なんという役者根性なんだろう。
正直、ちょっと感動してしまいました。
すげえや、っていうか。
個人的には、全盛期の猿之助の舞台は面白かったけれど、決してファンになることはなかったし、巷で人気の亀治郎についても、「ああ、そうね」程度の関心しかないのです(苦笑)。
おまけに、猿之助といえば、自らが引き起こした私生活のゴタゴタで妻に逃げられ、たったひとりの息子(香川照之)という至宝を失った人・・・というイメージもあってねえ。
歌舞伎の世界にはたしかに、女遊びが派手な人もいますけど、たいがいは波風を立てずうまくやり、妻と子供は大事にするもんです(笑)。
猿之助ほど、仕事でも(スーパー歌舞伎など、必ずしも伝統とは相容れない要素を取り込む革新性)、私生活でも、やりたい放題だった人はいないんじゃないか?
・・・って、複雑な感じなのです。
息子も含めて、みんな彼に振り回されてるよなあ。
でも、その破天荒なところも含めて、たぶん天才役者なんでしょう(笑)。
しょうがないワガママお爺ちゃんだろうと思いますけど、結局は周囲が許してしまうんじゃないでしょうか。
今回の、襲名の件もそう。
甥っ子の亀治郎に「猿之助」を譲るかわりに、歌舞伎経験のまったくない息子の中車襲名をごり押しし、孫を次の次の猿之助にすべく手を打った・・・そんな気がしてなりません(笑)。
※トレード・オフだとは思いますが、それがなくても、実際のところ猿之助の名前を継げる人間は亀治郎の他にはいないでしょう。猿之助自身、亀治郎を後継者として育てて来てますし。
極めつきは、彼の一句です。
「翁の文字身に沿うまでは生き抜かん」
でしたっけ? (まちがってたらごめんなさい!)
むろんこれは、自身が猿翁(えんおう)を襲名することにひっかけているわけですが、でも・・・(笑)。
ジジイ(猿翁)と呼ばれるのに相応しい年齢になるまでは死ぬもんか、って意味ですよね。
・・・圧倒的なバイタリティ、というほかない!
本当に、本当にお見それしました。