●福袋なんて
とうの昔に、卒業してる。
お得な気がしてつい飛びついちゃうけど、本当に得をすることは殆どない。
・・・というのが、わたしの感覚だったんですよ。
中学生くらいまでは、弟とお年玉を出し合って、一生懸命に福袋を買いに行きましたけどねえ。
ええ、もちろん、ユニクロもABCマートもない、ネット通販もない時代のお話です(笑)。
でも、今年は久しぶりに、手を出してしまいました。
といっても衣料やファッション雑貨じゃなくて、食べ物とビーズ(笑)。

1000円のアクリルビーズ福袋は、思いがけず?豊作でした。
この写真が、入っていたビーズを全部ならべたものです。
ずっしり重くて、確かにちょっと得をした気分(笑)。
「6000円相当」というお店の触れ込みはさておき、まあまあ使えるかなあ、という感じ。

アクリルって安っぽい感じもありますが、使い方によっては映える・・・と思うんですよね。
これだけ大粒のビーズとなると、どうしてもぼってりした派手なデザインになっちゃいますが。

あ、細いほうのネックレスは、全部チェコビーズです。
ご覧の通り、まるっきり何の統一性も法則性もなく、半端な小さめビーズをランダムに、何にも考えずにいい加減にワイヤーに通しただけ。
絶対にお店には売ってない(=商品にならない)自信がありますが(爆)、これがわりと使えます。
ビーズが控えめサイズのせいか、全体の印象は、意外とおとなしめなんですね。
ブルー、グリーン、ベージュ、グレー系のどんな服にもつけられるのがポイント、というか。
「いやあ、意外とアリだなあ♪」
・・・ええ、単なる自己満足ですとも(苦笑)。
あ、もうひとつ!
開店と同時に競歩ダッシュで手に入れたのが、和菓子の福袋でした(笑)。
並みいるオバアサン達をごぼう抜き、ぶっちぎりの一番乗り(爆)。
―――どう考えても、かなり恥ずかしい状況でしたね。
言い訳は、「母の為」です、ハイ。
地元でいちばん美味しいと評判の高級和菓子屋さんが、限定50個の「福箱」を販売すると聞いて、うちの母が欲しがったのがきっかけです。
「・・・やだよ、1月2日の早朝から駅ビルに並ぶなんて・・・」
一旦は断ったものの、こういうのって後味が微妙に悪いですよね(苦笑)。
結局はスッピンをスヌードで半ば覆い隠し、めちゃくちゃアヤシイ姿で駅に駆けつけました。
無事にゲットして帰宅し、わくわく顔の母と一緒に箱を開けてみると・・・!
「すっご~い!」
詳細は省きますが、かなりお得な内容でした(笑)。
「こんなに内容がいいなら、もっと買って来てくれればよかったのに~」
(わたしが買ってきたのはひと箱です。)
喜ぶどころか、母は逆に残念そう。
・・・そっか、わたしの欲深さは、母親似なのか・・・(汗)。
●ま、まぶしい!
※先に申し上げておくと、わたしに出歯亀趣味はありません。
今日はお天気もいいし、おせち料理にも少々あきたので、ぶらりと外出しました。
で、出来心で、マックに入ってみました。
折しも販売されていたのは、とってもキチクな噂の新バーガー。

・・・まあ、それはいい(笑)。

それはいいんですが、店内の混み具合には辟易しました。
冬休み中のせいか、マセたガキ・・・もとい、中高生のみなさまの多いこと、多いこと(笑)。
彼らに罪はありませんが、大勢で群れる点と、脳天を直撃する甲高い声でしゃべるのが苦手で、できればそばに寄りたくない存在です(汗)。
(まあ、彼らからすれば、マックなんかにのこのこひとりでやって来るオバサンのほうが場違い、ウゼエって感覚なんだろうけど。)
でも、あれだけ混んでるとねえ。
選択の余地なく、せっまい座席にギリギリ押し込められて、気づいたら隣には若いカップルがいました。
推定、高校2年生・・・かなあ。
「うわあ、テンション高いばかっぷるだとしんどいぞ~」
ティーンエイジャーの傍若無人ないちゃいちゃは、なるべく接近遭遇したくないものです(笑)。
なので内心、ため息をついたわたし。
こそこそ文庫を取り出して、無心に読むしかない状況です。
―――が、そのうち気づきました。
※しつこいですが、わたしに出歯亀の趣味はありません(笑)。
※どうしたって聞こえてくるんですよ、隣りのテーブルと、わずか25センチしか離れてないんですもの。
「おやおや~?」
隣のふたり、ほとんど無言です。
雰囲気が悪いとかケンカしてるとかじゃなくて・・・あれれ、めちゃくちゃ緊張してる?
ポツポツと交わされる会話の断片が漏れ聞こえてきて、というか正直、まる聞こえです。
(だから、肩が触れ合うほど近くの席なんですってば。)
つきあって一週間。
新年はじめてのデート。
まだクラスメートにも秘密。
相手のごく基本的な情報(好きな食べ物とか寝る時間とか)を、手探りで引き出している状態。
―――ひい、かわいい・・・!

(ちなみに画像は、数少ない自作の「らぶらぶ」イメージ写真です。)
ひきつり気味の笑い声が、ほとんど痛々しい。
無茶な誉め方をして空振りしてみたり、自虐ネタで自爆してみたり。
相手にあわせようと、とにかく沈黙を避けようと、お互いものすご~く必死なんですね。
キンキンな緊張感が、徐々に解けていく様子もリアルで・・・あぐぐ、青春だあ~。
そう、まさに青春ど真ん中じゃんか(笑)。
―――まぶしい、まぶしすぎる。
そばにいるわたしまで、途中から(緊張で)肩が凝ってきました(爆)。

だって、なんていうの?
ああいう胃が痛くなるような緊張感と、空を飛ぶような高揚感。
あがってしまう状態を、英語で「butterflies」なんて言いますが、言い得て妙だよなあ。
(お腹の中で、たくさんのチョウチョがパタパタしてるイメージで。)
そういえばわたしにもかつて、そういう時期があったものです・・・(遠い目)。
気づくと隣のカップルは、ようやく打ち解けて、リラックスしはじめていました。
―――いいなあ、ホント。
ほのぼの、しちゃいましたよ~。
3年たって、二十歳になったときのことを無邪気に話しちゃうあたりがまた、かわいいじゃないの。
(3年後も一緒にいるわけないっしょ、という冷静なツッコミはなしで!)
始まったばかりの初々しい恋愛を目を細めて見守るオバチャンの心境です(爆)。
・・・やばい、やばい。
マックで青春まっさかり。
隣りにヘンなおばちゃんがいようが、そこは二人だけの世界。
そう、ティーンエイジャーにのみ許される特権でしょう(笑)。
・・・なんて、いろいろ考えて。
理想だの妄想だのが入り交じって、お花と点描が飛ぶ少女マンガの世界にはまりそうなわたしでした。
ちゃんちゃん。
※註・・・ふたりの設定、若干のフィクションと美化を加えています。