●立秋
だったんですね、一昨日。
すでにもう暦の上では秋・・・って、いったい何の冗談なのさ(爆)。
日本のうつくしい季語とか、鋭敏な季節感。
日本語ならではの豊かな感性とみずみずしい表現は国の宝なので、もちろん、それに文句を言うつもりはないんですけど。
ないけど、それにしても二十四節気って、季節の実体験とずれすぎですよね(汗)。
実際問題まったく共感できない季節の言葉ってのも、ある意味かなしい・・・!
たとえば(よく挙げられる例ですが)、七夕とか終戦記念日ね。
どちらも「季寄せ」では秋の季語なんですが、イメージはどうしても夏だという気がします。
特に8月15日は、高校野球などと相まって、まさに盛夏のイメージ。
昔と今では暦がちがうから、こういうずれが出てくるんですね。
こういうもんだ、って。
そう俳句の世界では習いましたが、そしてそれにたてつくつもりもないんですが。
でも、ときどき・・・少しは今の季節感に合わせてもいいんじゃないか、とこっそり思います(苦笑)。
●さても
先日の、夏の『春抱き』強化合宿。
今年は箱根で行われました。
ほんのちょっとそこまで行っただけだし、1泊2日だし。
あっという間だったはずなんですが、妙に濃い時間を過ごしたような・・・(笑)。
そして、写真がものすごくいっぱい!
まだ整理しきれてないのですが、2日間で1200枚くらい撮ったかな?
もっと多いかもしれませんが、だいたいそんな感じです。
そんなわけで、ぼちぼちと画像をご紹介。
よろしくおつきあいいただければ幸いです。

旅のスタート地点は、小田原でした。
小田原といえば、小田原提灯!(笑)
東京から、JR東海道線でだいたい1時間半くらい(ちなみに茅ヶ崎からだとわずか30分、ほぼ地元です)。
長いようですが(各駅停車)、おしゃべりしてるとあっという間です(笑)。
ここで、別路線でいらしたお仲間と合流し、まずは西口ロータリーを目指しました。

西口には、でーんと北条早雲像が。
やっぱりね、小田原といえば北条早雲ですね(笑)。
彼に関するうんちくはまあ、いろいろ知ってるつもりですが、今回は関係ないのでパス。
東京ほどではなかったけど、小田原は暑かったです。
お昼前で30度前後、じゃないかしら。
クラクラしそうだったので、そそくさとホテルの送迎バスに乗り込みました。
ここから一路、箱根を目指します。
http://www.hakonenavi.jp/index.htmlありがたいことに、バスのルートは箱根新道経由。
旧街道は混雑する上に危険な急カーブが多く、くねくねと大変ですからね・・・(汗)。
※普段の旅先とはちがって、箱根だとわたしに土地勘があります。
もひとつありがたいことに、送迎バスは無料でした(笑)。
そうじゃないと、山をひとつ越えるのに、ひとり1000円くらい(バス代)かかるからね~。

まもなく、ホテルに到着しました。
幸いにもお部屋がすでに使用できる状態だったので、まずは各自、部屋へ。
お天気は曇りがち。
もわ~っとしてはいるけど、それほど暑くはないという感じでした。
(体感気温でだいたい25度~28度くらい?)
芦ノ湖の向こう側、真正面に、本来なら富士山が見えるはずなんですが・・・(汗)。
「・・・どこ?」
こんなに近くに来ても、見えないときは見えないんですねえ。

ホテルのお部屋は、広々。
とにかく天井が高くて、仮にロフトをつくっても、まだゆとりがあるだろうなあってほど。
バスルームもゆったりとしてましたけど、防音や防水・防滴にはちょっと問題が・・・(汗)。
まあ、全体としてはお洒落でいい部屋でしたけどね。

で、まずはひと息、というわけで。
ラウンジでお茶をしました(笑)。
写真は、「芦ノ湖ロール」です。
いきなり、まだ何も観光してないのに、のんびりお茶って・・・?
・・・まあ、リゾート地ですし、いいんじゃないの?(笑)

テーブル席が人数分あいてなくて、わたしたちはカウンターにずらり(笑)。
それはそれで、店員さんがやりにくかったかもね・・・(汗)。
バーカウンターの写真を撮るのは楽しいので、いいんですけど。
●その後は
変わりやすい山の天気に翻弄されました。
(芦ノ湖の湖面で、だいたい海抜700メートル。ぐるりと周囲は山です。)
さ~っと軽く、霧雨のように降って来たり、いつの間にかやんだり。
強い日差しにうんざりしたかと思うと、急に冷たい風が吹いたり。
晴雨兼用の日傘、大活躍でした(笑)。

で、箱根ビギナーもいらっしゃったので、まずは関所跡へ。
http://www.hakonesekisyo.jp/いや・・・箱根と言えば確かに、関所なんですけど。
♪箱根の山は天下の嶮♪
とか、
「入鉄砲に出女」
とか、ね?
だけど、現在の箱根の観光スポットとしては、もしかしたらマイナーかも(汗)。
マイナーっていうと、たぶん言いすぎだけど、
「とりあえずここだけは押さえとけ!」
的な場所でもないような気が、実はうっすらとしています(苦笑)。
なんだろう、箱根というと登山鉄道とか、ロープウェイとか。
数多くあるお洒落な美術館とか、そういう感じかも・・・?

ともあれ、関所跡をじっくりと見て回りました。
意外にも、これが楽しかったですよ(笑)。
丁寧に復元されたらしく、時代劇の世界に迷い込んだようなリアリティがありました。
実際にその地に立ってみると、関所は思ったよりも小さいと思いました。
あくまでチェックポイントなんだから、当然なんですけどね。

資料館にも行きましたが、こちらもわりと興味深かった。
江戸時代の通行証や宿台帳などが、非常によく保存されているんですよね。
地味だけど、見ごたえがありました。

なにしろ芦ノ湖のほとりなので、湖をゆく観光船がよく見えます。
これは「海賊船」のひとつ、バーサ号。
(北欧の船を模したもので、海賊船という名称はここから来たのだろうと思います。)
かなり遠景で、ご覧のとおりの曇り空。
紗がかかったような「眠い」画像だったので、Photoshopでやや修正したのが下の写真です。

こちらは、フランスの船を模したというロワイヤル号。
上の写真と同じく、不自然にならない程度に、元の画像を加工して色や輪郭をはっきりさせています。
もうひとつ、イギリスはネルソン提督の船を模したヴィクトリー号、ってのもあるんですが。
そちらの写真も、いずれお目にかける予定です(笑)。

それにしても関所という、非常に和風というか、江戸風の景色にまじって見えるのが、こんなヨーロッパ趣味コテコテの海賊船・・・(笑)。
面白いというか、シュールというか。
こんなちゃんぽん、日本人じゃなきゃやらないよなあ(苦笑)。
箱根の海賊船といえば、今じゃ切っても切れない?観光の目玉ですが、よく考えると変。
変だし、なんというか、どこか気恥ずかしい(汗)。
・・・とは言うものの。
以前はこういうのをみっともない、と否定しがちだったわたしですが、今回はちょっとだけ違いました。
意識が違う、というか、要するにアレです。
亀の甲より年の功(爆)。
・・・意味不明・・・?
よくいえば、「まあ、いいじゃないの♪」って流せるようになったというか。
悪くいえば、(自分に関係ないなら)どうでもいいって思ってしまうというか。
「なんで箱根に、中世のヨーロッパの船なわけ?」
といらつくほどのエネルギー、おばちゃんは持ち合わせてないというか・・・(汗)。
実際、写真を見ればわかるとおり、ですが。
箱根のいいところは、見苦しいネオンや看板、はためくノボリがいっさいない点なのです。
なんとか旅館とか、なんとか饅頭とか、下品な広告がない(笑)。
だから、芦ノ湖に浮かぶヨーロッパ風の船を見ても、ね?
森と水の背景である限り、そんなに酷いミスマッチでもないかも、って思ってしまうのよ(汗)。
「アリ、かも・・・」
カメラを持ったわたしは、そう思ってしまいました。

最後のコレは、遠見番所(階段を上った高いところ)。
見た目のとおり、物見櫓(ものみやぐら)というところです。
足軽が二名、常時ここから芦ノ湖などを見張っていたそうな。
江戸口御門から見上げたら、けっこう高いところにありますね・・・(汗)。
左ひざ負傷中のわたしはあきらめましたが、同行のうちお若い三名は上まで上りました。
この写真には、実は彼女たちがちゃんと写っています(笑)。
石段の高さが均一ではなく、段差も急、傾斜も急で楽ではなかったそうです。
でも、眺め、よかったんだろうなあ・・・!(笑)
秋冬の晴れた日に、いつか上ってみたいです。
●さて・・・
まだまだ旅は続きますが、長くなりそうなのでこの辺で。
最後になっちゃいましたけど、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
お陰さまで、とても楽しい合宿でした。
次は・・・えっと・・・あるんでしょうか・・・(爆)。