●これだけ
メモ程度に、昨日~今日のニュースから。
ゴジラ松井くん、ついに引退。
―――好きな選手なのかといわれると、正直、わかりません。
(一度は巨人の色のついた選手を素直に好きになれるほど、わたしは寛容ではない、のかも。)
でも、不屈の精神を持った天才スラッガーだ、という認識はずっとあります。
とても頭のいい人だと思うし、謙虚な人だとも思う。
あの酷い手首の怪我をしたときの様子も、はっきり覚えています。
もちろん、ワールドシリーズでMVPになったときの興奮も。
それだけに、引退自体は不可避だとしても、そこまでの経緯が残念でなりません。
大リーグでキャリアを終わるというのは、それはいいと思う。
(日本のファンはもう一度、彼を日本で見たかったと思うけど。)
だけど怪我に泣かされ、思うように身体が動かず、最後は「戦力外」(解雇)でひっそりと大リーグを去る。
―――所属先が見つからないという、あまりにもさびしい幕切れ。
なんというか・・・あんまりじゃない?
最後の花道、あってもよかったよね。
満場のファンに拍手で送られる引退試合、そのくらいあってもいいのに。
彼ほどの実績を残した選手ならば、そのくらい当然の待遇だと思います。
それが悔しいし、本人もきっときっと相当にみじめな思いをしたんじゃないでしょうか。
それでも毅然と前を向いて、一遍の悔いもない、と言い切る。
辛すぎる。
でも、本当に格好いい。
―――その見事な態度に、心から敬服します。
お疲れさまでした、松井選手。
もうひとつ>>
片岡仁左衛門 弔辞に立つのは嫌なんだ片岡仁左衛門 勘三郎さんへ原稿持たず対話するように弔辞…「僕は負けました」勘ちゃんの本葬のニュースを見て、あらためて思ったこと。
(いや、そのときはわんわん泣いていましたので、後になって考えただけですが。)
ちょっと、グチ・・・です(苦笑)。
基本的にこの手のニュースって、ふつうの芸能レポーターが書くんですよね。
必ずしも、歌舞伎の知識がある人が書いてるわけじゃない。
それを痛感したのが、この本葬関連のニュースでした。
大竹しのぶとか、野田秀樹とか、内田裕也とか。
あるいは海部元総理だとか、長島さんだとか。
誰もがすぐに認識できる、そういう「大物」芸能・有名人の扱いばかり、なんというか、大きいんですよね。
そりゃあ彼らだって勘三郎の友人で、親しくしていたのだから。
そこに文句をつけるわけじゃないんですけど、でも、でも。
肝心の歌舞伎界の、つまり勘ちゃんの心臓に最も近かった人たちのこと、あんまり書かれないんだなあ。
何千人も列席した中で、弔辞を頼まれたのはたった数人。
うち、歌舞伎界からはたったの3人です。
藤十郎さんと、仁左衛門と、三津五郎さん。
この人選にはちゃんと理由があるんですけど・・・記者さん、知らないんだなあと思いました。
日本俳優協会会長=歌舞伎界の代表者の藤十郎さん。
幼馴染みだと自ら言った三津五郎さん。
この二人は、そういう「肩書き」=説明があるから、まだ記者さんが記事にするのでいいほう。
仁左衛門=孝夫ちゃんは、そういうの一切なし。
シンプルに、いちばんの友達だったから弔辞を頼まれた。
(勘九郎&七之助が挨拶の中で名前を出したのも、孝夫ちゃんだけ・・・じゃない?)
それなのに、メジャーな報道機関はほとんど記事にしなかったんですよね。
(上記リンクの2本が、検索でやっと見つけたものです。)
孝夫ちゃんの弔辞、スルーかよ・・・?
知らない、んだと思います。
あるいは、「仁左衛門」のネームバリューでは不足だったのか。
別にね、孝夫ちゃん贔屓だから、ってわけじゃありません(と自分では思ってる、自信ないけど)。
でも、勘ちゃんとの距離を考えたら、外すのが可笑しいくらいの人なんですよねえ。
あ、仁左衛門さん自身は、こんな悲しいことで記事にしてほしい、マスコミから注目されたいなんて、これっぽちも思ってないでしょう。
もしかしたら、一切コメント拒否してる・・・のかも。
でも、それでも、
「僕の葬式で弔辞を読むのは君しかいない」
って本気で言える人が、どのくらいいるのさ?
なんというか・・・哀しかったのです。
孝夫ちゃんと勘ちゃんの絆が、どこか無視されてしまった気がして。
考えすぎ、なんだろうなあ。
●『春抱き』に戻ります
※いつものことですが、かなり好き勝手なことをほざいております。
※あくまで、わたし個人の非常に私的なレビューである旨、お断りしておきますね。
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感想・・・ううう、感想・・・(汗)。
さあ、困った。
(つづく)
(つづきです)
どう言葉にすればいいんでしょう。
これだけ二人だけでらぶらぶ、いちゃいちゃしてるのに、そこはかとなく漂うコレジャナイ感・・・(爆)。
えっちしてる、よね?
けっこうガッツリ、だよね?
二人だけのシーンがほとんど、だよね?
うん、うん、うん。
これだけ愛に溢れてるのに、こんなに岩城さんキレイなのに。
(すっぽんぽんページが計19ページ。おそらく、『春抱き』史上最長。)
「なぜだ・・・?」
なんだかイマイチ、
「わ~い!! ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃」
と純粋な狂喜乱舞モードになれないって、わたし、不感症なのか。
いやいや、そんなバカな(苦笑)。
―――うう、嬉しいのに。
『春抱き』が帰って来てくれるだけで、本当に嬉しいのに、なあ。
欲張りすぎる、んでしょうか。
●問題は
やっぱり、香藤くんなのですよ。
※以下、ちょっぴり辛辣なコメントを含みます。
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「どうした、香藤・・・?」
例の件の影響、根深いですね。
香藤くんが本調子じゃないので、どうしても、そこに引っ張られてしまうの。
強引なところ、ワガママなところ。
たしかに香藤くんは、自分がほしいものに邁進すると、周囲が見えなくなることがある。
昔も今も、そうだと思います。
ある意味、おバカ。
だけど、その反面、彼ほど若いころから聡い人もめったにいない。
そのギャップが尽きない魅力。
かつて岩城さんが評したとおり、
「他人を不快にするような我が儘は言わない」
「根にひとを思いやる優しさがある」
んですもの。
むしろ、年齢からすると驚くほどの老獪さというか、大人びた考え方をする。
まして近年、岩城さんをすっぽり包んで安心させる力強さ、包容力を持った大人になっていますから、ねえ。
その香藤くんが・・・?
お母さんの還暦をお祝いする家族旅行をお断りして、岩城さんとハワイでお正月。
―――これだけならね、まだ、わからんでもないのさ。
(それにしても、37歳の息子がいてやっと還暦のお母さん、若い!)
親孝行よりも、恋人。
感心しない態度かもしれないけど、これはまあ、理解できる。
けっこう息子って、親がそこにいつまでも若く元気でいるって信じて疑わないというか、あんまり深く、おセンチに考えないところがあるから(笑)。
ましてお母さん60歳では、実際まだ若いから、
「親が老いて、好きなことできなくなる前に」
っていう焦燥感を、香藤くんが持たない(親なんかいつでも会えると思ってる)のは、わからなくもない。
(ついでにいうと、岩城さんの立場も考えてないよなあ。ハワイに行ったことは隠せないから、結局は、「嫁が悪い」的に解釈されかねない・・・って、考えないのかしら。)
そして、その後がいただけない、ですよねえ。
事後報告で家族旅行があったことを知らされた岩城さんの、申し訳ないと思う心情もよく考えずに、
「世間体を気にする」
「愛が足りない」
ってさあ・・・ちょっと待て、香藤。
誰に向かって言ってるの、その言葉?
そこにいるのは、貴方の最愛の岩城さんだよ???
頭を冷やして考えようよ、香藤くん。
岩城さんが今までどれだけ、香藤ファミリーに溶け込むべく心を砕いて来たか。
どれだけ貴方の両親を大事にしてきたか、知らない貴方じゃないでしょう?
貴方の母親のことを、「お義母さん」って呼んでるでしょう。
それはすべて、貴方を愛してるからだよ。
いちいち説明されなくても、貴方なら、わかってるはず。
まして岩城さんは、お母さんを亡くしてる。
長いこと疎遠のまま、和解することもなく、死に目にも会えなかったのよ。
その岩城さんが、世間体だの、嫁としての立場だのばかりを考えている、とでも・・・?
貴方への愛が減ったとか、冗談でも、疑ってはいけないんじゃないかしら。
いくらなんでも、カッとなってとっさの暴言だとしても、ひどいよ。。。
・・・泣いたよ、わたしは。
ぐさりと、岩城さんの心臓を刺したと思うよ、その言葉は。
ひとを不快にしないワガママ。
ひとを思いやる優しさ。
―――それを持ってるはずの香藤は、どこに行った・・・???
●岩城さんは、
ここまで言われても、ぐっと堪えるんだよね。
これが切ない。
香藤くんが爆発的なイライラに支配されているときは、ひとまず落ち着かせるしかないって。
怒ってるときに真っ向から反論しても、ののしり合いの喧嘩になるだけだって。
経験的に、わかってるんですよね。
嵐が過ぎ去るのを待つのが最善だって。
この辺の慣れというか、やりすごし方が、なんだか切ない。
ベッドでひどい「脅迫」をされて、怒らないのも同じ理由だよ。
なぜ、これだけ酷いことを言われて、岩城さんは耐えられるのか。
もちろん根底には、愛。
それが基本なんだけど、それだけじゃないような気がします。
岩城さんは、香藤くんがまだ本調子ではないことを知っているから。
いつもの自信に満ちた、太陽のように眩しい恋人が帰って来てくれるのを、ずっと待ってるから。
だから、PTSDで精神的にまだ不安定な香藤くんが、愛を試すような形でわがままをぶつけることを、受け入れているんだろうなあと思います。
愛と、信頼ですよね。
10年以上かけて築いた信頼。
俺の香藤は、本来こんなことを言う奴じゃないって。
一途で美しく、さらに気高い・・・!
癒しのマリア様ですが、そのうえとても強いのね。
今回、ぐっと堪えて売り言葉を買わない岩城さんに、まずひとつ感動。
ここ、成長したというか、衝突回避が上手くなったというか。
(何でも正直に言えばいい、ぶつかればいい、じゃないものね。)
そして、もうひとつ。
思いがけない柔軟性を見せるのが、香藤くんのために、自分の考え方を変えようとしてるところです。
気持ちに折り合いがつくまで待ってほしい、と願うシーン。
過ぎたことでくよくよ悩んでもしょうがないから、せめて香藤くんの望むとおり、楽しくすごそう。
―――ぐるぐる後ろ向きに悩むことの多い岩城さんが、この斬新な発想・・・!(笑)
ものすごい変化ですよね。
気持ちの切り替えが苦手な岩城さんなのに、意外なほど?がんばってる。
受容というか、寛容というか。
岩城さんの懐の大きさを感じます。
そして、せつない表情で「愛しい」って、何度言ってます・・・?
好きで好きでたまらない、というのも当然あるんでしょうけど。
むしろ、傷ついた恋人を救いたい、癒したい・・・と思っているみたい。
「全部言う通りにする」
ってのも、そうですよね。
平常運転のふたりなら、岩城さん、こんなこと約束しないと思うもの(笑)。
そう考えると、一連の岩城さんのエロティックな台詞も、意味が違ってくる。
前回もそうだったけど、香藤くんの本質を呼び覚ますためだったりして・・・?
彼を煽り、ほかに何も考えられないようにするために?
(というのは、まあ、行きすぎた妄想かもしれませんけど。)
●と、まあ
どうにもわたし、シリアスに考えてしまうようです(苦笑)。
お陰で、すてきな19ページになかなか集中できません。
萌えに関する呟きは、また日を改めて。
最後に、センセのコメントにあった「景気のいいひとコマ」。
想像は・・・つきますが・・・明日のお茶会で議論したいと思います。
では、また。
大変に寒いですが、みなさま、どうぞご自愛ください。
2012年12月29日深夜
ましゅまろんどん