●毎年
この時期になると、西行法師を思い出します。

ねかはくは 花の下にて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ
・・・この歌、たぶん毎年、引用してますよね(汗)。
千年近くも前の歌人なのに、満開の桜を見上げて、そう思ってしまうのがわかる。
静かに、理想を語っているだけかもしれないし。
ロマンチストで、ひそかな激情を秘めているようにも思える。
どっちにしても、桜に迷い、桜に酔う感覚。
桜の美しさに魅せられて、心情がもろにシンクロしちゃうのですね。

ここ数日の雨で、桜の散りが心配だったけど。
なんとか、なんとか今のところは持ちこたえてくれているようです。
ソメイヨシノは、今まさに満開。

あちこちで大木を見かけるたびに、撮影してるわりには・・・イマイチ。
これだ! と思えるショットが少ないなあ。

ときどき、桜並木にこういうのも混ざっています。
きれいな若緑の新芽も一緒に顔を出してる、種類のちがう桜。
オオシマザクラ・・・だと思うけど、心なしか花が小ぶり。
もしかしたら、交配種・園芸種なのかも。

で、こっちはヤマザクラの仲間ですね。
赤い葉っぱが花と一緒に出るので、木全体がほんのりと赤く見えます。

これはかなりの大木でした。
全体像を捉えるのが難しいくらい。
だけど、ぐっと見上げると、一輪いちりんはとてもはかなげ。
葉っぱの色のせいで赤いと錯覚しがちけど、花自体はこぶりで白~淡いピンク色。
本当にきれいだなあ、と思います。

・・・しかし、都会の桜ってのは電線との戦いですね(苦笑)。
絵的に美しくない建物や、無粋な電線・電柱をなんとか、排除して撮ろうとするんですけど。
「あぐぐ、無理!」
ときどき諦めて、この写真みたいにわざと入れちゃったりもします。
カメラは、上の1枚と最後のショット(下記)のみリコーCX4(古いコンデジ)。
それ以外は、いつものキヤノンEOS Kiss X4(デジイチ)。
いや・・・Kiss X4もまあ、たいがい古い機種になってしまいましたけど、ね(汗)。
それでも、桜を撮るときには、デジイチと小さなコンデジの差は歴然です。
原因は、「解像度」。
お花をアップで撮るなら、まあまあ、コンデジも頑張ってくれるかもしれません。
でも引き気味に、桜並木を写そうとするとき。
最初の2枚を見るとわかりますが、デジイチは白くて小さな桜ひとつひとつ、ちゃんと解像してるんですよね。
だから木全体を広角で写しても、それがモコモコした桜であることがちゃんとわかる(笑)。
白い花の部分と、黒い枝の部分。
あたりまえなんですが、ちゃんと判別して描いてくれてるわけです。
だけど、電線+桜の写真。
こちらは・・・桜だって、言われなかったら分かる・・・?(汗)
分からないかもしれません。
肉眼ではちゃんと見えている白い花の群れを、カメラはぼや~っと捉えてるだけ。
だからグレーっぽいというか、黒ずんで枝と融けあってしまってます。
サムネイルの小さな画像では、枯れ木みたいに見えるかも。
「桜ひとつひとつを解像して(できて)いない」、ということになります。
この辺が、コンデジの限界。
センサー(撮像素子)の性能が、カメラの値段に直結するのは、これが理由なんですね。
・・・これは、キヤノンがよくてリコーが悪いとか、そういうことじゃなくって(汗)。
当然といえば当然の話ですが、2万円のカメラと8万円のカメラの差、ってことです。
(値段は、わたしが買った時点でのお話。)

もっとも、↑これ↑もリコーCX4で撮りました(去年の写真だけど)。
終わりかけのソメイヨシノ。
こういう撮り方をすればコンデジも頑張ってくれるので、結局は、テクと用途次第・・・?
●意外にも
反応があって・・・というのは、同人誌の話。
昔語りのつもりが、「持ってない」「読みたい」というお便りを何通もいただきました(汗)。
(本のメインは小鳥さんで、わたしは1作のみです。)
もう、手持ちがあまりないので、うぐぐ。
再発行するのも無理だし・・・う~ん。
希望者って、どのくらいいらっしゃるんでしょうか・・・?
さて、どうしましょう。。。