●さて
休日のお茶、もといランチは、イギリス風です(笑)。

あぐぐ、写真がいまいち美味しそうじゃない・・・(汗)。
ロンドンから来た友人がわざわざ買って来てくれた、本場モンのスコーン。
(なんとスコーンが合計26個も届いたのには、さすがに驚いた!)
お友達の某さまから過日いただいたハロッズのお茶。
(No.14だよ、美味しいよ~!)
それに合わせるために、軽井沢から最高級のジャムをお取り寄せ。
ここまで来ると、当然ながら、クロテッドクリームも(国産ですが)揃えないわけにいきません。
―――そう、日本でイギリス風のお茶をするのって、わりと手間ヒマがかかります。
「うう、美味しい・・・!」
「懐かしすぎる・・・!」
感涙に咽びながら(笑)、ありがたくお土産を味わいました。
優雅なアフタヌーン・ティーというより、懐古趣味のオバチャンみたいだけど(爆)。

でも、ほら。
なんて美味しそうなんでしょう・・・じゅるり。
たまにはまあ、こんな贅沢も許される、ような気がします。
ちなみに>>
いくら何でも、山のようなスコーン(下の画像)をいっぺんに消費するのは不可能です。

もともと消費期限の短い食べ物なので、食べ切れるわけがない(笑)。
なので、ぐるぐるビニール袋に包んで冷凍庫に保存しています。
ものすごく場所をとりますが、文句は言えませんね。
なお、いまだにスコーンだけは、日本で満足できるものに滅多に巡り合えません。
ペニンシュラでのアフタヌーン・ティーはいい感じでしたけど、そのくらいかな・・・?
キャス・カフェでも、その他の有名なティールームでも、
「美味しいスコーン(っぽいもの)」
は、あるんですよね。
それはそれで、たしかに美味しいことは美味しい(笑)。
でも、イギリスで食べるアレとは違う、何か別のもの・・・なんだなあ。
高級ホテルのラウンジで出るようなものじゃなくて、ごく普通のスーパーの商品レベルでいいんですけどね。
勝手に憶測すると>>
もともと器用で、味や舌触りにうるさい日本人が、たかがスコーンごとき模倣できないわけがない。
その気になれば、イギリスで出るものとそっくり同じもの、つくれないわけがないと思うのです。
昔ならともかく、今は現地に行って本場の味を愉しむのも簡単だし、レシピもいくらでもあるものね。
「と、いうことは・・・?」
そっくり同じにつくろうとしていない、ってことに・・・なりません?(笑)
「このままでは、イマイチ美味しくない。日本人の舌に合わない」
と感じて、アレンジしてるのではなかろうか。
―――というのが、長年の疑念なのですが、さて。
真相はどうなのか、わたしには知るすべもありません(汗)。
●さても
タイトルは、スコーンのことではありません。
そうじゃなくて、歌舞伎のお話。
数日ぶりに友人夫婦に会って、楽しくおしゃべりした時のことです。
どこの庭園に行って、見ごろのツツジを楽しんだとか。
日光に行ったら雪に降られて、さすがにびっくりしたとか。
―――そんな話のついでに、銀座の話になりました。
「ソニービルに行って、○○でご飯を食べて、そのあとアナタに言われてたのを思い出して、ぶらっとカブキザを見に行ったのよね」
(真新しい歌舞伎座がオープンしたばかりだから、近くを通ったら見てみれば、という話はしてました。)
「うんうん」
「丁度それが、午後5時半くらいだったと思うんだけど」
「うんうん」
「で、あのスゴイ建物、見るじゃない?」
「うん、うん」
「わあって見上げて写真を撮ってたら、チケット売り場に気がついたの」
「ふんふん」
「で、ダメもとで聞いてみると、当日券があと2枚だけ残ってるっていうじゃない?」
「・・・!?」
「最後の二つのお芝居のチケット、だって言われて」
「・・・」
「どうしようって(旦那と)相談したけど、せっかくだからチャレンジしようと思って」
「!!!」
「だから思い切ってチケットを買って、言われるままリフトに乗って、4階席に行ったのよ」
(イギリス英語でリフトとは、エレベーターのことです。)
「・・・」
「いきなりで何にも準備してなかったけど、英語のガイドを借りてね。すごく、すごくよかった~」
「・・・」
「で、アナタに、お芝居のタイトルを聞こうと思って・・・ちょっと待って・・・」
(ごそごそとカバンを漁って、チケットを取り出そうとする。)
「・・・」
「あれ、どこかな・・・?」(ガサガサ)
「・・・盛綱陣屋と、勧進帳」
「え!?」
「だから、モリツナジンヤと、カンジンチョウだよ」
「な、なんでわかるの!?」
「わかるよ・・・」
ええ、わかりますとも。
わからないわけがない。
仁左衛門が主演の「盛綱陣屋」と、幸四郎+菊五郎の「勧進帳」。
こけら落とし公演の演目ぐらい、とっくに全部、頭に入っていますもの(苦笑)。
「ええ、すっごい! あのさ、ストーリーでわからない箇所が・・・」
「それはね・・・」
そこから後は、思いがけず、初心者のための歌舞伎講座になりました(汗)。
でね、わたし。
ホントにホントに、彼女たちが歌舞伎を楽しんでくれて、嬉しかったんですけど。
興味を持ち、わざわざお金と時間をかけてくれて、この上なく喜んでいるんですけど。
同時に、しょうもない嫉妬、してました(笑)。
・・・先を越されて、何ともいえず悔しかった・・・(爆)。
まさか彼らに、幕見券の買い方、教わるとは思わなかったもんなあ(遠い目)。
「すぐ近くに住んでるんだから、行ってみればいいじゃない!」
明るく言われて、ぐうの音も出ませんでした。
そう、その通りなんだよなあ。
行動すればいい。
ほんのちょっとのことなのに、億劫になっていたんですよね(苦笑)。
どうせすごい人混みなんだろうとか、どうせ何時間も並ぶんだろうとか。
いろいろ考えるとしんどくなって、結局、
「来月以降のチケットはもう予約したから、そのときでいいや」
って・・・どうも消極的になってました(汗)。
開場直後でお祭り騒ぎになってるときに、別に行かなくてもいいやって。
ホントは、観たいのにね・・・!
勘ちゃんが亡くなり、團十郎がいなくなって。
「そのお芝居をそのキャストで見られるチャンスは、もう二度とないかもしれない」
って、痛感したはずなのに。
「うだうだ理由をつけて何もしない人」が嫌いなはずのわたしが、まさにそうなってました。
それを(無意識に)指摘してくれた友人に、感謝感謝です(汗)。
・・・嫉妬してる場合じゃない。
と、まあ、そういうわけで。
ここはまじめに反省し、行動してみようと思います。