●10月だ!
ヤバい・・・(汗)。
母の誕生日を、すっかり失念しておりました。
月の変わり目のすぐあと。
やばいやばいやばい。
まずいまずいまずい。
|||(-_-;)||||||
まあ仲の良い親子だと思うのですが(当社比、って何と比べて?)、なぜか毎年これを忘れる(苦笑)。
うっかり、なんですけど。
父の誕生日は、いつも忘れないんだけどなあ。
甥っ子ちゃんや彼らのお母さんの誕生日も、絶対に忘れないのに。
ナゾです(苦笑)。
今からではおそらく、あす楽対応のギフトを送ってもギリギリか。
遅れちゃうけど、と言っておきますか・・・?
それとも、優秀な花キューピットさんにお願いするか。
(うんちく: 天使cupidの綴りはDで終わりますが、このサービスは「キューピット」なのよ。)
お花・・・いや、好きなんですけどね(笑)。
たぶん、喜んでもらえるとは思うけど。
でも、なんというか、ほら。
岩城さんじゃないけど、
「お祝いに何か贈ろうと思ったのですが、気の利いたプレゼント、考えつかなくって(てへv)」
・・・って雰囲気、ありません・・・?(汗)

(参考画像: 何年か前に母に贈ったミニアレンジメント。)
デフォルトの、でもしかブーケ(アレンジ)。
ああ、ぐるぐる考えすぎなんだろうな。
お花って自分ではあまり買わないから、もらって嬉しいですよね。
ですよね・・・?
●びびび、
ビボーズ・・・(笑)。
女人禁制も今は昔、「美坊主」が女性癒やす寺41人の美しいお坊さんが登場、書籍『美坊主図鑑』が話題世の中、そんなことになっていたの(汗)。
知らなかったなあ。
このところの座禅ブームとか、写経ブームの裏には、こんなことがあったのか(笑)。
美坊主と言われて、連想したのが
☆桂コーチ(エースをねらえ!)
☆ファンシィダンス(岡野玲子)
だったわたしは、ええ、旧世代ですとも(笑)。
●さて
いい加減に、しんどくなってきました(汗)。
何ってもちろん、「陰陽師」のダラダラ感想です。
ホント、失敗だったなあ。
「芝居を見に行きたいけど、行けない!」
というお便りをたくさんもらっていたので、つい、張り切ってしまったのよ。
詳しく書いて、舞台の雰囲気を少しでも伝えられれば・・・って。
でも、無謀だった(苦笑)。
筋書きを読みながら、思い出しながら、ストーリーをなぞってるだけ。
コメントしたい箇所はたしかにあるけど、全部の場面にあるわけでもないのに。
そのせいかテンションだだ下がりですよね・・・うぐぐ。

しかし、とはいえ。
ここまで来ると、ヤケクソです(苦笑)。
意地でも最後まで、描かずにはいられない(ような気がする)。
そういうわけで、申し訳ないけど、今しばしおつきあいくださいませ。
三幕目
第一場 東国>>
回想シーン。
暗い中、ピンライトが少女を照らす。
幼い滝夜叉姫が、暗闇の中で泣いている。
父を失い、母を失った孤独な少女を、周囲にいるうごめく異形の者たちが慰める。
魑魅魍魎と、シュールな鞠つき。
その様子を、後ろから興世王が眺めているのだった。
第二場 雲居寺>>
貞盛の供養が執り行われていた。
(平貞盛は、瘡=かさから育った怪物・将門にいわば身体を乗っ取られ、その首を刎ねられていた。)
そこにいるのは晴明、博雅、秀郷。
やがて小野好古、賀茂保憲も加わり、興世王の「大望」とは何なのかを論じる。
20年もの年月を費やして将門の首を育てる執念。
(20年というのは、妖刀・黄金丸で斬られた傷がふさがるのを待たねばならないから。)
滝夜叉姫に盗賊の真似事をさせて将門の五体を集めさせる、その意図とは・・・?
いったい彼は将門に何をしたのか。
ふと晴明は気づく。
「もしや、蠱毒では・・・?」
蠱毒(こどく)とは、蛇や蛙、蝮などを壺の中に閉じ込める呪術。
虫どもが争い、食い合った末に最後に生き残ったものを式神として使い、呪詛を行う方法である。
興世王はなんと、関八州そのものを壺に見立てたのではないか。
そこで勝ち上がった将門を式神として使い、日本中を支配する野望を抱いているのではないか。
そのための将門蘇生なのか。
一刻の猶予もないと悟った晴明は、貞盛の遺骸に呪をかける。
自分の(=将門の)首を探すために、ふらふらと立ち上がる貞盛(の遺体)。
一行はそれを追いかける。
第三場 貴船山中にて>>
あやしげな洞窟に、呪文が延々と響き渡る。
薄暗い中で、赤い火が燃えていた。
全国各地から集めた将門の四肢を揃えて横たえ、興世王が最後の仕上げにかかっていた。
これでいよいよ、将門の蘇生が成る。
現れた滝夜叉姫に、「これで大望成就も近い」と告げる興世王。
実は彼は、藤原純友であったのだ。
朝廷に反旗を翻し、東国の武将を集めて蜂起し、帝を排して全国を支配する。
戦う鬼神となった将門に敵う者はいない。
高らかにそう告げる興世王に、滝夜叉姫は激しくあらがう。
「嫌でございます」
自分はそのような大それた企てのために、力を貸したわけではない。
ひたすら父の復活を願い、親子むつまじく暮らしたいだけなのだ、と。
笑止!
・・・とばかり、興世王は滝夜叉姫をあざ笑う。
彼女を騙して利用したこと、そして、彼女の母親を殺したのも自分であること。
今となっては邪魔な彼女を、興世王は斬り捨てようとする。
配下の者が滝夜叉に襲いかかった、その瞬間。
ひゅう、と蝶が飛び、蘆屋道満が現れた。
間一髪、滝夜叉は難を逃れる。
そのとき雷鳴、地響きと共に、地を這うような低い声がした。
カッと稲妻が光ったそのとき、将門の亡きがらが動き始める。
「お父上!」
「おお、将門!」
まぶしい閃光の中、平将門がのっそりと立っていた。
幽鬼のような目をして辺りを見回し、積年の恨みを晴らさん、とゆらゆら歩き出す。
そのとき丁度、晴明や秀郷たちが駆け込んで来た。
「うぬ、将門か!」
「おお、秀郷よ」
「行け、将門よ! 今こそ恨みを晴らすのだ!」
「お父上!」
鬼気迫る表情で睨みつける将門と、対峙する秀郷。
晴明が呪を唱えると、幾多もの白い狐が現れた。
狐は将門と興世王に飛びかかり、二人はそれぞれ見動き出来なくなる。
それもつかの間、やがて激しい戦いが始まった。
ギラギラした目を剥き出し、怒りに燃える将門。
―――に見えたが、どうも様子がおかしい。
興世王の思ったとおりに動かず、振り返って滝夜叉姫を見つめる。
「娘か・・・」
涙ながらに滝夜叉姫は、もう戦はいやだと訴える。
心を動かされる将門、その表情が和らぐ。
長年、彼の怒りと悲しみにつけ込み、彼を操っていた興世王の妖術が解けていった。
「ぬおう!」
紅蓮の炎の中で、興世王は無念の最期を迎えた。
再会した父と娘は、ただじっと見つめ合う。
やがて―――。
白々と夜が明けた。
いつの間にか、凶星は天から消えていた。
晴明はじっと虚空を見つめる。
博雅は笛を取り出し、妙なる調べを響かせるのだった。
(完)
●そう、おわり(笑)
なんて長い道のりだったのか、という感じですね。
読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
新作歌舞伎の「陰陽師」。
細かいところでウダウダ言いましたが、全体としてはよく出来ていました。
すでに書いたこととかぶりますが、
☆配役が素晴らしい(脇役に至るまで)
☆音楽、舞台美術、照明がすばらしい
☆「陰陽師」の時代、雰囲気の表現にすぐれている
☆レーザー照射などを使った演出が効果的
これは、まず認めて良いのではないかと思います。
役者さんたちのパッションと、ハイテクと、舞台美術担当者の美的センス。
一流のエンターテイメントとして、良くできているのは間違いない。
堪能したし、また見たいと思います。
今、旬の役者さんたちが勢ぞろいしてること。
今、歌舞伎座のこけら落としとして、この公演を成功させたこと。
いずれも、役者さんにとっても観客にとっても、一生の記憶となるでしょうね。
その上で、気になる点がいくつか。
どれも、すでに書いていることばかりですが(汗)。
何度も書いたとおり、原作を知らない人にもっとわかりやすく出来ないものか・・・?
最初の小一時間を、「世界観の構築」に使っていること。
丁寧に「陰陽師」の世界に誘導し、登場人物の性格や関係を見せること自体は、もちろん良いことです。
だけどそのぶん、中盤以降、やや急いでいる感がある。
バランスでいえば、原作もまあ、前半部分にずいぶんページを割いてはいる。
だから、芝居ゆえの問題とは言えませんけどね(汗)。
ものすごく大雑把にいうと、
①都で次々と怪異が起きる →
②晴明が調べ始める →
③原因が20年も前の将門の死まで遡ることに気づく →
④なぜか考える →
⑤興世王の企みに気づく →
⑥対決
というのが、話の筋(時系列で)。
だけど実際には、今のネタがありーの、過去の因縁話がありーの、なんですよね(笑)。
本ならページを戻って読み返せば済むけど、お芝居だとそうもいかない。
だから脚本では、ほぼ③のエピソードから始まるわけです。
それはそれでいいけど、将門の怨念の恐ろしさよりも、将門の悲劇が強調されている点。
滝夜叉姫が、単なる良い子ちゃんに見える点。
(原作ではそれなりに怖いというか、薄気味の悪い存在でもあるのです。)
そのあたり、もうちょっとスパイスが効いててもよかったかなあ、と。
それからやっぱり、興世王ね(笑)。
諸悪の根源、なにせ何よりも、ずば抜けて悪いヤツなのです。
(というか、今回の出来事はすべて彼の仕業なのだから。)
もっともっとその邪悪さ、残忍さをむき出しにしてもよかったんじゃないかと思います。
悪魔として世の中に君臨しようとする、そういう迫力が欲しかった。
(迫力に関しては、海老蔵についても同じことが言えますね。)
以上、なんというか。
ホントにグダグダでしたが、「陰陽師」の感想でした。
●それでは、
またね。。。