●雨・・・
やっぱり降った。
これで9日連続ですね。
よく降るなあ。
天候不順で野菜の価格がまた高騰するのでは、とすでに戦々恐々です。
気にしすぎだといいけど。
季節はずれの涼しさのせいか、地味に風邪をひいたようです。
うむむ。
「7月になっても最高気温が22度とか、身体には楽だよね♪」
なんて言ってたのに、アホみたい。
それでも明日は、やっぱり『春抱き』。
ALIVE2巻はもちろん、速攻で買いに行きますけどね。
雨にも負けず、風邪にも負けず(笑)。
※明日の予報は晴れ!
あの表紙だけで、ご飯いくらでもおかわりできるもんなあ・・・ふひひ。
ああ楽しみ。
コメントや拍手、ありがとうございます。
いつも本当に感謝しています。
いまいち反応が鈍くて申し訳ない。
夏のグダグダはいつものことですが、なんか歳のせいか、疲れがね・・・(汗)。
急な寝落ちも笑えない。
昨日のブログも、普段ならやらない変換ミスでボロボロ。
ああ、みっともない。
気づいたところから随時、修正・加筆しています。
(いちいち修正とか追記とか書いてませんが。)
恥ずかしいまちがいにお気づきになったら、ちょろっとコメントで教えてください。
よろしければ。
あぐぐ。
●スーパー
歌舞伎「ONE PIECE」
新ポスター、描き下ろしイラストなんですね。

えらくまた、派手派手しい!(笑)
正統派?の少年マンガっぽくて、こういうのきらいじゃないけど。
今年の10月~11月です。
新橋演舞場にて。
スーパー歌舞伎II『ワンピース』公演情報を掲載しました出演者、発表になってました。
※キャスティングは未発表。
猿之助を中心とする澤瀉屋(おもだかや)の面々、というのはまあ、あたりまえ。
それは最初からわかってた。
笑也ちゃんとか、右近さんとか、門之助さんとか。
そもそも彼らあってのスーパー
歌舞伎だものね。
目をひいたのは、おお!
中村
隼人の名前がある!(笑)
はーやーとー。
わお。
なんか番手が上がってない・・・?
最近どこでも引っ張りだこですね。
板東巳之助(この間なくなった三津五郎さんの長男)と共に、ゲスト出演みたいな感じでしょうか。
※役者のキャリア的には、巳之助のほうが
隼人より格上です。
数ある若手の中で、最近とみに役がつくようになった。
注目されてるんだなあ。
まだまだひよっこの
隼人ですが、先が楽しみです。
え、ルックス先行・・・?
いいのよ、それでも(笑)。
孝夫ちゃんも
玉三郎も、かつてはそう言われたもの。
(記憶にある限りでは、若いころばかりでなく、40代になってもそう言う人がいたような。)
人気商売ですから、とにかく顔を覚えてもらわないと始まらない。
名前が売れて、お客さんを呼べてナンボ。
・・・と書くと、まるで実力なんかどうでもいいみたいですが、んなわけないよね。
顔がいいだけでは、継続した人気は保てません。
(
歌舞伎役者の中には、見た目がよくても才能が不足して役がつかず、パッとしないまま消えていく人もいるのさ。)
きちんと評価されるようになるかどうかは、まだ未知数。
だからこそ、まあ、応援しがいがあるんですけどね(笑)。
●うわあ
大変だ。
九月の
歌舞伎座。

なんだろう、玉さま。
どうしちゃったのか、今年はやけにやる気ですね。
伝統的な歌舞伎というか、オーソドックスな作品の大役を、次々とやってる感じ。
秀山祭九月大歌舞伎なんといっても、目玉は 『
伽羅先代萩』 でしょう。
めいぼくせんだいはぎ、と読みます。
通し狂言で見られるのは嬉しい。
「通し狂言」 = お芝居を全部(全幕)いっぺんに続けて上演すること。
歌舞伎の場合は、長大な作品の名場面のみ、ハイライト的に上演することが多いのです。
全部を通しで上演したら何日もかかってしまうから、という理由だったり。
あるいは作品のクオリティにムラがあって、出来栄えのいい箇所だけ上演するケースもあります。
(現代人には受けない/理解しにくい内容だったりね。)
一部が散逸したり、(演出や衣装の)資料が残っていない古い脚本、なんてのもある。
ほぼ題名しか現存しない作品もあったりするはず。
ちなみにそういう作品の場合、じゃあ上演不可能かというと、そうでもない。
役者のやる気というか、思い入れ次第です。
役者みずから不足部分を補ったり、オリジナルの解釈で新しい演出を生み出したりして、
“リバイバル上演”
させる場合も、多々あります。
つまり何が言いたいのかというと、アレなのよ(笑)。
歌舞伎=伝統芸能。
だからといって、100年も200年も前から、同じことばっかり繰り返してるわけじゃない。
「創作する」「表現する」という、役者の本分。
それは歌舞伎の世界でも同じなのです。
・・・って、あれ。
また脱線してしまった(汗)。
話を、「
伽羅先代萩」に戻しましょう。
古典的な名作で、今までも繰り返し繰り返し上演されてきた、超・有名なお話です。
元ネタは、江戸時代の実話。
仙台藩伊達家のお家騒動を、室町時代に移してフィクション化した作品です。
※このブログでも前に取り上げたことがあると思う。
ストーリー&見どころは、この辺を参考にどうぞ>>
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/5/5_04_34.htmlhttp://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/a40f42bfd40d0b5d451fc884520630e8玉さまの見せ場は、「御殿」の場です。
演じるのは、政岡(まさおか)という御殿女中。
幼い若君=鶴千代ぎみの乳母であり、自身も同じ年代の息子=千松がいます。
なんといっても、お家騒動ですからね。
若君に忠誠を誓う一派と、謀反(お家乗っ取り)を企む一派とが対立して、家中は真っ二つです。
つまり若君、命を狙われているわけだ。
乳母の政岡はもちろん、幼い若君を守るのに必死です。
毒殺を恐れて、食事はすべて自分の手で用意する。
若君には常々、政岡以外の人間からもらったものを食べてはいけない、と言い聞かせる。
幼いわが子にも、若君のために尽くすように教え込む。
そしてある日、悲劇が―――。
というわけです。
この「政岡」というのが、歌舞伎の立女形(たておやま)の大役。
難役中の難役、ってことになっています。
今これを演じられる役者はたぶん、二人か三人しかいない。
どこがそんなに難しいのか?
武家の女中としての品格や知性を醸し出さないといけないところ。
(要するに、極端な喜怒哀楽をわかりやすく表現できない役どころなのです。)
極端な自制という制約の中で、女心を表現しないといけないところ。
女心というか、母性ですね。
忠義だけじゃなくて、いとけない若君を愛し、哀れにも思っているところ。
そしてさらに、押し殺した演技の中で、息子に対する母親の情を表さないといけないところ。
あと、もうひとつ。
政岡って、まだ若い女性なんですよね。
歌舞伎界の「重鎮」的なポジションの役者(つまり年配のオッサンやね)が演じてばかりなので、
「彼女だって、実はまだ若い女性にすぎない」
という側面を、ついつい忘れがちになってしまう。
歴代の名優が演じる政岡には、当然というか、たいそうな貫禄がありますから。
でも、どっしりしすぎても不自然なんじゃないかしら。
忠臣として完璧な政岡が、わずかに揺れる女心、母の心情を見せるシーン。
残酷なやり方で子供を殺されたことを嘆く台詞。
そこが最大の見せ場になります。
歌舞伎座のさよなら公演で、玉さまの政岡を見ました。
というか、その2009年のときと、配役もだいたい同じみたいですね。
玉三郎といえば、ご存知のとおり、舞台の上では稀有のバケモノです(笑)。
絶世の美女です。
いわゆる当たり役も、お姫さまや芸者、花魁などなど。
華やかでたおやかで、哀れで、まぶしいほどの美貌を堪能できる役が多い。
政岡のようなタイプは、どちらかというと「ニンではない」と思われているかもしれません。
評価されてないわけじゃないけど、
「当たり役って感じじゃないよね」
っていうのが、正直なところかも。
どうなんだろうなあ。
歌右衛門と比べて、どうのこうの。
藤十郎さんと比べたら、あーだこーだ。
いろいろ言う人も中にはいる。
でも、どうでもいい。
玉さまの政岡、とてもいいです。
抑えて抑えて、我慢して我慢して。
そこに情の強(こわ)さではなく、むしろ哀れさを感じさせる。
大げさな劇画調ではなく、より繊細な政岡。
彼女・・・彼らしい芝居だと思います。
吉右衛門さんの仁木弾正(にっきだんじょう)が、これまたスゴイ。
実悪と呼ばれる、悪の親方です。
つまり玉さまの政岡にとっては、若君の仇敵。
究極のラスボスですね(笑)。
必見。
●というわけで
では、またね。。。