●それでも
面白かったですよね。
今回のWBC。
おっと。
まだ終わってはいません。
日本はたしかに負けてしまったけど、大会はいよいよ決勝です。
アメリカ対プエルトリコ。
どちらが勝ってもすごいと思うけど、プエルトリコのほうが勢いがある気がするなあ。
日本対アメリカの準決勝。
結果だけ見ればとっても残念です。
1-2の惜敗。
ヒットの少なさと、思いがけないエラー。
これじゃ勝てないよね、という内容だったかもしれません。
(というか日本、アメリカ本土に渡ってから、練習試合を含めていちども勝ってないですね。)
でも、なんでしょう?
「情けない」
「委縮しちゃって、もう」
とか、そういう気持ちにはならないなあ。
戦力不足とか、大会前はさんざん批判されてたのに、ホントよく頑張った。
監督以下、みんなものすごく必死だった。
準決勝はさておき、打つべき人がちゃんと打ってた。
守るべきひとがちゃんと守り、走るべき人が走ってた。
投げるほうも、ねー。
メジャー投手(ダルビッシュとかまーくんとか)が軒並み出場辞退して、大谷くんもいなくて。
「しょぼい。こんなんでホントに国際大会を戦えるのか」
とまで言われてたピッチャーたちは、ホント健闘したと思うの。
みんな、レギュラーシーズン開幕前の、大事な時期なのに。
非難されるいわれはない。
巨人の菅野投手。
いや、キライっすよ?(笑)
いろんな意味で(笑)。
個人的には好きではないが、それはどうでもいい。
彼がチームのエースで、日本の誇る一流投手なのはまちがいない。
アメリカのバケモンみたいな強打者を相手に、本当に本当にすばらしいピッチングをしました。
気迫と、技術と、熟練の味。
緻密でバランスのいい、実に質の高い選手だ。
彼が無冠に終わるのはあまりにもさびしい、と思わずにはいられません。
そして、彼の後を受けてマウンドに立ったソフトバンクの千賀投手。
切れ味するどいフォークボールと、うなるような速球。
淡々と、(イニングを跨いで)4者連続三振に切って取ったのは、本当にお見事でした。
圧巻の投球内容。
味方のエラーもあって失点してしまったけど、自責点はゼロのままのはずでは?
すごすぎてしびれました。
この試合中、雨がずっと降っていました。
慣れないアウェイの球場で、慣れないつるつるすべるボール。
(日本の公式球とは球がちがうのです。)
おまけに雨で、投手は(野手も)苦労したことでしょう。
バッターは、メジャーで活躍するスラッガーばっかり。
それを、わずか散発6安打(2失点)に抑えたんだもの。
たいしたものです。
打線がもうちょっと点を取れればよかったよね。
それは思う。
今大会、6試合ずっとわりと打ってたから。
惜しい場面はあった。
1点ビハインドで迎えた8回裏、2アウトでランナーが1塁、2塁。
バッターボックスには、4番の筒香選手。
これ以上はない、劇的な逆転のシナリオが見える場面でした。
筒香くんがバットを振り、カキーンと大きな打球がライト方向へ。
あとで録画を見たけど、あれはたしかに、
「行ったか!?」
と一瞬、思ってしまうような打球だった。
奇跡の逆転3ランか。
・・・と思ったのは束の間。
わりと平凡なライトフライに終わりました。
ああ、だめか。
今までの試合なら、あそこで点が入っていたんだよなあ。
結局は、相手のピッチャーの勝ちということです。
すごくよかったもの。
しょうがない。
25歳の4番バッター。
日の丸を背負う重責につぶされず、ここまでよく打ってきたもの。
立派に4番の仕事をしてきた。
しょうがないよ。
ああ、そういえば。
野茂さんとラソーダ監督の始球式。
元気そうでうれしかったけど、さすがに年をとってましたね。
トルネードでもない野茂さん。
まさかの大暴投で、ホントびっくりしました(笑)。
侍ジャパンの鈴木誠也選手(広島)が、なぜかキャッチャーを務めました。
「なんで?」
と思ったけど、あのとんでもない暴投を、必死で飛びあがってキャッチしてるのを見て、
「・・・彼の身体能力がなかったら、取れなかった!」
と、なんとなく(結果論的に)人選に納得(笑)。
いや、なんだろうね。
もしかすると、彼の背番号だろうか。
「SUZUKI 51」
これで想像するのは、やっぱり、イチローくんだもんねえ。
まさかとは思うけど、サイレントイチローリスペクト・・・?
いやいや。
考えすぎでしょう。
●というわけで
まるでまとまりませんが、これで。
では、またね。。。