●TBのお題から
「最近うれしかったことは何ですか?」
ふと思いついた。
おとといぐらいかなあ。
混んでいる帰りの電車の中で、本を読んでいるひとを見かけました。
(たくさん人が立ってはいるけど、朝ほどの激混み状態ではないくらい。)
わたしのすぐ前と、隣と、隣の前の席に座っているひと。
たまたまみんな、30代ぐらいの男性。
サラリーマン風と、もっと自由な感じと。
ひとりはキンドルで、残りのふたりは紙の本です。
ふつうの文庫本。
カバーをかけていたからタイトルは知らないし、別にそこは詮索するつもりはない。
でも、文字列を見ればわかることもあります。
※すみません、つい覗ける位置にいました(汗)。
それはふつうの小説とか、評論のたぐいに見えました。
ハウツー本系とか、ラノベとかなら、印字のフォントや配列からしてちがいますものね。
「おお、本を読んでる・・・!」
(//∇//)
余計なお世話なのはわかってますが、なんか嬉しかった。
いいなあ、と思ってしまいました。
「一心不乱にスマートフォンをいじり続けて・・・いないじゃないか!」
的なおどろき。
文庫を読んでいる若い男性がいるという、そのことがうれしかった(笑)。
だってさ、見ないですよ。
本当にすっかり見かけなくなりました。
本を読むひと。
とくに男性、とくに若いひとほど、紙の本を持ってるひとを見かけない。
仕事のレポートっぽいものや、教科書らしきものは見ることもありますが、純粋な、娯楽としての読書。
・・・めったにないなあ。
暇つぶしはみんな、スマートフォンに席巻されている気がします。
そりゃ、出版物が売れないわけだよなあ。
あ、スマートフォンを悪くいうつもりは(あまり)ないです。
あれは便利だし、まさに暇つぶしツールとして無尽蔵のポテンシャルを持ってるから。
今やあってあたりまえだし。
でも、まあ、おばちゃん世代から見るとさ?
朝っぱらから満員電車で、猫も杓子もみんな、小さな画面をにらめっこ。
ソシャゲにぼーっと没頭してピコピコ、スイスイ、というのはやっぱり異様に見えます(笑)。
なにが怖いって、目がうつろなのよ。
駆り立てられるようにゲームをやってるけど、ちっとも楽しそうじゃない。
「もはや惰性なのかね・・・?」
そんなひとたちを見てると思います。
(ラインやツイッターのひとは、もうちょっと楽しそうだけど。)
「俺はゲームなんかしてない!」
って人も、そりゃたくさんいるでしょうけどね。
そう、本。
旧世代といわれようと何だろうと、わたしにとっては紙の本こそ「本」です。
電子書籍は便利ですが、あれはデータであって本ではない。
そう、思っています。
使い分けは必要よね。
データさえあればいいものは、電子で。
軽く、かさばらず、収納場所をとらず、いつでもどこでも必要な情報を引き出せる。
その便利さは他の追随を許さない。
だけど本といて、かたちのある作品として残したいものは多い。
大事にしたいと思うのも、繰り返し読みたいと思うのも。
そばに置いて愛着を感じるのも、物理的にそこにモノがあってこそ、です。
紙の本。
人類の財産です。
すたれると本気で思ってるわけじゃないけど、そっち方向にゆるやかに向かってるのは事実。
いつまでも、好きな本を手に取るよろこびを忘れたくはないよなあ。
なくなってほしくないと思います。
●あれ、
なんだか妙にシリアスな流れに・・・(汗)。
文庫を読んでるお兄さんを見かけたって、それだけの話なのに。
((((ノ ̄▽ ̄;)ノ
では、またね。。。