●気づいたら
2月も後半戦です。
早いよねー。
花粉は飛ぶし。
(ρ_;)。。。
プロ野球のオープン戦は始まるし。
寒くて雪が(ちらほら)降ったり、いきなりぬくかったりめんどくさいし。
ラグビー観戦もしたいし。
そろそろ暑い夏が来るのか、と思うと絶望的な気分にもなる。
そんな2月半ば。
梅を撮りに行きたいなあ。
そろそろ、そういう季節です。
●ぼへ
『
ボヘミアン・ラプソディ』は、公開から14週目。
4か月目、ですよ。
動員数が、おそろしいことに累計826万人。
興行収入が115億円になるところ、らしいです。
※2018年に日本で公開された
映画で、100億円を超えたのは ぼへ だけ。
(しかも最速らしい。まして11月という終盤の公開で、これ。)
※124億円を超えれば、日本では「美女と野獣」を抜いて音楽
映画で史上、つまり歴代トップになるらしい。
バケモノの快進撃は続く。
ミュージカル
映画なのか? といわれるとちょっと悩む(笑)。
いや、たしかに、不世出の歌手の物語だけど。
もちろん最初から最後まで、ずっと
クイーンの楽曲が流れるわけだけど。
ライヴ・エイドの臨場感が、この
映画のヒットの理由(のひとつ)だけど。
ミュージカル
映画、という言葉のせいか。
音楽
映画。
うん、まあそうだ。
ロック映画、まあそうだよね。
でも、ジャンル分けしなくてもいいんじゃない?
ふつうに映画として、いいんだと思うけどなー。
(ただし応援上映が異様に多いのは、やっぱり音楽映画ならでは、だろうけど。)
♪♪(((*^^)八(^^ )))♪♪
その、『
ボヘミアン・ラプソディ』。
スクリーン数が減った・・・ように思うけど、あらら。
先週末の時点で、368スクリーン。
映画コムの情報によれば、このスクリーン数は日本でいちばん多い。
※2番館の上映は含まれていません。
減ってないじゃん(笑)。
(*´∀`*)
同じ数で並んでいるのが、「メリー・ポピンズ リターンズ」(公開2週目)です。
ディズニーの大作やね。
話題の「マスカレード・ホテル」が、332スクリーン。
同じく、話題の顔芸ドラマ「七つの会議」が、328スクリーン。
※どっちも評判はいい。わたしは原作どっちもわりと好き。
「アクアマン」とか、「十二人の死にたい子供たち」、「雪の華」あたりも300スクリーン超え。
そのほとんどが公開1週目か、2週目。
つか、あれですよ。
興行成績ベストテンに入ってる映画のうち、公開から3週間までの映画が8本。
マスカレードが4週目。
『
ボヘミアン・ラプソディ』が、さきに書いたとおり、14週目。
↑ここ↑ だけ、数字がおかしい(笑)。
映画の興行の世界では、俗に、
「公開から2週間で、興行収入の8割を稼ぐ」
っていわれてるんですって。
映画館のほうも、どんどん新しい映画を上映したがる。
そのほうが、ひとが来るから。
それなのに、いまだに都内の主要映画館は、一日中 ぼへ をやってる。
しかも、IMAXとかドルビー(といった特殊な設備のあるスクリーン)での上映がいっぱい。
それで儲かってる、ということでしょう。
ヽ(*´∀`*)ノ
今 ぼへ は8位ですが、予言しよう(笑)。
上にあげた映画たちは、おおむね来週、再来週には落ちていく。
現時点で、ず~っとベスト10にとどまっているのは、ぼへ だけだ(笑)。
次の週末に、アカデミー賞の発表があります。
少なくともそこまでは、ぼへ は続くと思われる。
・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・
それから、興味深い・・・というべきか。
映画評論家の最近のコメントや記事が、ちょっとおもしろい。
風向きが、ほんのわずかですが、変わってる気がするのよね。
当初の 「賞レースに絡むような映画ではない」 というぶった切り。
はいゴミ、みたいな評価だったものねー。
平凡だとか、ゲイゲイしさが足りないとか、美化しすぎとか。
時系列を都合よく変えてるとか、まあいろいろ。
(^~^;)
それがフタを開けてみたらファンが熱くて、熱くて、大ヒット作になった。
日本だけじゃなくって、世界中で「現象」になってしまった。
その熱いリアクションに、評論家たちがうろたえ始めた(笑)。
|||(-_-;)||||||
映画をゲイジュツ、文化ととらえる向きもある、たしかに。
だけど映画は、巨額のお金が動くビジネスでもある。
アメリカの基幹産業のひとつでもある。
ボックスオフィスでの成功は、そらもう大正義、なわけです。
「タイタニック」とかも、そうでしたよね。
そして賞レースのシーズンが始まって、最初は ぼへ は華麗にスルーされていた。
ゲイジュツとしてとくに評価するような映画じゃないでしょ、って。
ノミネートはされるものの、いつも落選。
「・・・ですよねー」
みたいなムードが、たぶん漂っていたんだと思います。
それが、前にも書いたとおり、ゴールデングローブ賞で変わった。
逆転大勝利。
「ん?」
なんせ、いちばん権威のあるドラマ部門で、作品賞をとったからね。
その後も、ハリウッド的に重要な賞を次々ととった。
その重要なドライバーだったのが、ラミの演技なのはいうまでもない。
いや、演技だけじゃないね。
彼の立派な態度は、かなり重要だったと思う。
彼は徹底して共演者を、スタッフを、
クイーンを、そしてフレディを称賛した。
映画業界での立ち回りが、頭のいい彼らしく、非常にうまかったのだと思います。
※皮肉ではないよ。
そんなこんなで評価も上がったけど、中傷も増えたよなあ。
賞のシリアスなコンテンダーだとみなされるようになって、攻撃もひどくなった。
監督のスキャンダル。
性的なものだし、まして相手が未成年だという。
これ自体は(ホントなら)ひどい話ですが、タイミングが悪い。
『
ボヘミアン・ラプソディ』の評価を貶めるための嫌がらせ、つまりネガティブ・キャンペーン。
(大統領選かよ?)
そう、とらえる向きもあるようです。
映画の撮影の途中で監督がクビになり、交代するというスキャンダルもあった。
真相は謎ですが、ハリウッドって結構、組合がつよい力をもってる世界みたいね。
俳優の組合、監督の組合。
そういう団体が影響力を持ってるので、途中解雇とかって、非常にダメージが大きいらしい。
あってはならないことがあった、みたいな。
監督不在の、あるいは途中で変わったような映画が、すぐれてるって実際アリなの?
映画監督のお仕事って何なの?
・・・みたいな疑問を生んだ、ようです。
あるいは、監督がまあ仮に鬼畜だったとして、そのひとの生んだ作品は排除されるべきなわけ?
ゲイジュツカと、その人間がつくった作品は同一視されるべきなの?
それとも、別物なの?
みたいな議論もありますね。
作品をほめるってことは、それをつくった人間をほめることになっちゃうんじゃない?
って・・・ね。
そしてLGBTの権利団体もアメリカにはいろいろあって、日本よりもはるかに声が大きい。
こじらせてる感もある。
フレディの二重のマイノリティ性が、はっきりと赤裸々に描かれていないとか。
適当にあしらわれている、とか。
まるでゲイ=恥ずかしいことであるかのように隠す(という描写)が、気に入らないとか。
文句をいうひとが、いるんだよねえ。
(((((((;´д`)))))))
フレディは実際、その点に関しては決して認めていない。
どれほどバレバレだろうと、黙していた。
わたしたちの感覚でいうと、そんなの完全にプライベートだし、個人の自由だ。
カミングアウトする義務なんてない。
「ヘテロのふりとか、許せない!」
そう憤慨する方もいるけど、でもさー。
フレディは実際ほんとうに、最初メアリーとラブラブだったし。
生涯にわたって、彼女と特別な関係にあったのは本当のことだ。
ヘテロのふり、じゃないよ。
「有名人こそカミングアウトして、ゲイ・ライツのために戦え!」
なんていわれるのが嫌だったのかもしれない、よね。
本人はともかく、家族や周囲の人間のことを考えたら、賢明ではないと思ったかもしれない。
そういうのが気に入らない人も、フレディを非難する。
映画が物足りない、という。
あほか。
政治的な主張を訴える映画じゃないでしょ(笑)。
あら。
なんかグダグダになってしまった。
すみません。
_(_"_;)_
要するに、賞レースの中で ぼへ の立ち位置がどんどん変わってきた。
「ありえない」 から 「有力候補」 へ。
排除から、その価値観の見直しへ。
めんどくさいバックラッシュを生み、さまざまな議論に火をつけた。
この映画を政治的に利用しようとする、というか、政治的にしか映画を見れないひと。
こんなにいるのか、とうんざりするよね。
そして、オスカーに投票する人たちには、もちろんファンからのプレッシャーがある。
こんだけ興行成績のいい映画を、スルーしていいのか?
これだけ大勢のファンに愛されてる映画には、何かがある。
監督のスキャンダルが、それをスポイルしていいのか。
それを、どう評価するのか。
んね。
●では、
またね。。。