●こういうのは
なんていうんだろう、本当に。
言葉で表現しようがない感覚です。
亡くなったという公式発表がある直前の、この虹。
そうか、そういうことか。
涙が出ました。
バッキンガム宮殿のうえに二重の虹がAnnouncement of the death of The Queenそうか。
本当に、逝ってしまわれたのですね。
悲しい、ただひたすら。
他所の国の女王様、ではありますよね。
でも、長く暮らした国です。
縁の深い土地なので、思い入れは強い。
ゴールデン・ジュビリーのときは、馬車のうえのお姿を見た。
バッキンガム宮殿のバルコニーにいらっしゃるのを、見たこともある。
というか、そもそも。
女王様レリーフのコイン、紙幣、切手。
それが生活の一部でしたので、そうじゃなくなる日が来るなんて。
どれだけ高齢でも、なんというか、ずっとそこにいてくれる。
無邪気にそう信じていたのだと思います。
それこそ20年も前の話ですが、BBCのドキュメンタリーを見ました。
在位50年を記念した、密着取材だったと思います。
"being Queen - it's a job for life"
ってね、いともあっさりおっしゃっていたのが、非常に印象的でした。
いまだに、そのセリフのイントネーションから覚えてる感じ。
退位は考えない。
生きている限りは女王のつとめを果たす、と。
それを文字通り、最後まで見事にまっとうしたのだと思います。
完璧な終わりかた、だったかもしれない。
「生涯現役」 って、それを望む人はたくさんいる。
だけど、誰もが達成できるわけじゃありません。
がんばりたくても、加齢とともに心身の不調はどうしても起きる。
現役でい続けるって、本当に奇跡です。
神の領域です。
それを、女王様はなし遂げた。
本当にすごい。
心の底から敬意を表します。
●そういうわけで
今日はずっと、女王様のことを考えていました。
仕事の合間に、ずっと。
こんなに途方に暮れた気分は、久しぶりです。
"One constant in a changing world"
って、どこかで見た。
すさまじい勢いで変貌するこの世界で、たったひとつ、変わらないもの。
それが女王様の存在だった、って。
まさにそうとしかいえません。
彼女のいない世界って、想像がつかない。
誰にとっても、今日から未知の領域です。
エリザベス女王のいない世界。
そんなことって。
ご冥福をお祈りします。
大好きでした。
では、またね。。。