急がば回れ?

●先日の

フランス社会党の大統領候補、セゴレーヌ・ロワイヤル氏に関するニュースですが・・・。

記事が不正確だったので、補足しておきますね。えっと、フランスに女性の大統領がまだいない、というのはホントですが。女性首相は、以前いたことがあります。あまり評判が、よろしくなかったですけどね。

ややこしいですが、フランスには、大統領(国家元首)と首相と両方いるんです。シラク氏とかミッテラン氏とか、名前を聞いたことがあるかと思いますが・・・みんな、大統領なんですね(笑)。

フランスは憲法上、大統領の権限が非常に強い。なかでも、外交に関する力は大統領が一重に握っているので、対外的には大統領の独擅場です。

対して、首相が担当するのは、内政のみ。大統領に比べれば、はるかに地味~な存在です(笑)。フランスの手厚い労働者保護や、社会保険制度を改革しようとするたびに、大きな反対デモが出て、国家がマヒして。挙句、かわいそうに、クビになったりして・・・。どうもフランスの首相って、哀れな星回りのような気がします(笑)。

と、まあ、それを言いたかっただけ、かな?(笑)




●ヘタレ字書きのたわごと

このシリーズの続きを書くのは、実に久しぶりです(笑)。

えっと・・・小説を書く上で、「描写」と「説明」の違いがわからない、というご質問をいただいたので。ちょっとご案内・・・というか、おしゃべりしてみますね。

※いつものことですが、これはあくまで、わたしなりの認識です。なるべく一般論で書いているつもりですが、個人差があるし、誰だけが正しい、ということはありません。そういう意見もあるのか、という程度に、軽く読み流してくださいね~。


●基本編

まず、基本の理解ですが。わたしがうだうだ語るより、実例(わたしの即席創作)をお見せしたほうが早いかと思います。

/説明/
岩城京介は、美貌の人だった。

/描写/
そこに岩城京介が、姿を現した。
すらりとした長身に、落ち着いた身のこなし。
風にわずかに揺れる黒髪が、白皙を縁取る。
墨を刷いたような眉に、すっきりした鼻梁。
切れ長の瞳が、濡れた黒曜石のように輝いていた。
そして、いっそ冷ややかな印象を裏切る、紅い肉感的な唇・・・。
誰もが息を呑んで、彼を見つめた。


・・・あはは、なんてベタな文章!(爆笑) ま、このクサイ例文はさておき、お分かりでしょうか(笑)。

説明ってのは、読者に感じ取ってほしい情報を、そのまんま、書いちゃうことです。読み手に解答を教えちゃう、って感じかな?

実にストレートで明快ですが、字書きのテクもへったくりもありません(笑)。書き手の伝えたいことは正確に伝わるけど(だってまんまだし)、余韻や情緒はゼロ!

長いので、あとは折りたたみます(笑)。



☆ ☆ ☆


そして描写は、説明の反対です。

丁寧に時間と手間をかけて、コツコツと「事実」と積み重ねて提示していきます。その結果、読者に「そっか、岩城さんって美貌の人なんだ~」と思ってもらう手法ですね。

情緒の盛り上げや余韻、という効果は期待できるけど、半面、トロイです(笑)。一気に話を進められないですものね。

手間ヒマがかかる、というのもありますけど。描写表現は、書き手の力量が如実に現れます。何しろ、的確な表現力がなければ、読み手は正しい答えを導き出してはくれません。

読者の想像力にゆだねる以上、「そ、そんなつもりで書いたんじゃないんですけど~」ってことも、起きる可能性があります(苦笑)。・・・そう、きちんと描写できるかどうかは、小説のクオリティを大きく左右します。

※ちなみに描写表現の最たる例が、えっちシーン! これを「説明」したら、誰もえろい気分になってくれません(笑)。


●二次創作の落とし穴(笑)

『春抱き』の場合はもちろん、先生のマンガという、素晴らしい原作がありますからね~(笑)。わたしもそうですが、それにどうしても、字書きは頼ってしまいます。

・・・だって、ほら(笑)。

描写がいい加減だろうと、あるいは、まったく描写が抜け落ちていようと。二次創作作品の読者さんは、原作の絵と世界観を連想しながら、読んでくれますからね。ありがたいことに、情報の足りない部分を、自分でちゃんと埋めてくれるんです。書き手にとっては、いわば借景というか、「本歌取り」してるようなものですね(笑)。

だから、「岩城さんがきれいだ」なんて、今さら必死で表現しなくてもいい・・・って思う書き手も、いるかもしれません(笑)。甘え、ですけど、でもそれが許されちゃう世界ですからねえ。

でもこれが、オリジナル作品だったら、って考えると? あるいは、オリジナル性の強いパラレル作品の場合。そういうときは、基本的な描写・説明がないと、読者さんはついてきてくれません。原作に頼れないからこそ、きちんと手抜きせずに書かないとね。

そう、そうやって地道に積み重ねたほうが、小説は深みを増す・・・はずなんです。そしてこれは、たかが?二次創作のときにも、言えることなんですね。


●応用編

実際には、小説を書く上では、「説明」も「描写」も両方必要です。

どっちかだけ、というのは物理的に不可能です(笑)。だから、上手に使い分けるコツを覚えていくしかない。(・・・っていうか、上手な小説家さんは、ごく自然に、説明と描写を使い分けていると思います。)

前述のとおり、説明は、読み手に感動を生みません。ただ「岩城京介は美貌の人だった」って言っても、「はい、そ~ですか」ってリアクションしか、返ってきません(笑)。

でもたとえば、オリジナル設定の背景や、人間関係や、世界観を読者にわかってもらうのに、「説明」は絶対に不可欠ですよね。こういう情報は、読者に「推察してもらう」わけにいかないので、きっちり、効率よく、書いちゃうしかない。

逆に、メインのキャラクターが初めて出会う場面、なんかになるとね~(笑)。これはもう、「彼と彼が出会った」では、身もフタもありません(笑)。読者にドキドキしてもらうためには、コツコツちょっとずつ、焦らしつつ、大事に描写したいですよね♪

描写って、丁寧に書こうとすればするほど、スピード感は失われますけどね。それはもう、仕方のないことじゃないかなあ。まさに、急がば回れ、の心持ちで臨みましょう!(笑)

たとえば、拙作「さしも知らじな」の序章。

あれはもう、描写ばかりですよね、あはは。出会い、というより見初め、って気がしますが。一人称の語り手☆香藤くんが、カメラマンだという職業のせいも、あるんですけど。ゆっくりスピードを落として、舐めるように(笑)、じっくり描写してます。・・・してる、つもりです。

あの場面を、「俺が嵯峨野で偶然見かけた男は、なぜだかとても美しく、ワケあり気だった」って、ひと言で説明してしまったら?

それでも意味は伝わりますが、わくわくドキドキはしてもらえない・・・と、思いませんか?

以上、たわごとでした!
【28/11/2006 03:14】 字書きの心得 | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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