再生ありき、ではいけないと思う

●JALの経営破綻

Japan Airlines files for bankruptcy protection

【激震経済 JAL破綻・上】政官と一体 甘えの構造

要するに、「bankruptcy」(破産)ってこと。

英語のヘッドラインのほうが、「再生法申請」なんていう日本語よりもずっとストレートで残酷ですね。

ものすごく乱暴に言っちゃうと、

会社が経営難に陥り(理由はいろいろですが、負債が資産を上回ってしまうとか、キャッシュフローが滞ってしまうのがよくある原因です)、このままじゃもうダメだってときには、ふたつの選択肢があります。

①会社をたたんでしまう(清算)。

②なんとか債権者の協力を取りつけて、会社の悪い部分を切り落とし、ビジネスとして生き残れる部分だけを救い出して再出発させる(会社更生、あるいは民事再生)。

どっちの場合でも、可能な限り資産をかき集め、少しでもいいから債権者に借金を返そうとするわけですが、まあ、全額返ってくるわけがないですよね。普通に借金が返せるくらいなら、そもそも会社は破綻しないわけなので、それはあたりまえのことです。

債権者っていうと、まず銀行を思い浮かべますが、もちろんそれだけじゃありません。銀行がたぶん、いちばん多額の債権を持っている(=つまり会社が破綻して借金を返してもらえないときにいちばん損をする)でしょうが、それ以外にも債権者はいます。

下請けの人たち、モノやサービスをJALに提供している人や会社、社員(=JALからお給料をもらう権利を持ってる人たち)、元社員(=JALから年金をもらう権利を持ってる人たち)、優待券やマイレージのポイントを持ってる人たちも、条件付ですがやっぱり債権者の一種じゃないかな。

で、日本国内だけの話じゃなくて、世界中にそういう人がいるわけですよね。

だから手続きは、ものすご~く大変です。世界中のどこの誰がどんな債権を持ってるのか、それを調べ上げるだけで、気が遠くなるような作業ですものね。

(わたしは仕事で、スイス航空やサベナベルギー航空の破綻にかかわった経験があるので、ちょっとはわかる・・・つもり。ま、「つもり」程度ですけどね。)


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諸行無常・・・かなあ。



●さて、

今後はどうなるんでしょう?

JALの公式プレスリリースは、こちら>> 

誰にもわからないし、再生の手続きにどのくらい時間がかかるかも不明だし、仮にうまく新生JALが誕生したとしても、それが商業的に成功するかどうかもわからない。

「国策上、潰せないだろう」

という甘えが(JALにも政府にも)ある限り、ロングタームの解決策が見つかるとは思えないのですが、それはちょっと厳しい見方かもしれません(苦笑)。

「自民党が勝ってたら、こんなことにならなかったのに」

ってグチに至ってはもう、あきれ返るしかありませんね。その政府べったりの姿勢がおかしいってことに、たぶん気づきもしなかったんだろうなあ。

特集 日航再建

そもそも、再建されるべきなのか?

一応、フツーの民間会社のはずなのに、どこまで特別扱いし、多額の税金を投入して助けるのか?

ってのも、ちゃんと問われないといけないですよね。ふつう、その辺の会社が破綻しようが潰れちゃおうが、社員が失業しようが年金を失おうが、政府は助けてくれませんから。


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政府はかつて、膨大な額の税金をつかって不良債権に苦しむ金融機関を援助しました。そのときの大義名分は、金融機関が破綻すると日本中が困る、アナタもワタシも困るし、世界の経済が混乱するから、ってことでした。

それにまあ、しぶしぶ納得した人は多かったと思うけど、JALの場合はどうでしょう?

これから、たくさんの問題が噴出して来そうですね。


【20/01/2010 12:12】 社会・時事ニュース | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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