小さな城下町を歩く 福島編(その2)

●南三陸町で

行方不明になっていた彼女、やっと見つかったそうですね。

防災無線で避難呼び掛けた女性職員の遺体発見 左足首に夫プレゼントのミサンガ

避難の呼びかけを最期まで続けた彼女のことを、そしてそれ以来ずっと安否不明であることを、どこかで読んで気にかけていた方は多いだろうと思います。

良かった・・・というのは、不謹慎かもしれませんが。

それでも、身元がきちんと確認され、残ったご家族がお葬式をあげられると聞いて、お節介ながらどこか安堵してしまいました。

5月2日は八十八夜で、震災からもうじき2カ月。

それなのに、行方不明者の数は頑として減らない状態が続いています。

今でも1万人以上の人が、どこかに・・・どこかにいるはずで、それを考えるとやるせない。

防災無線の彼女の話は、単なる美談で終わってほしくないと切実に思います。

彼女がなぜ「悲劇のヒロイン」になってしまったのか、つまり、(仮にも)防災対策のために特別に建てられた庁舎が、津波の威力の前に役に立たなかったこと。

避難をリードすべき職員たちが、大勢そこで命を失ってしまったこと。

それを省みないことには、先に進めないでしょう。

じゃあ、鉄筋5階建てならば、よかったのか?

もっと海から遠い、高台に建てなければ、「防災庁舎」は意味がないのかも?

危険を知らせるアナウンスは、あらかじめ録音されたものを、エンドレスに再生するわけにはいかなかったのかしら?

・・・想定外の震災だったから、で片づけるのではなく(実際そうだし、誰かが悪いわけじゃないんですけど)、彼女のような被害者を二度と出さないために、語り継がれてほしいと思いました。



●天災の

対極にあるのが、テロリズム。

人為的に悲劇を起こす行為なので、被害者にとっては、天災に遭遇したときとはまったく異なる怒りが、憤りが、対抗心があるだろうと思います。

憎悪が生まれる、ということでしょうか。

Osama bin Laden is killed by U.S. forces in Pakistan

そういえば既に毎日のニュースからは落ちていた名前を、久しぶりに聞いたと思ったら、パキスタンでアメリカ軍との銃撃戦の上、殺害されたとのこと。

http://www.whitehouse.gov/

真っ先に思ったのは、執念だなあ、ということ。

・・・あの9/11から、そろそろ10年ですものね。

それから、シニカルな見方になりますが、オバマ大統領にとっては大変な「勲章」になるだろう、ということ。

・・・二期目(再選)に向けて、選挙運動が始まりますものね。

そして最後に、世界のどこかで(あちこちで?)報復テロが起きるだろう、という戦慄。

・・・オサマ・ビンラディンがいなくなって、テロ活動はむしろ活発化してしまうかも。

本当は・・・米軍(実働部隊は海軍SEALSだとか)は、生け捕りにしたかったのだろうと想像します。

―――あの、サダム・フセインのときのように。

聞きたいことが山ほどあるでしょうし、裁判にかけることもできるし、何よりも指導者のカリスマを失墜させるのには、逮捕がいちばん効果的でしょうから。

・・・逆にいえばビンラディンは、「生き恥をさらす」ことだけは避けたかったんだろうけど。

しばらくは、落ち着かない状態になるだろうと思います。



●さて・・・

三春の旅の、つづきです。


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江戸時代、ここには三春藩という小さな藩があったんだそうです。

5万石のお殿様が住むお城のある、城下町だったんですね。

そのせいでしょうか、町の中心部はなかなか立派で、古いお寺や武家屋敷も少なくない。


P4290208.jpg


町内には、立派な桜の木が数多くありました。

種類によっては、まだ満開のものも!(笑)

三春町 桜マップ

ちなみに、ふだんの三春を知らないので何とも言えませんが、桜のシーズン、しかもGWに入ったところだというのに、町の中心部に人影はほとんどありませんでした。

いくらなんでも、ゴーストタウンみたいな静けさで・・・いいお天気なのに、寂しいですね。

ぶらぶらと町内を散歩していたら、蔵を改装したカフェに辿り着きました。


P4290166.jpg


なかなかお洒落な店内でしたが、ここもお客さんはゼロ。

小鳥さんとわたしが入ってはじめて、電気をつけて応対してくれたほどです(苦笑)。


P4290175.jpg


メニューはきのこのパスタがあったり、豚肉の生姜焼きがあったりと、若干ランダムな感じ。

コーヒーはやや薄いけど、まずまずでした(笑)。



●そこからまた

てくてくと歩いて、三春藩のお殿様、秋田氏の菩提寺(のひとつ)へ。

龍穏院、というお寺です。

http://www.town.miharu.fukushima.jp/rekishi/09web/akita/koukenin.htm

ここにも立派な桜の木があったのですが、階段を上って境内に入ってびっくりしたのが、これ。


P4290185.jpg


じゅ、十三重の石塔が壊れてる・・・!

しかもなんか、相輪(てっぺん部分)が地面に食い込んでない・・・?

おそらく震災で倒壊したものと思われますが、哀しい光景ですね。


P4290193.jpg


立派な堂宇のあるお寺だけに、よけいに。

のどかな庭では、ウグイスがさかんに鳴いていました。


P4290188.jpg


墓地の前には、かわいらしい姿の六地蔵。

かわいいんだけど、どこか何かおかしいと思いつつ、何が変なのかわからずに撮りましたが、あとでネット検索をして気づきました。

お地蔵さまたちが、微妙にバラバラの方向を向いていますよね?

わざわざそんなふうに建てるわけがないので、これも地震でガタガタ揺れた末に、こうなったんじゃないかしら。

(震災前のこのお寺の写真をネットで探すと、お地蔵さまはきちんと前を向いて並んでいるようなので、おそらく推測はあたっていると思います。)

地震の影響は東北の文化財にも広く及んでいるという、これはほんの一例なんでしょうね。



【03/05/2011 03:51】 旅★たべもの | Comments (0)
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藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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