●みなさまが
初めて読んだ「大人の本」は、なんですか?
この場合の大人の本って、わたしの頭の中では、文庫本のことです(笑)。(いや、だから、えっち描写のある本とかじゃなくて・・・!)
いつだったのか、具体的には覚えてないんですが。でも、たぶん小学生の高学年か、中学生のはじめだったと思います。最初に手にした文庫本は、星新一だったんじゃないかなあ。
このあたりの本は、何度も何度も、繰り返し読みました。いや、間違いなく、わたしが手にしたのは、こんなカワイイ表紙じゃなかった(「声の網」のほう)と思いますけど・・・(笑)。
今になって考えると、たしかに星さんのショートショートは読みやすかった。近未来SFなんだけど、それがひどくリアルで、なのに夢の中みたいで。(コドモだったので逆に、SF的世界観に抵抗がなかったものと思われます。結局わたしは、SF好きにはなりませんでしたけどね。)
乾いた、飄々とした文体で、どんなおそろしいことでも残酷なことでも、さらりと書いてしまう。あっさりしすぎて、もう、「ええ~!? そ、それでいいの!? そんな結末アリ??」・・・と思わせるんだよね(笑)。
・・・そんな懐かしいことを思い出したのは、このレビューを読んだからです。
http://book.asahi.com/review/TKY200704030205.htmlいや、たしかに当時、星新一ファンのほかに、周囲には阿部公房派、それに小松左京や筒井康隆のファンがいたものです。なつかしい・・・っていうか、時代を反映してるよなあ(笑)。個人的には、わたしは「しいて言えば星新一が好き」という程度で、ものすごくファンだった、という自覚はありませんけど。
それにしても、星新一さんを「人間が書けていない」と批判した批評家がいるってのは、爆笑ものですね(笑)。
そりゃあ、描けてないですとも。彼は、人間臭さ、日常生活のリアリティみたいなものから、もっともかけ離れた、ふわふわした悪夢みたいなパラレルワールドを描いてるんだもの。人間らしさを描くのが、目的じゃないもの。
そういう批判があったってこと自体、彼の存在意義がいかに理解されていなかったのか、想像できる気がします。
●っていうか!
星新一って、森鴎外とご親戚だったんですね~。意外というか、びっくりです。ってことはBL・・・いや、その手のお耽美小説の先駆者、森茉莉とも血が繋がってるってことかな?
※ちなみに、どうでもいいことですが、わたしは森鴎外ファンではありません(笑)。かつて「舞姫」を読んで(教科書じゃなくてちゃんと最後まで読んだんですが)、ものすごく反発を感じてしまったので、あはは(爆)。
星新一と森茉莉。それってすごい偶然。っていうか、ちょっと考えられないくらい意外な取り合わせって気が・・・。
う~ん。この禁断の本(?)を紹介して、いいものかどうか・・・お勧めできるかどうかは、微妙なところです(笑)。わたし自身、あんまり大昔に読んだので、今読み返したらどう感じるか、ちょっと想像がつきません。
まあ古典というか、レトロですし。そりゃもう、イマドキの(腐女子的)感覚から言ったら、恥ずかしくて目を背けたくなるくらい、こてこてにお耽美なんです(笑)。
手っ取り早く言えば、初期のBL系マンガ・小説の傾向だった、「薄幸の美少年」「ガイジンの恋人」「混血」「キリスト教」「病弱」「森の中の洋館」「レース」「お金持ち」「謎めいた過去」「洋酒」「孤独」「最後は死ぬ」(笑)・・・というキー・コンセプトはみんな、森茉莉から来ているような気がします(笑)。
でも、日本のBL史(←そんなものをマジメに研究しようと思ってる変わり者がここにひとり☆)を語る上で、記念碑的存在、かもしれません(笑)。
少なくても、創刊当時のJUNE(←昨今のJUNEとはまったく別物だと思ったほうがいいです)とか、BL漫画の先駆者たち(いわずと知れた「ポー」とか「風木」とか)にとって、森茉莉は、まさにインスピレーションだったんだろうなあ、と思います。彼女たちにとっては、「そうか、こんなことを考えてもいいのか」「こういうことを描いちゃっていいのか」・・・って疑問や葛藤に、肯定の答えを出してくれたのが、森茉莉の存在だったろうなあ、と。
・・・う~ん。
ふつ~の本の話をしてたはずなのに、いつの間にか、こっちの世界にワープしてました(笑)。なんだかなあ。さしずめ、「すべての道はローマに通ず」ってことでしょうか?
星新一と森茉莉。それってすごい偶然。っていうか、ちょっと考えられないくらい意外な取り合わせって気が・・・。
う~ん。この禁断の本(?)を紹介して、いいものかどうか・・・お勧めできるかどうかは、微妙なところです(笑)。わたし自身、あんまり大昔に読んだので、今読み返したらどう感じるか、ちょっと想像がつきません。
まあ古典というか、レトロですし。そりゃもう、イマドキの(腐女子的)感覚から言ったら、恥ずかしくて目を背けたくなるくらい、こてこてにお耽美なんです(笑)。
手っ取り早く言えば、初期のBL系マンガ・小説の傾向だった、「薄幸の美少年」「ガイジンの恋人」「混血」「キリスト教」「病弱」「森の中の洋館」「レース」「お金持ち」「謎めいた過去」「洋酒」「孤独」「最後は死ぬ」(笑)・・・というキー・コンセプトはみんな、森茉莉から来ているような気がします(笑)。
でも、日本のBL史(←そんなものをマジメに研究しようと思ってる変わり者がここにひとり☆)を語る上で、記念碑的存在、かもしれません(笑)。
少なくても、創刊当時のJUNE(←昨今のJUNEとはまったく別物だと思ったほうがいいです)とか、BL漫画の先駆者たち(いわずと知れた「ポー」とか「風木」とか)にとって、森茉莉は、まさにインスピレーションだったんだろうなあ、と思います。彼女たちにとっては、「そうか、こんなことを考えてもいいのか」「こういうことを描いちゃっていいのか」・・・って疑問や葛藤に、肯定の答えを出してくれたのが、森茉莉の存在だったろうなあ、と。
・・・う~ん。
ふつ~の本の話をしてたはずなのに、いつの間にか、こっちの世界にワープしてました(笑)。なんだかなあ。さしずめ、「すべての道はローマに通ず」ってことでしょうか?