●まったく関連性は
ないけど、日本とアメリカで同時に、ショッキングな銃撃事件。
http://www.asahi.com/national/update/0418/SEB200704180001.htmlhttp://www.asahi.com/special/070417/そう、共通点は何もありません・・・ただひとつ、銃が凶器になったこと以外には。
アメリカで「ガン・コントロール」というと、合衆国憲法に直結する問題なので、とかく政治的に微妙で、議論も過熱しがちですね。
武装する権利というのは、たくましいフロンティア精神でもって、ゼロから現在の超大国をつくりあげたアメリカ人の、気概というかアイデンティティそのもの、と考える人が多いから。(その影で辛酸を嘗めた先住民族がいるんですが・・・それはまた、別の機会に。)
血なまぐさい、物騒な暴力の歴史を誇りに思い、それが自己アイデンティティの一部になってる・・・という意味では、たとえば「ラ・マルセイエーズ」のフランスもそうです。だから、必ずしもアメリカだけが特殊じゃない。
それはそうだけど、でも、アメリカの一般家庭の40%近くには、何らかの火器があるらしいんです。それって、ものすごい数字。そこにそれが「ある」というだけで、カッとなった人がうっかりそれを掴んで、誰かに銃口を向けてしまうリスクが、それだけあるってことだと思います。
なら、たとえばナイフならいいってわけじゃないけど、でも刃物だったらば、今回の容疑者のように、いっぺんに30人以上を大量殺戮するのは、おそらく無理でしょう?
こんなデータがあります。
ちょっと古いですが、国連の2000年の統計。それによれば、火器による死亡件数を国際比較すると(紛争地帯は除く)、世界でもっとも死亡者の数が多いのが南アフリカ。1万人あたり、なんと7.1人という数字です。・・・この国の暴力的文化は少々特殊なので、比較にならないかもしれません。
それはさておき、アメリカの火器による死亡率が1万人あたり0.3人。これは、いわゆる先進国の中では群を抜いて高い数字です。ドイツ、カナダ、スイスなどの、まあ比較的安全だと思われている国では、この数字は0.05人くらい。
それじゃあイギリスは・・・というと、1万人あたり0.01人です。あくまで2000年の数字ではありますが、びっくりするくらい、銃による暴力の少ない社会なんですね。・・・意外ですか?
●銃の規制
イギリスでは、1997年にハンドガンの所持が禁止されたのね。
それ以降、合法的に銃を所持できるのは、スポーツ選手と仕事で必要な人だけに制限されました。どうやらこれが、銃犯罪の減少につながったようです。(ここ数年、違法/改造銃の犯罪が、また増えてきてるらしいですけどね。)
イギリスにも、ものすごくショッキングな学校での発砲事件がありました。今ではもう10年以上前のことだけど、スコットランドの片田舎の小学校に銃を持った男が押し入って、17人を射殺。犠牲になったのは先生と、ほとんどが5歳~6歳の幼いこどもたちでした。・・・1年生の、体育の時間だったんだよね。
厳しいハンドガン規制は、この悲劇がきっかけでした。(今でも、「ダンブレインの虐殺」と呼ばれてます。たぶん、知らない人はいないと思うよ。)
身近にガンを置かないこと。
それだけでも効果はあるんだから(日本で銃犯罪が極端に少ないのも、それが理由でしょう)、アメリカもそういう方向に、少しずつでも変わっていくといいな。建国以来の、「自分の身は自分で護る」・・・という精神は崇高だけれど、時代とともに、そういう価値観も変わっていっていいはずだと思います。
「銃が人を殺すんじゃない。人が人を殺すんだ」
って言う人も、多いですけどね。そのとおりですが、でもたとえば、わたしが誰かを殺したいと思ったとしても(仮定ですからね、苦笑)、少なくてもわたしは、どこに行ったら銃が手に入るのか、どのくらいの値段なのか、どうやって使ったらいいのか、な~んにも知りません。
わたしにとっての武器といえば、せいぜいキッチンナイフ。・・・とろいわたしが包丁を振り回したところで、たいした事件は起こせないでしょう。あっという間に取り押さえられて、逮捕されるのは確実です。
・・・それで、いいんだよ。
わたしみたいなとろいオバサンですら、銃があれば、大量殺人鬼になってしまうかもしれない。そんなオソロシイ可能性は、さっさと摘んでしまったほうがいいに決まってます。
●銃の規制
イギリスでは、1997年にハンドガンの所持が禁止されたのね。
それ以降、合法的に銃を所持できるのは、スポーツ選手と仕事で必要な人だけに制限されました。どうやらこれが、銃犯罪の減少につながったようです。(ここ数年、違法/改造銃の犯罪が、また増えてきてるらしいですけどね。)
イギリスにも、ものすごくショッキングな学校での発砲事件がありました。今ではもう10年以上前のことだけど、スコットランドの片田舎の小学校に銃を持った男が押し入って、17人を射殺。犠牲になったのは先生と、ほとんどが5歳~6歳の幼いこどもたちでした。・・・1年生の、体育の時間だったんだよね。
厳しいハンドガン規制は、この悲劇がきっかけでした。(今でも、「ダンブレインの虐殺」と呼ばれてます。たぶん、知らない人はいないと思うよ。)
身近にガンを置かないこと。
それだけでも効果はあるんだから(日本で銃犯罪が極端に少ないのも、それが理由でしょう)、アメリカもそういう方向に、少しずつでも変わっていくといいな。建国以来の、「自分の身は自分で護る」・・・という精神は崇高だけれど、時代とともに、そういう価値観も変わっていっていいはずだと思います。
「銃が人を殺すんじゃない。人が人を殺すんだ」
って言う人も、多いですけどね。そのとおりですが、でもたとえば、わたしが誰かを殺したいと思ったとしても(仮定ですからね、苦笑)、少なくてもわたしは、どこに行ったら銃が手に入るのか、どのくらいの値段なのか、どうやって使ったらいいのか、な~んにも知りません。
わたしにとっての武器といえば、せいぜいキッチンナイフ。・・・とろいわたしが包丁を振り回したところで、たいした事件は起こせないでしょう。あっという間に取り押さえられて、逮捕されるのは確実です。
・・・それで、いいんだよ。
わたしみたいなとろいオバサンですら、銃があれば、大量殺人鬼になってしまうかもしれない。そんなオソロシイ可能性は、さっさと摘んでしまったほうがいいに決まってます。