●やっぱり
桜は、いいですね~。

なんというかもう、無条件に、ほれぼれと見とれてしまう。
「サクラサク!」
わくわくするような気持ちだけは、オバチャンになろうとも変わりません(笑)。
近所のソメイヨシノはまだ咲き始め~せいぜい五分咲き。
日当たりのせいもあるでしょうけど、たぶん満開まであと数日でしょう。
雨風次第、ですけど。

ご近所の古刹では、枝垂れ桜が満開でした。
木として特別大きいわけじゃないけど、なかなか雰囲気があります。
静かな境内で、そこだけぱあっと明るいのね。

もっとも、小ぶりに見えた枝も、近づくとこんな感じ。
滝のような見事な枝垂れ。
ボリュームというか、見上げるととても迫力があります。

春の息吹はもちろん、桜の専売特許ではありません(笑)。
巨大な柳の木が何本かあり、この青柳・・・いや、芽柳が実に見事でした。
淡い黄緑色に光って、やわらかい若葉がさらさらと風になびいている。
石川啄木の、かの有名な
「やわらかに柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」
は・・・もしかしたら「芽柳」よりもうちょっと後、しっかりと緑の「青柳」かもしれないけど。
でも、やはりこの名歌を思い出さずにはいられません。
せつないほどの望郷の歌。
啄木の詩歌はどれも、ストレートにぐっと胸に迫りますね。
桜の写真、続きはまた明日。
(それにしても、桜を撮るのは本当にむずかしい。)
●こんなに
長い書評、ちょっと見たことがない。
※自分が『春抱き』について書いたアホレビューを除く(爆)。
成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか [著]小野善康いや、長いというか、何なのコレ(笑)。
この本の骨子をまとめ、延々とコメントしているのね。
「これ、書評っていうのか・・・?」
意地悪に突っ込みたくもなりますが、それは置いておきましょう。
だって、せっかくこれだけ詳しく内容をネタバレしてくれてるんですもの。
中身は、超がつくほどマジメな経済学。
―――と書いただけで、大半の人にスルーされてしまいそうですが、しかし。
この評を読む限り、大変におもしろい内容です。
どうして日本が、こんなに長いこと、不況に喘いでいるのか。
政府の経済政策が、どうして何をやってもハンパなく「見当違い」に感じられるのか。
要するに、「これまでの経済学」がいかに役に立たないか。
・・・それを解説する本のようです。
「どうすればこの不況から抜け出せるのか・・・うむむ、抜け出せる気がしないし(汗)」
「どんなにお金を遣え、遣えって言われても、こんな不安な時代に、安易に消費してらんないってば!」
という、庶民がとっくに感覚的にわかっていること。
そこに気づいた経済学者が書いた本、ってことでしょうか。
いやあ、面白そう。
ほら、世間ではよく言うでしょう?
「若者の(海外)旅行離れ」 「若者のクルマ離れ」
「若者の酒(飲み会)離れ」 「若者の恋愛離れ」
・・・いやもう、ホントに、なんでもかんでも離れ・・・(笑)。
お金をつかうこと、お金が減るリスクを背負うことを極端に嫌う世代が台頭している。
―――ことを、マスコミ(記者はバブル世代なのか?)はことさら大げさに書き立て、
「最近の若者は消極的すぎて覇気がない」
とかなんとか、テキトーなことを言いますよね。
でも、そういう彼らの態度は単純に、生きている社会がちがうことを示しているだけ。
今は「成熟社会」で、右肩上がりの時代とはちがう。
何でもかんでも欲しかった、買いたかった時代はすでに過去のもの。
・・・ということのようです。
読んでみたいリスト入りです(笑)。