冷え冷えとした夜の気配を

●TBのお題から

「繰り返し見ている映画や本はありますか?」

そらもちろん、ありますとも。

※前にも同じようなブログ書いた気がしますが・・・まあ、いいや。

昔むかし大学生のころ、映画にハマりました。

その前も後も、映画は人並みに見ました(見る)けど、あの時期は特別だったなあ。

突発性の映画フリーク、という感じでしょうか。

いわゆるアートハウス系、一辺倒でした(笑)。

ヨーロッパ発の小難しい、ちょっとエロい、退廃的かつ美しい映画。

・・・まあ、単にそういうのが流行ってた、ってのもあるし。

(英国美青年俳優のもの凄いブーム、真っ盛りでした。てへ。)

今になって思うと、背伸びしたい年頃だったのでしょう。

天邪鬼気質、とも。

ハリウッド映画なんか、はなからバカにしてましたもの(汗)。

毎日、とまでは言わないけど、隔日くらいで映画館に足を運んでいました。

名画座とか、学割で三本立て1000円、とかね(笑)。

安かったんだよなあ。

シネスイッチ銀座、銀座シネパトス、銀座テアトルシネマ。

渋谷シネマライズ、ユーロスペース、シネセゾン。

テアトル新宿、新宿シネマスクウェアとうきゅう、新宿オスカー。

早稲田松竹、三鷹オスカー、シネヴィヴァン六本木。

・・・このうち、現役の映画館はいくつあるんだろう・・・(汗)。

当時はミニシアター、全盛期だったのかも。

おもしろそうな映画の上映があれば、首都圏どこでも出かけて行きました。

当時はインターネットなんかないので、情報源はほぼ「ぴあ」だけ。

細か~い文字の映画ページを、そらもう、舐めるように熟読したものです。

その頃から、わたしのほもレーダーは異様に感度がよかった(笑)。

別にね、ほも映画を探し求めていたわけじゃ、ないんですよ。

面白いものであれば、なんでもよかった。

でも、ほんの数行の映画紹介文で、これはと思って出かけると、

「ここにも、あやしげな美青年のいちゃいちゃが・・・!」

という確率、とても高かったと記憶しています。

当時のわたしは、腐女子としてはかなり生ぬるいというか、とろいというか。

ぼんやりそっち傾向があったものの、まだ自覚していませんでした(苦笑)。

(その時点でまだ「JUNE」を手に取ったことがないくらい。ふふ、純情でした。)

でも、結局、アレだ。

最高にハマり、夢中になり、何度も何度も。

たぶん映画館のスクリーンで観た回数だけで、100回は堅い!

と思われる、大好きな映画ナンバーワンが、

「モーリス」

の時点で、終わってたよね・・・(汗)。

ええ、どこに出しても恥ずかしくない(わけない)腐女子でしたとも。

※VHSで録画したのを、自宅ではほぼ毎晩、一年くらいは繰り返し見てました。

※イケナイ大学助教授が無修正(字幕なし)版をくれてからは、そっちばっかり見てました。

(このセンセ、実際にわたしのゼミの担当教授だったのですが、あまりに趣味が合いすぎて友人になりました。なんの趣味かというと、イギリス超おたく、です。)

今でいう、典型的な喪女・・・?

かもしれないけど、でもわたし、当時は彼氏もいたよ(笑)。

バイトもしてたし、友達とも遊んでたし、一応フツーの女子大生のふりをしてました。

まあ、わたしの病的な映画館通いに付きあわされていた彼氏も友達も、今考えるとお気の毒だった。

本当に、ワガママいっぱいだったと思います。

合掌。

―――と、いうわけで。

ビデオテープが擦り切れるほど見た映画、こんな感じです。

1. Maurice

2. My Beautiful Laundrette

3. 夜叉ヶ池(1979年、板東玉三郎)

実際、擦り切れましたよ・・・(涙)。

もっとはるかにマニアックな映画も好きだったけど、ここは無難なトップ3で(笑)。

ちなみに、これがきっかけで英国に行きました。

2時間を超える「モーリス」をほぼ完全に、台詞ぜんぶ暗記してしまったわたしですが、さて。

イギリスでそれが役に立ったかというと、まあ、それは・・・(笑)。

ところで、これは若いころのお話。

もちろん今でも「モーリス」は好きだけど、今なら一番には選ばない気がします。

甘くてせつなくてロマンティックだけど、少女マンガ的でもあるから。

マーチャント&アイヴォリー映画なら、もっといいのもあるよなあ、と今なら思います。

むしろ「My Beautiful Laundrette」のほうが、スパイスが効いていて面白い。

スティーヴン・フリアーズという鬼才を知った最初の作品なので、思い出もいろいろあります。

でもそれは、また別の機会に。


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●台風26号

首都圏では、ほぼ交通網が乱れた程度。

(それだって、大変な騒ぎではあったのですが。)

だけど、同じ東京でも、伊豆大島には過酷な災害となりました。

台風26号:「まるで津波」絶句する大島住民

現時点で、亡くなった方が17名。

連絡のとれなくなっている住民が40人以上。

怪我をした方、家や財産を失った方まで含めると、いったいどれだけの被害になるのか。

まさに大惨事です。

こんな大規模な被害が出るなんて、誰も想像だにしなかったのでしょう。

自然災害に関しては、安易な結果論はよくないけれど。

これだけの「結果」が出てしまうと、嫌でも出てくるでしょうね。

どうして避難指示や勧告が出なかったのか。

なぜ特別警報が出なかったのか。

もっと早く、もっと何かしていれば、もっと多くの人が助かったかもしれない。

そういう強い後悔があればこそ、だとは思うのですが、でも。

単なる犯人探し、非難だけで終わらないでほしいと、思わずにはいられません。

責任の所在を明らかにする必要は、もちろんあります。

もし誰かに過失があったのなら、それは追及されるべきでしょう。

だけど誰かを責めて、何かが解決するわけじゃない。

どうすれば防げたのか、それを考える機会に。

・・・余計なお世話なのですが、そう思ってしまいました。




●サイト

更新しています。

寸止め、いつまで続くのか・・・(汗)。


【17/10/2013 01:45】 オペラ・演劇・映画 | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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