●拍手とコメント
いっぱい、ありがとうございます。
(毎日コメント、上等! 楽しいメッセージは嬉しいですよ~。)
お便りのお返事は、またあらためて。
映画ネタはときどき(たぶん似たようなことを)書いてますが、いつも反応が嬉しいです♪
ほぼ同世代の方、なんだろうなあ。
☆マーチャント・アイボリー映画について
簡単にそう書いちゃってますが、実際には二人、もしくは三人のコンビ。
映画監督のジェイムズ・アイヴォリー。
プロデューサーのイスマイル・マーチャント。
脚本のルース・プラワー・ジャブヴァーラ。
黄金コンビ、といっていいでしょう。
1980~1990年代には、ずいぶんとヒットを飛ばしました。
主な作品は、
「熱砂の日」
「眺めのいい部屋」
「モーリス」
「ハワーズ・エンド」
「日の名残り」
「サバイビング・ピカソ」
などなど。
インドもの、アメリカものも多いんだけど、一般的にはやはり、
「古き良きイギリスの上流階級もの」
のイメージがいちばん強いでしょうね。
英語で「ピリオド・ドラマ」とか、「コスチューム・ドラマ」とか言われる類です。
お綺麗な文芸作品が多いのですが、根底にあるのは常に、
「異文化との衝突」
「抑圧からの解放」
なんですよね。
インドやアフリカ、新興国アメリカといった、文字通りの異国が舞台の場合もあるし。
考え方がまったく違うという意味での異邦人、異物との遭遇によって変わっていく人々、ってのも多い。
例として、わかりやすいのが「眺めのいい部屋」。
堅苦しい上流階級の婚約者(ダニエル・デイ=ルイス)よりも、バカみたいな天衣無縫の男(ジュリアン・サンズ)に魅かれてしまう若い女性(ヘレナ・ボナム=カーター)。
脇役まで含めて(ルパート・グレイヴズなど)、みんな色分けがはっきりしています。
旧体制派と、より自由な考え方をする(受け入れられる)派。
それを、寒くて暗い北国イギリスと、太陽いっぱいの南国イタリアにも掛けているんですね。
異文化との遭遇。
未知の世界への憧れ。
・・・まあ、つまり、普遍的なテーマです(笑)。
実をいうと「モーリス」は、びっくりするほど「眺めのいい部屋」に似てるんですよ。
似てるというか、テーマと構成が同じ。
ヘテロの「眺めのいい部屋」のほもバージョンが「モーリス」、といってもいいくらい。
映画「モーリス」の功績は、シンプルです。
男性同士の恋愛を、ごく普遍的な恋愛のテーマに乗せたこと。
運命の誰かに出会ってぱあっと視界が開け、新しいものの見方をするようになった主人公。
自由を求めて、自分の行くべき道を模索する。
捨てて行くものにも愛着はあるけれど、もう後には戻れない。
・・・という、ごく普遍的な人間の成長過程を、まんまホモセクシュアルで見せたこと。
奇をてらうどころか、真っ向勝負なんですね。
文芸作品として、堂々とそれをやったこと。
今でも相当レアだと思うけど、その当時は、本当に画期的でした。
イロモノでもキワモノでもなく、普通の恋愛、普通の人間関係として扱ったのね。
あはは・・・(苦笑)。
「モーリス」について語り出すと、永遠に終わりません。
さわり程度ですが、この辺で。
☆お気に入り映画(マニアック編)
えっと、いくつか質問がありました(汗)。
昨日あげた(そこそこメジャーな)作品以外の、好きな(何度も見た)映画たち。
それを教えてほしい、って。
若干マニアックすぎて、その辺で買うことも借りることもできないシロモノです。
おまけに、かなり個人的な趣味に走ってます。
思いつくものをざっと挙げると、
「幻の城 バイロンとシェリー」(Rowing in the Wind)
「白い炎の女」(White Mischief)
「アパートメント・ゼロ」
「サマー・ストーリー」
「ゴシック」(ケン・ローチ)
「エドワード二世」(デレク・ジャーマン)
「ダイヤモンド・スカル」
「モダーンズ」
たいがい一般受けしない、おかしい映画ばかりですよ・・・(汗)。
まあ、善良な女子大生が見るもんじゃない、かも。
「さらば、わが愛/覇王別姫」
でもこれは、わりとヒットしたはず!
わたしの記憶が正しければ、渋谷のBunkamuraで観たんじゃなかったかなあ。
席が全然あいてなくて、最前列で見たのを今でも覚えてます。
(長い映画なので、首が途中で痛くなって大変だった。アホだなあ。)
Bunkamuraといえば、当時はよく通ってました。
ジェラール・ドパルデューの「シラノ・ド・ベルジュラック」も、あそこで見たはず。
映画として、本当にカンペキな作品だと感動しました。
ちなみに、この頃はかなりオタク入っていたので、アレです。
「シラノ」を見ながら、
「あ、これ、『モーリス』の撮影監督と同じ人が撮ってる・・・」
などと、映像を見ただけでわかってしまうという、離れ技を演じました(笑)。
ローアングルの撮り方に、クセがあるんですよね。
(ピエール・ロムという撮影監督です。その世界では超有名な人。)
・・・あうう。
いい加減に、この辺でやめておきます。
お粗末さまでした。
●すごい
本当に凄いなあ。
囲碁 井山五冠が大三冠達成まったく関係ないけど、楽天のマーくん。
今日クライマックス・シリーズ(とか何とかいう妙なシステム)に登板して、完封しました。
いまだに今年、一回も負けてないのね。
彼も、井山大天才も、たしか同じくらいの年齢。
イマドキの若者は凄いよなあ、としみじみ思いました。
●地味に
ショックかも・・・(苦笑)。
上天丼、好きなのになあ。
エビ高騰 上天丼の販売中止へまあ、そのうちまた復活するのかもしれないけど。
それにしても、知りませんでした。
輸入エビの高騰。
ご飯とお買い物担当なんだけど、ふだん、エビって買わないからなあ。
自宅でフライやてんぷらを揚げることもないので、食べたければ外食です。
てんや、手軽でいいのに・・・(笑)。
●最後に
これも、ご質問から。
「岩城さんが弾いていたノクターンは、どれですか?」
という、素敵なお便りをいただきました。
ふふふ、聞いてくれて嬉しい。
書いたほうとしては、
「ノクターンはたくさんあるので、お好きな曲で想像してください」
なんですけど。
でも、わたしの個人的なイメージは、コレです。
リストやドビュッシーのノクターンも大好きですが、ここは定番のショパンだろうなあ、と。
となるとやっぱり、20番嬰ハ短調。
ほろほろとつま弾く岩城さん。
想像すると、それだけでハラハラします。
もっとも、ショパンのノクターンといえば、いちばんポピュラーなのはコレ。
実際に弾いたことのある方も、きっと多いでしょう。
わたし自身、小学生だか中学生だかで弾き始めました。
これも甘くてまったり・・・綺麗なので、好きなんですけどね(笑)。
どちらもほんの数分の短い曲です。
よろしかったら、聞き比べてみてくださいね。
では、また。。。