歌舞伎情報 ――― 猿之助、ようやく歌舞伎座へ

●まずは

心底ほっとしました。

嬉しいというより、ああよかった、という感じ。



kabukiza_201501.jpg



来年一月、とうとう猿之助が歌舞伎座の舞台を踏みます。

もちろん、襲名以来はじめて。

あたらしい歌舞伎座のこけら落としから、おおよそ二年。

やっと許された、という感じですね。

いつまでも蚊帳の外、ってわけにもいかないもんなあ。



松竹創業120周年

壽初春大歌舞伎


平成27年1月2日(金)~26日(月)


<昼の部>

一、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)

松永大膳  染五郎
雪姫  七之助
此下東吉  勘九郎

二、蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)
花山院空御所の場

白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精  玉三郎
渡辺綱  勘九郎
源頼光  七之助
坂田金時  染五郎

三、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)

駒形茂兵衛  幸四郎
お蔦  魁 春
船印彫師辰三郎  錦之助
堀下根吉  高麗蔵
波一里儀十  歌 六


<夜の部>

一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)

青山播磨  吉右衛門
腰元お菊  芝 雀
放駒四郎兵衛  染五郎
渋川後家真弓  東 蔵

二、女暫(おんなしばらく)

巴御前  玉三郎
蒲冠者範頼  歌 六
清水冠者義高  錦之助
成田五郎  男女蔵
女鯰若菜  七之助
轟坊震斎  又五郎
舞台番辰次  吉右衛門

三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

老女岩手実は安達原の鬼女  猿之助
阿闍梨祐慶  勘九郎



豪華な顔ぶれだなあ。

玉さまスペシャル + 幸四郎さん&吉右衛門さん兄弟 + 猿之助。

中村屋の兄弟も美味しい役回りをもらってるし、華やかな初芝居となりそうですね。


玉さまの「蜘蛛の拍子舞」のプレビューは、こちらで>>



(ついでに「身替座禅」に登場する勘ちゃんに、ちょっとうるうるしちゃうけど。)


個人的には、吉右衛門さんと芝雀の「番町皿屋敷」が気になります。

このお二人、昨年もなんどか共演して非常に評価が高かった。

美男美女・・・とはちょっとちがうかもしれないけど、色っぽいコンビです。

うまい具合にケミストリーが効いてるというか。

正月からいきなり怪談かよ!(笑)

ってのはありますが、いや、これは期待できます。


玉さまの「女暫」(おんなしばらく)は、一度は生で見てみたいなあ。

内容的には歌舞伎十八番の「暫」と、ほぼ同じ。

「暫」のスーパーヒーロー鎌倉権五郎を女性にしたら、面白いんじゃないの?

・・・という遊びゴコロから生まれた、一種のパロディです。

歌舞伎ってこの手のお遊びが、ホントに上手。

単純明快でナンセンス、でも楽しい。

シンプルに歌舞伎らしさを味わいたい人におススメです。


そして、最後にひっそり「黒塚」。

猿之助の(新築の)歌舞伎座デビューにあたって、最初にこれが選ばれたのは嬉しい。

だって「黒塚」、ものすごーくいいもの。

猿之助の凄さが凝縮されている、と思ったもの。

以前ブログに感想を書いたので、よかったらそちらも見てください(笑)>>

http://kyosukelove.blog58.fc2.com/blog-entry-2346.html

勘九郎がつきあう、という対比もいいなあ。

光と影、あらゆる意味で対照的なふたり。

今から反響が気になります。





●歌舞伎座 十一月

ようこそ歌舞伎へ 松本幸四郎

このポートレイトはちょっと、作り込みすぎてると思う・・・(笑)。

(Photoshopのなせる技なのか、メイクさんの趣味なのか?)

幸四郎さんは70歳を超えようがなんだろうが、とにかくハンサムでしょう?

別に、小細工する必要なんかないのにね。

(これ以外の挿入写真はふつう。)

ちなみに、「熊谷陣屋」。

最近は吉右衛門さんの持ち役、というイメージが強い。

(わたし的には、これを演じる仁左衛門が最高にカッコいいと思ってるけど!)

幸四郎さんがどう演じるのか、とても気になります。


染五郎『勧進帳』弁慶の特別ポスター公開


osome-benkei01.jpg


いいですねー。

こんなにキレイな弁慶ってありなのか、とは思うけど(笑)。

どこか女顔のせいか。

でも不思議とこの顔、幸四郎さんにも、吉右衛門さんにもちょっと似てる。

がんばれ、染五郎


なお、幕見席情報はこちら>>

http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/10/post_1235.html





●お正月の浅草

恒例、新春浅草歌舞伎。

つい先年まで、愛ちゃんとか猿之助がメインで登場していました。

中村屋の兄弟はもちろん、海老蔵もほんの数年前までは出ていた。

つまり、

「若手若手といいながら、けっこう40歳ぐらいまでは出てるよね」

という認識でした。



asakusa_2015.jpg



が、どういうことだ!(笑)

来春はガラリと様相がかわり、ホントにホントの若手オンリーに。

最高齢の松也ですら、やっと29歳か、30歳くらいじゃない?

文字通りの若手歌舞伎。

フレッシュな顔ぶれなのはいいんだけど、しかし、

「トップビリングが松也で、客が来るのか・・・」

若干ね、懸念がないとは言えないかも。

いや、松也は悪くない(汗)。

彼は結構がんばってるし、きらいじゃないよ。

歌昇くんは将来性たっぷりだし、地味にいけてる(はず)。

小鳥さんイチオシのスーパーイケメン隼人(20歳)も、わたしが贔屓のパンダ米吉(21歳)もいる。

うん。

がんばっておくれ。



浅草公会堂

松竹創業120周年

新春浅草歌舞伎

平成27年1月2日(金)~26日(月)


第1部

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)

曽我五郎  尾上 松 也
静御前  中村 児太郎
曽我十郎  中村 隼 人

二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり) 奥殿

一條大蔵長成  中村 歌 昇
常盤御前  中村 米 吉
お京  中村 児太郎
吉岡鬼次郎  尾上 松 也

三、独楽売(こまうり)

独楽売千吉  坂東 巳之助
芸者  中村 米 吉
独楽売萬造  中村 種之助


第2部

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
同  二つ玉の場
六段目  与市兵衛内勘平腹切の場

早野勘平  尾上 松 也
おかる  中村 児太郎
千崎弥五郎  中村 隼 人
斧定九郎  坂東 巳之助
不破数右衛門  中村 歌 昇

二、上 猩々(しょうじょう)
下 俄獅子(にわかじし)

〈猩々〉

猩々  中村 種之助
酒売り  中村 隼 人

〈俄獅子〉
鳶頭  尾上 松 也
同  中村 歌 昇
同  坂東 巳之助
芸者  中村 米 吉
同  中村 児太郎



一部、やや学芸会っぽい・・・いやいや(爆)。

それは言うまい。

松也は(このメンツでは)順当として、歌昇くんがいい役もらってますね。

彼はいつかきっと化けると思う。

大化けしてほしいと思う。

いいチャンスなので頑張ってほしい。


で、今回の顔ぶれ。

ひとまず梨園の御曹司と呼んでいいのは、この二人。

坂東三津五郎さんの息子、坂東巳之助(みのすけ、大和屋)。

中村福助の息子、中村児太郎(こたろう、成駒屋)。

(主観ですが、弟子筋の尾上松也も、○○屋の跡継ぎではない歌昇隼人も、御曹司とは言われないと思う。)

年齢が若いせいもあるけど、どちらも今のところ地味というか、なんというか。

キラリと光る強い存在感を感じないなあ。

どこかパッとしない・・・?

ものたりない気がするのは、気のせいじゃないと思う(汗)。

巳之助はそろそろ、というかとっくに頭角を現していなくちゃいけないと思うし。

福助襲名が決まっている児太郎も、もうちょっと華があっていい。

(福助の病気療養で延期になっていますが、本来なら彼らは今年、襲名披露興行で大忙しだったはず。)

まだまだ若年ではあるけど、子供じゃないからなあ。

性格、才能、やる気。

いろいろあるとは思うけど、チャンスには事欠かないはずの人たち。

歌昇隼人よりは恵まれたポジションからのスタートだったはずだけど、どうもね・・・?

実際に今、注目を浴びてるのは誰でしょう。

ね?

歌舞伎の世界はたしかに(おおむね)世襲だけど、生まれだけでは片づかない。

それを痛感します。

もっとも、みんなまだまだ若い!

キャリアはこれからです。

正念場だと思うので、存分に活躍してほしいと思います。





●では、

またね。。。


【01/11/2014 21:17】 歌舞伎2013~ | Comments (0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
雑想記☆カウンタ
(counting since 3 Dec 2006)
Tokyo station clock
ゆすらうめ☆カレンダー
降順 昇順 年別 プルダウン

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
恋する香藤くん鯉の池
ゆすらうめ☆タグクラウド

Tohaku collection
お天気は?
プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

ブログ内検索
案内板




『春抱き』を大好きな方なら、どなたでもご自由にお持ち帰りください。リンク用バナーではありませんので、ご連絡不要。直リンクはご遠慮くださいね。
ブロとも申請フォーム
ヒマつぶしゲーム