Tender Greens (be-boy GOLD2015年02月号) No.13.7

●これは

ほんの雑談です。

とりとめのない走り書きで、まとまってもいない(笑)。

でもちょっとだけ。


前回の、ごく若いころの岩城さんの話。

※No.13.6をご参照ください。

特にあの、「餞別だと思って・・・」のくだりに関して。

まあ言ってしまえば、先見の明のカケラもない、いい加減な、若者特有の感覚だったんじゃないか。

今のわたしたちの価値観でジャッジすれば、残念ながら、無軌道で無責任。

あけすけにいえば、だらしない下半身。

・・・だったんだろうなと、だいたいそんなことを書きました。

身も蓋もない真実、みたいな(苦笑)。


もちろん私見です。

そんなふうに思いたくない、という人も大勢いるだろうと思います。

それはそれでいいと思う。

岩城さんにはもっと高潔で気高くあってほしい!

―――そういう願望がそりゃ、あるのは当然だもの。

(それは今の話であって、20年前にはあてはまらないと思うけど。)


いただいたコメントを拝見する限り、同調してくださる方が多いようです。

たしかにがっかりだけど、聖人君子にはほど遠いよねって。

そういうところから出発して、今の岩城さんになったのがスゴイよねって。

大なり小なり、わたしの言わんとすることを理解してくださってる。

非難轟々でなかっただけで、本当にありがたく思います。

みなさん、さすがにオトナだ(笑)。


念のために一応申し上げておくと、わたしは彼を貶してるわけじゃないですよ。

だって最愛の人です(笑)。

軽蔑するとか馬鹿にするとか、あり得ないでしょう。

彼は完璧な恋人かもしれないけど、完璧な人間ではない。

それだけのことです。

で、人はおそらく、完璧な人間には恋をしないと思うよ。

(そもそもこの世に、完璧な人間がいるのかすら疑わしいけど。)


若いときの岩城さん

放埓だとは思ってないけど、まあ、見通しが甘いよね。

その頃の無計画ぶりには苦笑しかない。

(両親とお兄ちゃんは、なにがあっても彼を止めるべきだったよなあ。)

本人はもちろん真剣だ。

必死で生きていたのは事実だと思う。

好きなことのために足掻いているようで、実はなりゆきに流されてたわけだけど。

精神的に未熟だったとはいえ、ダメだよなあとは思います。

いろいろと、考えが甘かった。

いや、考えてなさすぎた。

「そういう若者、いくらでもいるよ。彼ばかりが特別に無軌道だったとは思わない」

とは思いますが、でもねー。

それは岩城さんを客観的に評価してるだけであって、弁護してるつもりはない。

誉められたものじゃないですもの。

たしかに、そういう感じの若者は結構いる。

今も昔も。

(どちらかというと、今の若者のほうがおおむね質素で堅実な印象ですが。)

その反面、当然ながら、もっともっと賢い若者もいるわけです。

今も昔もね。

たとえ18歳でも、20歳でも、もっと分別のある若者はいる/いた。

世の中の見えてるティーンエイジャーだっていたはずです。

夢を追いかけて後先を考えずに上京する、ところまではまだいい。

古今東西、そういう若者はいくらでもいる。

許せるというか、それも青春(のひとつのありかた)だよね。

霧胡さんに拾われるままに、あやしげな事務所と契約するのも、まあ仕方がないかもしれない。

金もコネもなく、おそらく世間智もなかっただろうから。

リスク管理という概念がごっそり抜けおちてるけど、まあ、それもなあ。

他に伝手があったわけでもなし、チャンスに目がくらんだのはしょうがない。

時代的な要素もあるし、あんまり非難する気にはなれません。

香藤くんに出会うまでの岩城さんは、イマイチ自分を大事にしていなかった。

―――今の目線でいうと、そういうこと。

しょうがないかな、とも思う。


こう考えていくと、皮肉にも、アレです。

霧胡さんでよかったね、としか思えなくなってくる(苦笑)。

出会ったのがあの人でよかった。

彼女との出会いは、当時の岩城さんにとっては僥倖だったと思う。

(不幸中の幸い?)

たしかにまあ、あやしげな事務所にスカウトされちゃったわけですが。

霧胡さん自身、いろいろと問題のある人物だったわけですが。

でも彼女は、岩城さんに惚れちゃったからね。

(容姿の威力ってすげえなあ!)

彼女なりに、できる限り彼を守ってくれた。

力の及ぶ限り、彼を売り出そうと頑張ってくれた。

その気持ちは本物だったろうと思います。

霧胡さん自身、自分がそんなにやる気になるとは思わなかったでしょうね。

ヒョウタンから駒、みたいなもん。

愛のパワーですね。

彼女という庇護者がいなければ、岩城さんはもっと早く潰されていたことでしょう。

甘ちゃんのボンボン丸出しだもの。

騙されて、それこそAVどころか、ホモビとかに落ちてたかもしれない(汗)。

あるいは夢から覚めて、都会の底辺で別の暮らしをしてたかもしれない。

(バーテンやってたわけだし、そっち方面で就職はありそうな感じ。)

その場合は、今の霧胡さんみたいな屈折した人になってるかもね・・・?(汗)

もっとも、どうしようもなくなって挫折して、帰郷してた可能性もないとはいえないですよね。

考えにくいけど、あり得ないとまでは言えないかも?

そういう意味では、霧胡さんのせいで、岩城さんは東京にとどまった。

(それが結果的に、香藤くんとの出会いにつながった。)

―――そういう面もあるかもしれませんね。

「人間万事塞翁が馬」

それを地で行ってる感じです。


まあ、いいや。

そうやっていろいろ考えてると、ふとね。

ああそうか、って。

なんとなく腑に落ちたことがあります。


若いころの岩城さん。

かつての彼のテキトーな性モラル。

別にそれを責める気はないけど、まあ、それが巡り巡って今に至ってるわけです。

翔くんの存在。

霧胡さんとの切れない因縁。

そこから始まる、香藤くんの深いふかい懊悩。

因果応報。


わたしはたしかに、

「岩城さんはなぜ、避妊なしのセックスに安易に同意したのか?」

という疑問は湧かなかった。

「なにも考えてなかったから」

という答えが最初から、頭にあったからです。

それで、理由としては納得してる。

でもそれは、彼の言動をなんでもかんでも肯定してるわけじゃない。

まして共感なんざ、到底してませんよ(笑)。

「なんつー無責任な若者だ!」

「そんないい加減なことしていいのか!」

と思ってはいるんです、実際。


だから、あれだ。

今ごろそれを自覚するのも間抜けですが、

「謝ってほしい」

という気持ちがあるのを、最近ようやく自認しました。

いや、ごまかせなくなりました。

岩城さんに謝ってほしい。

申し訳なかったと思ってほしい。

・・・誰に?

わたしに、ではありません(苦笑)。

なんていうのかな。

『テンダー・グリーン』の岩城さん。

(息子である)翔くんに立派な人だ、と言われ。

霧胡さんにキラキラ輝いている、と驚嘆され。

旦那さまにはカッコいい、と誉められ。

いっそう責任のある立場になったんだから、もっとがんばらなくちゃって。

―――爽やかに高らかに、そう宣言してるけどさ。

えらく持ち上げられて、えらくカッコいいけどさ・・・?

あの岩城さんには、後悔が見えない。

それが違和感の正体なんだと思います。

読者の感じたもやもや。

過去の自分のいい加減さを恥じる感覚が、今のところ、岩城さんには見受けられない。

覚悟も思慮もなく、その場の勢いでナマのえっちをした結果が、目の前に存在する。

そのことに対して、申し訳ないとかさ・・・?

翔くんに対する懺悔、とかさ・・・?

ましてそれで、深々と傷をつけられた香藤くんへの謝罪とかさ・・・?

なんかありそうなもんじゃないの?

今の岩城さんなら、そこに思考が行ってもいいのでは?

(霧胡さんは共同正犯だと思うので、彼女に対する謝罪はちょっとちがう、ような気もする。それでも男として、女性への責任云々・・・は考えてもいいと思うけどさ。)


ああ、そうかって。

描かれていないことが、モヤモヤの原因なんだなあって。

ここ何日かでようやく自覚したわけです。

―――今さらすぎますね(苦笑)。

別にね、岩城さんにうじうじと悩んでほしいわけじゃない。

自分を責めて責めて苦しむ岩城さんを、本気で見たいとは思ってない。

(うだうだ岩城さんは大好物だけど。)

さらっと、克服してくれていいの。

でも、『テンダー・グリーン』に描かれていないこと。

岩城さんの後悔。

今の自分の価値観に照らし合わせて、過去を恥じる気持ち。

最愛の恋人を苦しませてしまったことへの懺悔と謝罪。

少しは、あってもいいんじゃないでしょうかね・・・?


霧胡さんとの過去を語るくだり。

たしかに岩城さんは後悔してるし、苦しんでもいます。

(それまでは「恩人」という言葉で、封印されていたんでしょうね。)

でもそれは、霧胡さんの営業努力に気づきもしなかった鈍感さ。

彼女におんぶに抱っこだったにもかかわらず、感謝するどころか、

「自分の芽が出ないのは事務所(=霧胡さん)がしっかり売り出してくれないから」

と人のせいにしていた傲慢さ。

そしてもちろん、彼女に枕をさせていたという衝撃の事実。

―――それに対する後悔です。

つまり、過去の自分の仕事への姿勢に対する後悔。

(岩城さんは14巻までにも何度か、過去の自分の思考の過ちに触れていますよね。)

それだけだ。

①彼女の「女としての苦しみ」 (報われない想い)

②自らの意志で避妊なしのせっくすをした事実

に関して、後悔し反省しているような気配はありません。

今のところ。


まあ①に関しては、正直どうしようもない(苦笑)。

何度も書いているとおり、彼は今でもそれに気づいていない。

もしかしたら一生、彼女の秘められた気持ちには気づけないんじゃないかしらね。

岩城さんだもん。

女性の感情の機微には死ぬほど疎いから(笑)。

香藤くんがそれに気づいている/今後それに気づく可能性はあるけど。)


②は、ねえ。

たしかに彼は若く、あまりものを考えるタイプではなかった。

年上の、非常に影響力を持った支配的な立ち位置の女性に乞われて、断れなかった。

―――そこは百歩ゆずって認めるけど、それでもアレだ。

被害者だとは言えないよね。

本当にイヤだったら、できないでしょう?

出す出さない以前の問題として、立たないんじゃないの(苦笑)。

(わたしが彼女たちはあのとき一回こっきりの関係ではないんじゃないか、と思う理由はここにもあります。はじめての同衾でいきなり精子云々って言われて、ハイそうですかって・・・どうでしょうね?)

あのシーン。

絵は意図的に、岩城さんをやけに幼くちいさく描いてるけど、ちがいますよね?(笑)

あの時点で岩城さんはすでに、20歳を超えていた。

もちろん霧胡さんよりはるかに背も高く、身体も大きかったはずです。

そっち方面の経験が特に乏しかったとか、飢えていたとも思えない。

「彼女に強要されたから」

「強引に押し倒されたから」

「餞別に欲しいってお願いされたから」

いやいや、いや。

どこをどうとっても、岩城さんの責任が軽くなるわけじゃない(苦笑)。

霧胡さん(だけ)の責任にはできない。

男女、責任の重さは同じでしょう。

(霧胡さんがこっそりゴムに穴を開けてたとか、酔いつぶして正体のないうちに無理やり襲ったとかなら、「岩城さんに責任はない」と言えると思いますが。)


「息子の存在を今の今まで知らなかった」

のはむろん、岩城さんのせいじゃない。

そこは完全に彼はシロです。

でも今こうやって知ってしまった以上、岩城さんの責任について考えないわけにはいかない。

ほんと、やっかいなことです。


岩城さんが語る「責任」は、これからのことだ。

公私にわたって、翔くんの面倒を見る覚悟があるということ。

未来志向で、きわめてポジティブ。

それはいいのよ。

でもそれと同時に、過去の「責任」は・・・?

それは考えなくていいの・・・?

うむむ。

あんまり後悔だ、謝罪だって言ってると、翔くんの存在を否定することになる。

「うっかり俺の判断ミスでおまえが誕生した」

なんて、息子に言いたくはないものね。

(当の息子はそれをすでに嗅ぎとってるわけですが。)

そのへんは気をつけなくちゃいけないけど、でもなあ。

やっぱりもやもやするよね。

あぐう。






●などと

つらつらと考えているわけです。

「罪を認めろ! 懺悔しろ!」

とかね、声高に求めるつもりはないのです。

情状酌量の余地もあると思うし、まあ、許せないわけじゃない。

でもたぶん、わたしが女性だから。

わたしを含め、読者の大半がいい歳の女性だから。

だから意識下で、見過ごせないんだろうな。

男性である岩城さんが、女性を妊娠させたことに、

「え? ちょっと待って? 反省なし?」

「そこに後悔とか詫びの気持ちとか、ちょっとぐらいはないの?」

的なとまどいを、違和感を覚えるのであろうと思います。

男性に、

「中で出していいと言われたから出した(後は野となれ山となれ)」

それだけのことだ、と言われてもねー。

女性はきっと、もにょもにょが残るのだと思います。

精子がほしいと言われたからあげたって、ちょっと待て(汗)。

ケーキやぬいぐるみじゃないんだから、

「はいどうぞ」

でおしまい、とはならんだろう!?

出したら終わりじゃねえだろ?

―――なにも、考えてなかったのか。

その行為の結果、命が誕生してしまうかもしれないこと。

いったん宿れば、自分はその命の「父親」であるということ。

考えてなかったのか。

そうか。

あー、考えてなかったんだろうな。

うむむ。

そうなんだね・・・(汗)。

岩城さんってば、ホントに。

もう。






●というわけで

とりとめのないまま、ここで唐突に終わります(苦笑)。

ダラダラといつもすみません。

今日は東京も雪だそうです。

みなさま、どうぞご無事で。

では、またね。。。


【05/02/2015 13:00】 春を抱いていた | Comments (0)
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藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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