歌舞伎いろいろ

●鴈治郎襲名

浅草でお練りがあるそうです。

四代目中村鴈治郎襲名披露「お練り」のお知らせ

2月27日。

午前11時ごろから、雷門スタート。

(なんでいつも平日の真っ昼間なんだろう。・・・もっとも休日じゃ、人混みがすごすぎて歩けないかな。)

三津五郎さんのことがあったばかりで複雑ですが、襲名公演はうまく行ってほしい。

とにもかくにも、明るい話題ですからね。



ちなみに四月の公演は>>

松竹創業120周年
中村翫雀改め 四代目中村鴈治郎襲名披露
四月大歌舞伎

平成27年4月2日(木)~26日(日)


kabukiza_201504f.jpg


メイン役者の(衣装をつけた)写真入りチラシは、まだ出来てないみたいね。

けっこう遅いので、たまにやきもきします。

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2015/04/post_86-ProgramAndCast.html

仁左衛門、吉右衛門、幸四郎、菊五郎。

左團次に、芝雀に、錦之助に、魁春、梅玉、又五郎。

もちろん坂田藤十郎(鴈治郎の父)も。

さすがに頑張った顔ぶれだなあ、という感じです。

成功を祈る。






●地味に

ほしいかも。

というかこういうの、もっともっと早く売り出すべきだったよね。

超アナログだけど、それがかえって受けるんじゃないかなあ。

シネマ歌舞伎特製「歌舞伎観劇手帖」プレゼント

発売を記念してのプレゼント企画だそうです。

松竹のプレゼント企画、一度も当たったことないなあ・・・(笑)。

でもこれはきっと応募してしまうと思います。






歌舞伎界はどうなるか?

そりゃもちろん、前に進むだけでしょう。

他にどうしようもないもの。

坂東三津五郎さん葬儀 5000人別れ惜しむ

巳之助と時蔵さんのコメントあり(動画)。

血筋の芸守る「いぶし銀」 坂東三津五郎さんを悼む

山川静夫さんのコメント。

坂東三津五郎さん死去で歌舞伎界は


いろいろ思うことはあります。

三津五郎さんに関しても、それ以外のことも。

でも、実際に今そこにいる面々でやるしかないじゃない。

最善を尽くす。

最高の舞台を見せる。

それ以外の何も、ファンは望んでいないと思う。


救いだと思うのは、若い役者たちが危機感を持っていること。

(若い・・・といっても歌舞伎の場合、40代くらいまで入るわけですが。)

新たな観客を歌舞伎に取り込もうと、それぞれが一生懸命にアイディアを絞っていることです。

「まずは伝統をきっちり継承しろよ」

と苦言を呈する向きもある。

それは正しい。

芝居の腕を磨かないことには、何も始まらない。

それはまったく正論なんだけど、お客さんあっての商業演劇です。

(よく誤解してる人がいるけど、歌舞伎は補助金だの税金だのでなんとか維持されている「とっくに採算の取れない」文化ではない。商業的に成立してナンボの、ナマの芸能なんですよね。)

それを忘れるわけにはいかない。

お金持ちのおばちゃんがメインの客層なのはいいけど、それだけでは心許ない。

コアの客層は大事だけど、それは先細りするだけだから。

もっと若い層、20代や30代の人たちに歌舞伎を見てほしい。

(もちろん10代でもひとケタちゃんでも、大歓迎だと思うけど。)

「歌舞伎はむずかしい? そんなことないよ!」

「歌舞伎はお高い? そんなこと(あんまり)ないよ!」

・・・って。

そのための彼らの努力は、評価されていいと思う。

ときに失敗もあるだろうけど、それでも。


日本の人口が減っていき、余暇にかけられるお金も時間も減っている昨今。

価値観も大きく変わっています。

贔屓の役者に大枚をはたくとか、歌舞伎座に毎月せっせと通うとか。

知識人の教養としての歌舞伎とか。

接待やプレゼントとしての歌舞伎のチケットとか。

そういう考えかたをしない人のほうが、そのうち多くなるかもしれない。

質素に切り詰めた生活に、歌舞伎は要らないもんね・・・(汗)。

ものすごくお金のかかる歌舞伎の舞台を維持していくのは、今後もっともっと大変になる。

(それはきっと歌舞伎だけじゃなくて、商業演劇すべて同じでしょうね。)


だからこそ歌舞伎ファンを増やすことは、役者さんたちの使命なのだと思います。

若い人たちに、歌舞伎の良さを知ってもらう。

最初のチケットを買うまでのハードルが、異様に高いのが歌舞伎です。

お金もたしかにかかるけど、近寄りがたいイメージのほうが問題でしょう。

「どうやったら、その最初の一歩を踏み出してくれるのか」

工夫が要るのはそこ。

若い役者がドラマに出たり、ブログをやるのは、結局それが理由でしょう。

リアルで歌舞伎を見たい、と思うきっかけづくり。

ミーハーファンしかつかない???

いや、それでいいのだと思います。

もともと歌舞伎って、江戸時代からそういうカルチャーだもの。

ミーハーでも何でも、舞台を見に来てくれるならお客さんです。

どうせそのうち飽きる人は飽きる。

良さがわかる人はちゃんと継続的に、ファンになってくれると思う。

がんばってほしいと思います。


十八世中村勘三郎は天才でした。

人気と実力と、大名跡と、カリスマと知名度。

ぜーんぶ持ってた人だった。

で、彼こそ歌舞伎の最高の広告塔だった。

希代の役者かつ、いちばん成績のいい営業担当だったんじゃない?

勘ちゃんに引っ張られて歌舞伎の世界にやって来たファンは、いったいどれだけいるんでしょう。

役者がみんな勘ちゃんクラスの魅力を持ってるなら、苦労はしませんよね。

勘ちゃんは特別だった。

あんな人はなかなかいないけど、でも、みんな頑張ってると思うよ。


ミーハーが悪いとは思えない、という理由。

それは、わたし自身です。

エラソーに歌舞伎のこと書いてるわたしは、永遠のミーハーだと思う。

※いまだにド素人で申し訳ない!

所詮ミーハーの域を出ないけど、マジメに歌舞伎だいすきよ?

ン10年もファンだよ?

けっこう見てると思うし、そこそこ知ってるつもり。

それで十分じゃないでしょうか。

高校生くらいのとき、片岡孝夫(当時)という役者の舞台を見たのが運の尽きでした。

どっひゃー。

なんじゃこりゃ。

あんまりいい男すぎて目眩がして、夢中になってそれっきり。

―――現在に至る、という感じです。

「孝玉コンビ」全盛期にどっぷり浸かってすごした、とびっきりのミーハーです。

(なつかしい言葉だなあ。)

孝夫ちゃんを追いかけ、玉さまに震撼し、そこからすべて始まった。

でも、それで問題があるとは思えない。

容姿から入ったって、あたりまえじゃないですか。

役者ですよ、芸能人ですよ。

好みの顔立ちや立ち姿や、声にあこがれるものでしょう。

そのためにいる人たちでしょう(笑)。

それでも歌舞伎座に通っているうちに、ほかの役者さんにも目が行くようになります。

先代の勘三郎も松緑も、よかったよー。

歌右衛門も梅幸も、すさまじい迫力があったよ。

先代の仁左衛門も羽左衛門も、かっこよかった。

雀右衛門は美しかったし、芝翫さんは声が好きだった。

先代の猿之助は、いや、まだ生きてるけど!

でも彼の全盛期のスーパー歌舞伎、見られたのは本当に幸運だった。

・・・そういうものでは?

石の上にも三年。

ミーハー歌舞伎ファンも20年以上やれば、ちょっとはまっとうに見えませんか?

それでいいのだと思います。


そして話は、三津五郎さんに戻ります。

私生活のほうは、まあ、あれはね。

お世辞にも誉められたものではない。

それがキャリアの足を引っ張った・・・というのは、嘘ではないでしょう。

でも思い出すのは、舞台の上の彼です。

結局はそれに尽きる。


「蘭平物狂」は本当に、本当にすごかった。

わたしにとっては、衝撃的な舞台でした。

あれを見ていなかったら、三津五郎さんに特別な感傷は抱かなかったかもしれない。

(自分にとっては)その他大勢のひとり、であったかもしれない。

よくぞ、あの芝居を見たものだと思います。


それから、「助六」の粋人。

ご存知、歌舞伎座のこけら落とし公演(六月)でのことです。

亡くなった團十郎の代役として、海老蔵の助六。

亡くなった勘三郎の代役・・・ってわけじゃないけど、でも代役だよな。

代役という言葉がおかしければ、継承者か。

ともあれ粋人に、三津五郎。

(さよなら歌舞伎座公演の「助六」では、助六=團十郎、粋人=勘三郎でした。)

ほんの5分か10分ほど登場して、満場を笑いの渦に巻き込んで消えていく役です。

典型的な「comic relief」。

あの三津五郎さんの粋人は、まるで勘三郎だった。

乗り移ってると思ったし、似せてるとも思ったし、観客が涙ながらにダブらせているんだろうとも思った。

そして尚且つ、上手いんだ。

軽妙洒脱でいなせで、一歩も勘ちゃんに負けていない。

すげえや、と思いました。

勘三郎がいなくなって、あの役はほかに誰が出来るんだって思ってた。

でも、目の前にいたよ、って。

そう思いました。

亡くなったばかりの團十郎と勘三郎の思い出に、誰もがどっぷり浸っていた時期です。

海老蔵の助六が登場するだけで、おばちゃんうるうる、みたいな。

(うるうるというのは、父親を亡くしたばかりなのに健気だっていうのと、大役のプレッシャーに負けないでほしいというのと、それからこの雄姿を團十郎に見せたかった・・・というのと。)

お祝いムードとしんみりムードの混在する空間でした。

それを粋人=三津五郎さんは、明るくひっくり返してしまった。

悲しいこともあったけど、でも嬉しい事もあったよねって。

(この役では、流行語や時事ニュース、役者の近況などをアドリブで盛り込むのがお約束です。)

ほろりとさせて、最後は大笑いに持ち込む。

絶妙だったね。

芸達者ってこういうことをいうのか、と舌を巻いたものです。

なつかしい。

そしてやるせない。


今度は誰が、粋人をやるんでしょう。

もう誰もできないんじゃないの。

・・・って今は思うけど、でもきっとそれはまちがい。

勘ちゃんのあと、三津五郎さんが見事に演じたように。

きっと次の誰かが現れて、ちゃんとつとめを果たすでしょう。

そういえば「蘭平」はこのところ、松緑がやっていますね。

彼の「蘭平」は見たことがないけど、そのうちきっと見に行こうと思う。

今が旬の役者がやって、よくないはずがないから。


三津五郎さんの踊り。

こちらのほうが、後継者に苦労するかもしれません。

(歌舞伎の)舞踊に関しては、あまり得意な若手がいない気がするから。

でもそれもきっと、なんとかなるさ。

今はそう思うし、思いたいですね。






●というわけで

支離滅裂ですが、このへんで。

三津五郎さんの訃報に際して、メールやコメントをたくさんいただきました。

本当にありがとうございます。

寿ひづるさんのことについても、いろいろ教えていただきました。

本当に感謝です。

三津五郎がなくなる直前に、会っていたそうですね。

今後どうなるかはわからないけど、彼女の存在感は増すかもしれません。

(これはわたしの勝手な憶測、いやむしろ願望ですが。)

巳之助にはサポートが要るもの。

できることなら、支えてほしいと思ってしまいます。

歌舞伎の家は、女性がしっかりしないと機能しない。

海老蔵の陰に、つねに希実子さん(團十郎の妻)がいるように。

勘九郎と七之助の傍らに、つねに好江さん(勘三郎の妻)がいるように。

(寿ひづるさんは事情が事情ですし、彼女たちと同じようには行きませんが。)

では、また。。。



【26/02/2015 03:34】 歌舞伎2013~ | Comments (1)
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[ 2015/02/26 06:04 ] [ 編集 ]
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藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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