『真田丸』 第一回 (追記あり)

☆追記はいちばん↓下↓です☆




●さて・・・

幸運にも、なんとか見られました。

たまたまですが、ちょっと嬉しい。

NHK大河ドラマ 『真田丸』 の初回。



※以下ネタバレあり。



第一印象は、

「おお、なかなかいいじゃん!」

でした。

ごく素直に、おもしろかったよ。

真田信繁(のちの幸村)を演じる堺雅人が、なんかかわいい。

天衣無縫の天才設定、みたいですね。

お兄ちゃん役の大泉洋、かなーりがんばってる。

こちらは生真面目な秀才くん設定、といったところ。

ふたりの父親であり、一代の豪傑ともいうべき真田昌幸(草刈正雄)が、わお。

なんといってもかっこええ。

美味しいところ、ことごとく攫って行きました。

草刈正雄って、ちょっと声が軽いんですよね。

わたしは彼をおもに 「美の壺」 の案内役として見慣れてたから、余計にそう思ってた。

※「美の壺」はNHKの優良な美術番組です。

でも、昌幸は実にはまってるなあ。

型破りの武将の計り知れなさ、十分に体現してると思いました。



今回のヒーローはしかし、圧倒的に平岳大(ひらたけひろ)でしょう。

武田家の当主、武田勝頼の役。

小鳥さんの解説によれば、従来の勝頼は 「バカ殿」 的に描かれることが多いそうな。

そりゃまあ、しょうがないだろうなあ。

父親の武田信玄と比べられてしまうと、どうしても分が悪いよね。

信玄の死後、武田家がもろくも滅亡してしまったのは事実だからなあ。

でも「真田丸」の勝頼は、ちょっと違いました。

ひとことでいうと、考える(けど決められない)勝頼。

滅びが近いことを本能的に悟りながら、武田の栄光に殉じることを選んだ悲劇の後継者。

そんな感じ。

ちょっとかっこよすぎるかな?

信玄のようなスケールの武将ではない。

それは否定できないし、本人もそれを自覚している。

重臣たちの矛盾するアドバイスに迷い、家臣の離反に揺れ、最終的には名誉(の破滅)を選ぶ。

岩にしがみついてでも絶対に生き延びてやる、という強烈な生命力はない。

なりふり構わずサバイバルを選ぶことが、最終的にはできなかった。

それは彼の弱さでもあるけど、なんだろう。

他にどうしろというんだ、って感じにも見えました。

武田家にかつての求心力がないことは、勝頼もわかっていた。

父親が築いたものが足元から瓦解していく、その感覚。

それはもう止めようもないことを、勝頼自身が痛感していたように見えました。

誰もが己(の一族)のサバイバルに必死で、主君といえども、能力不足と見なされたら見捨てられる。

敵方(織田だったり徳川だったり)に寝返るのは、そりゃ、信義にもとる行為でしょう。

だけど裏切るほうにも、大義名分はある。

そこをなまじ(心情的に)理解しちゃうところが、この勝頼の弱さなのかな。

人の良さ、というか。

いい人には、戦国時代を生き残れない。

それを表現したかったのかな、と思わないでもない。

平岳大、いい役者になったなあ。

ほどよくお父さんに似ていて、でももっとノーブルで和風な感じ。

風貌だけでいうなら、是非このひとの織田信長を見てみたいね。

あと1回か2回で出番が終わってしまうなんて、もったいない。



そんなわけで、「真田丸」。

すべり出しはスムーズだったと思います。

いかにも三谷節というか、ちょっと軽めの会話があるっちゃある。

※ご存知とは思いますが、脚本の三谷幸喜(みたにこうき)のことね。

それは想定内なので、別になんとも思わん。

むしろ、

「三谷脚本のわりには、がんばって重厚感を出してるなあ」

という印象でした。

まず新鮮なのが、いきなり主人公(堺雅人)が登場すること。

(とくに説明はないけど、年齢設定は10代後半くらいだと思う。)

大河ドラマって、ほら。

オーソドックスに、主人公の誕生から描くケースが多いですよね。

時代背景や家庭の状況を描くために、最初は両親の描写。

ついで、主人公が誕生。

初回から数週間の間は、子役が主役をつとめる。

―――そんなパターンが多かった気がするけど、どうなんだろう。

最近の大河ドラマはあまり真剣に見ていないので、古い話だったらごめん(笑)。

子役が人気になったり、することもあるけど。

主演の役者が何週間も出て来ないってのは、やっぱりドラマとしてマイナスでしょうね。

(昔はものすごく視聴率が良かったから、主役の出し惜しみも出来たのかも?)

そういう意味で、いきなり堺雅人。

よかったと思います。

しかも、なんか可愛い(笑)。

イントロらしいイントロ=背景や人物の説明もまったくなく、いきなり話が展開し始めたので、

「え? あれ? これ、第一回なんだよね?」

って、逆に戸惑った視聴者もいるかもしれない。

テンポが早くて、わたしはいいと思ったけど。



この調子で、行くといいですね。

真田ファミリーの描きかたにはちょっと気になる点もあるけど、まだ決めつけるのは早い。

・・・と思いたい。

群雄たちは、だいたいイメージ通りの配役です。

武田勝頼に平岳大。

上杉景勝に遠藤憲一。

北条氏政に高嶋政伸。

徳川家康に内野聖陽(今回の目玉キャスティングのような気がする)。

滝川一益に段田安則。

みんな納得できるというか、いい感じだと思う。

織田信長の吉田鋼太郎だけは、よくわからないや・・・(笑)。

最晩年なのでこの人でもいいのかな、とは思う。

(「真田丸」初回の設定=天正10年2月というのは、信長の死のほんの数か月前にあたる。)

思うんだけど、信長のイメージかって言われると、なんかねー。

どうも違うような気がしてしまう。

微妙なコレジャナイ感。

たぶん、わたしの信長の脳内イメージがすごすぎるんだろうな。

思い入れが強いだけ、かもしれない。

別に吉田さんに恨みがあるわけじゃない。

次回以降、彼の芝居にいい意味で裏切られることを祈ります。



それにしても、贅沢な配役ですよね。

大河ドラマ常連の顔ぶれから、今いろいろと話題の役者さんまで。

NHKがキャスティングに本気を出すとこうなるのね、って思うわ。

三谷幸喜の意向って、どのくらい反映されてるんだろう。

そこも気になります。







●というわけで

ひとまず感想でした。

では、またね。。。










☆追記☆

言い忘れたけど、音楽。

すごくよかったよ。

服部隆之なので、いいのは当然でしょう。

「世襲かよ!」

と思っちゃうぐらい珍しい、作曲家ファミリーの三代目。

(お父さん=服部克久もお祖父ちゃん=服部良一も、文句なしの天才作曲家である。)

ま、ボンボンですわね。

だけど実際あふれるほどの才能があるから、誰も何も言わない。

つか、評価は高い。

最近だと、『半沢直樹』の音楽も服部さんですね。

https://youtu.be/o3k-yf5RhlU

この曲、好きだったなあ。



で、ヴァイオリンですよ。

ソロの緊迫感あふれる旋律が、とても印象的。

ちょっと渋くて通好みの、実にいい音だ。

三浦文彰という演奏家を初めて知りましたが、どうもスゴイ人らしい。

徳永二男さんのお弟子さんだそうです。

なるほろ。



以上、おまけの感想でした。

(14:27)



【11/01/2016 00:44】 オペラ・演劇・映画 | Comments (0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
雑想記☆カウンタ
(counting since 3 Dec 2006)
Tokyo station clock
ゆすらうめ☆カレンダー
降順 昇順 年別 プルダウン

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
恋する香藤くん鯉の池
ゆすらうめ☆タグクラウド

Tohaku collection
お天気は?
プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

ブログ内検索
案内板




『春抱き』を大好きな方なら、どなたでもご自由にお持ち帰りください。リンク用バナーではありませんので、ご連絡不要。直リンクはご遠慮くださいね。
ブロとも申請フォーム
ヒマつぶしゲーム