五年

●この月日は

さらさらとあっという間に過ぎ去っていったようでもあり。

同時に、長くてはるかに遠い時間のようにも思えます。

あの震災から五年。

もう五年。

まだ五年。

あくまでわたしの受け止め方ですが、どっちもいえる気がします。

記憶はたしかに鮮明なんですけど。

そういいつつ、恐怖のリアルさは・・・どうだろう。

薄れつつある部分も否定できない。

たった五年なのに。



死者を悼む。

失われた町に思いをはせる。

救われたひとたちを忘れない。

そういう特別な日だと思っています。



「復興」ということばは重たいですね。

「教訓」と同じくらい重々しく、ずっしりと響く。

とてもじゃないけど、軽々しく扱えない感じ。

(政治家がこれを口にするたびに、どこか虚しい言葉に聞こえてしまう。)

・・・のは、悲観的にすぎるのか?



たしかに、復旧したものもあるでしょう。

これからするものも当然あるでしょう。

そうでなければ。

人のつよさや逞しさって、並大抵のものではないと思う。

逆境をはね返す気力。

本当に感嘆する。

でも、絶対に元に戻らないものもあるよなあ。

というより、それが大きすぎるような気がしてしまう。

生活の再建にむけてポジティブに努力している人たちの姿。

そういう報道をみると涙が出るけど、その一方で、

「ただ呆然と、立ち尽くしたままの人たちは・・・?」

いるはずだ。

それも、ひとりやふたりじゃないはずだ。

前向きな努力をする気力もわかないひとたち。

悲しみから立ち上がれないひとたち。

あきらめてしまったひとたち。

なんかもう、どうにでもなれ、と考えてしまっているひとたち。

そういう人たちはどうしているんでしょう。

置いてけぼりになってはいないか。

怠け者/変わり者あつかいをされてはいないか。

そういう人たちが復興のプロセスから漏れないといい。



震災の直後、福島に行ったことを思い出します。

三春の桜。

あれをもう一度、見に行きたい。

今年は無理かもしれないけど、かならず。

来年でも。

復興支援とか、そういうえらそうな意図があるわけじゃない。

(正直にいうと、五年前はそうでした。おそらく。)

ふつうに観光に行く。

きれいなものを見に。

そういう気持ちで訪ねたいと思います。







●なんだか

ものすごく、とりとめがないですね。

(いや、いつもこんなものかもしれないけど。)

散文的で申し訳ない。

ああ、そういえば、もうひとつ。

たまたま見たテレビのニュースで、この日に生まれた子供たちの話題がありました。

3月11日。

被災した人たちにとって、この国にとって、とてつもない悲劇の日。

・・・ではあるけど同時に、あたりまえですが、誰かの誕生日でもある。

誰かの結婚記念日だとか、そういうのもあるでしょう。

現状、ちょっと祝い事をしづらい日かもしれません。

だけどそういう人たちが、あまり萎縮しないでいられますように。



人生は続く。

いいことも悪いこともある。

・・・なんて、わたしごときがいうことじゃないですね。

失礼しました。

ここ数日、ふたたび急に冷え込んでいます。

みなさまどうぞご自愛ください。

では、またね。。。


【11/03/2016 23:34】 社会・時事ニュース | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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