Silent area (be-boy GOLD 2016年10月号) No.1

●えっと・・・

書きたいこと、まだよく整理できてません(汗)。

書きたいことはいっぱいあります。

あたりまえか。

時間がない。

体力もイマイチ足りない。

あ、『春抱き』愛だけはあります。

あるつもり、です。

だから、書く・・・(笑)。








●というわけで

今回は、ひとことだけね。



※ネタバレはなし。

※いや、ちょっとはあるかも(汗)。

(もう発売日から1週間もすぎているので、ネタバレしても問題ないとは思いますが。)

※あくまで個人の勝手な感想です。



総論的にいうと、

「新田祐克には非常に珍しい、人情話!」

・・・というのが、第一印象でした。

すとん、と。

素直に腑に落ちる話だったのですよね。

破綻がない。

正直にいうと、あんまりにも想像どおりすぎて、むしろ面食らったぐらい。

「おお?」

やっぱりこうなるか。

こうなるよなあ。

これしかないよなあ。

―――って。

こう書くと、なんだか自慢してるみたいですね。

すみません。

プロットが読めたわたしスゴイ、と威張っているわけじゃありません。

どちらかというと、その逆かも。



だって、さ。

長年わりとマジメに『春抱き』ファンをやってますが、なんていうの?

この大河ドラマ(と呼んでいいでしょう)の醍醐味って、

「ええっ!? なんでそうなっちゃうの~!?」

ときに意外すぎて読者がついていけず、ときに読者をかろやかに翻弄する。

「ちょっとちょっと、大丈夫なの~!?」

という凡人の不安や予想のはるか斜め上を行く、とんでも展開でしょう(笑)。

うっそお。

マジか(笑)。

それでいいのか。

岩城さん、ちょっと。

ホントにアナタはそれでいいの???(笑)

これまで何度、何年間、そういう展開にドキドキハラハラさせられてきたことでしょう。

春抱き』だもんね。

最後には絶対に、ハッピーらぶらぶが待っている。

そう信じていつつも、なおかつ心配になる。

ここまでやっちゃって、平和的な解決なんかあるのか!?

―――ってね。

ときに剛腕というか、まあ、強引すぎて、煙にまかれたことも(笑)。

「お、おう・・・(汗)」

そっか。

そうなんか。

よくわからないけど、まあ、いいか・・・?(笑)

岩城さんがそれでいいっていうんだから、いいんでしょう。

って、結局むりやり自分を納得させてみたり、ね(笑)。

そういうこと、よくありました。

期待を裏切ることに関しては期待を裏切らない『春抱き』。

そんな感じ。



だから、連載の最中はいつもどきどきです。

これが伏線になるんだろう。

これがヒントなのかもしれない。

こないだ、××が△△って言ってたよね?

ってことは・・・!?

で、最終的な着地点はこんな感じだろうか?

―――そうやって毎回、予想はします。

しますが、なんだかんだ、当たったことはあまりない(笑)。

具体的なプロットに関してはね。

(最後はハッピーらぶらぶになる、という点では当たりだけど、それはあたりとは言わないでしょう。)



なのに、今回。

きれいに展開が、だいたい想像してたとおりだったのよね・・・(汗)。

どういうことなの。

どういうことなの。

作者と自分の思考がシンクロすることなんて、絶えてなかったのに。

で、考えました。

ものすごく考えました。

で、シンプルな答えにたどり着きました。

人情話って。

わたしはそう書きました。

この作家の作品に、「人情もの」を感じたことは今までない。

そういう意味ではまったく新しい体験です。



人情。

わたしがそう表現したのは、もちろん、村井氏の存在だ。

沈黙野。

多くを語らず、すべてを呑み込んで、咀嚼して、赦して、なお与える存在。

こういう脇キャラが登場したのって、初めてじゃないだろうか。

主人公でもライバルでもない、敵でもない、二枚目でもない。

だけど、非常に重たい意味のある存在感。

シリアスな脇キャラとしては、岩城さんとこの元社長(父親)がそうだったけど、

あの彼ですら、村井氏の前では霞んでしまう。

この村井氏に比べたら、はるかに些末な、薄っぺらいキャラに見えてしまう。

そりゃ、そうですよね。

岩城さんたちの生殺与奪の権利を握っている人だもの。

で、この人のね。

この人の生きざまを、その人生の意義を、たった数ページでさらっと書いている。

(あ、数ページよりは多いか。)

全部なにもかも描くんじゃなくて、うまく概観だけを示してますよね。

あとは、読者の想像にゆだねている。

そのさじ加減が絶妙です。

悲哀・・・ですかね?

哀れ???

多くの悲しみを呑み込んで来た人であろうとは思うけど、わたし、

「かわいそう」

だとは思わなかったなあ。

だって彼、報われていますよね?

愛する妻がいて、その美しい妻によく似た、素直な息子がいる。

岩城さんに対して、

「あの子の父親は自分だけだ」

と宣言したのは、虚勢でもなんでもなくて、単なる真実だと思う。

18年間ともに暮らして育てた人間が、翔くんの親でしょう。

その事実はゆるがない。

(ちなみに、法律的にも彼が父親です。)

ようやく岩城さんがその事実の重みに気づいた・・・云々は、またいずれ。

別の機会に書きますね。



この村井さんの心のひだ。

葛藤と覚悟を描き、足りない部分は香藤くんにうまく代弁させて。

それで示されたのは、親子の愛ですよね。

絆、かな。

そして同時に、夫婦のありかたの一例でもある。

こんな夫婦もあるんだよ、と。

村井氏を、ああいうふうに描いたこと。

彼の人生を実りあるものであると、肯定的に描いたこと。

それがたぶん、わたしが人情話だと感じた理由だと思います。



うまい。

うまいなあ、と。

今回はシンプルに、凄いと思った。

人間を人間としてリアルに描くなら、たったひとつしかなかった落としどころ。

そこにすとん、とはまった。

そんなふうに見えました。



村井氏がすべてを知っていたというのは、実に重要なポイントです。

そうでないと、翔くんの出生の秘密は爆弾であり続ける。

いや、まあ。

暴露されれば、というかたぶんいつかきっと、暴露されるんでしょうね(汗)。

そしたら、そりゃ大騒ぎにはなるでしょう。

マスコミのお祭り騒ぎは想像に難くない。

だけど、少なくともそれでダイレクトに傷つく人はいなくなります。

香藤くんの不安も杞憂に終わる。

岩城さんの評判は傷つくけど、まあ、それは我慢してもらおう(笑)。

文字通り、身から出た錆ですから。

自分で責任とりなさい。

香藤くんさえいてくれればいいはずだから、あの人は。








●というわけで

ダラダラと長いので、やめますね(汗)。

たぶん、わたしの感想。

霧胡さんをキライな人には、イマイチわかってもらえないかもしれません。

しつこいですがわたし、彼女はきらいじゃない。

好きでもないけど(笑)。

彼女みたいなタイプの女性は苦手ですが、なんつうか、死ぬほどリアルなのよね。

ひどい挫折を体験した、プライドの高い女。

そういう人間の業というか、不幸というか、ひねくれぶりというか。

それを余すところなく描いていて、ホントに生々しい。

だから、きらいだと拒否反応を示す人がいるのもわかる。

でも、なんだろうね?

どこか霧胡さん要素って、自分の中にきっとあるんだろうな(汗)。

決して可愛い女にはなれない女の悲哀。

そこに共感するかどうかで、彼女の評価は分かれるのでしょう。

ま、いいや。

それはまたいつか書きます。

では、またね。。。


【05/09/2016 07:46】 春を抱いていた | Comments (0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
雑想記☆カウンタ
(counting since 3 Dec 2006)
Tokyo station clock
ゆすらうめ☆カレンダー
降順 昇順 年別 プルダウン

08月 | 2017年09月 | 10月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
恋する香藤くん鯉の池
ゆすらうめ☆タグクラウド

Tohaku collection
お天気は?
プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

ブログ内検索
案内板




『春抱き』を大好きな方なら、どなたでもご自由にお持ち帰りください。リンク用バナーではありませんので、ご連絡不要。直リンクはご遠慮くださいね。
ブロとも申請フォーム
ヒマつぶしゲーム