●立った~!!
って、香藤くんのあの雄叫びではありません(笑)。
うちのミニミニ香藤くんもどき、こと仮称☆洋二くん(←いつぞやご案内した通り、仮称を変更してます♪)が、とうとうひとりで立てるようになったんだそうです(笑)。ニコニコしながら、何度も立ったり座ったり、ジャンプしようとして転げたり(笑)。
・・・9ヶ月半、あっという間ですねえ、ホント。
救いようのないほど親バカな仮称☆洋二くんのパパ上は、自分の前で(自分が家にいるときに、ってことですね)初めて息子が立ってくれたのが、もう、とんでもなく嬉しかったそうで。
早速届いたメールには、「立った!!」のひと言(笑)。実家の両親には、「立ったよ、たった今、立った~!!」って、絶叫気味の電話をかけたそうです(ダジャレ?)。さすがの両親も、これには苦笑してました。
・・・ああ、究極の親バカ。息子にメロメロの愛すべきお父さん、ではありますけどね~(笑)。
●本日は
すご~~~く珍しく、午後6時にオフィスを飛び出しました。
たまにはお仕事ぶっちぎりで、早めにおうちに帰ってもいいんじゃないかって思って(笑)。それはいいんですが、そんな早い時間に帰途についたことが最近めっきりなかったもので、あまりの帰宅ラッシュぶりにびっくり・・・呆然でした(苦笑)。
うわあ、街中なんだか渋滞してるよ~。(ロンドンはたいてい、いつだって渋滞してますけどね。でも、久しぶりの帰りのラッシュは強烈でした。)
まあ、それはともかく。帰るコールをしてから、わたしは大人しくバスを待っていました。・・・幸か不幸か、地下鉄がキライ(というかかなり苦手)なので、基本的にわたしはバス通勤です(残業のあとはタクシーで帰ってますけどね、笑)。
ああ、そっか。新学期が始まったところだもんね。道理で、ずいぶんたくさん学生さんがいるなあ。。。
なんて、のほほ~んと思いつつ。秋の夕暮れに身をゆだねて(笑)、しばらくしたらお待ちかねのバスが。わたしは嬉々として乗り込んで、ほっとひと息つきました。(その前に、さんざん待ったあげくに満員のバスを見送った後だったので、余計にね。)
えっと、これはローカル線というか・・・細い住宅街をとろとろ走り抜ける、地元民御用達の小さなバスなんです(笑)。ロンドン名物のダブルデッカー(二階建て)じゃなくて、日本で見かけるようなふつ~のサイズ。それも、昇降口が前方にひとつしかない(つまりバスの横っ腹にドアのない)、小ぶりのモデルです。
だから、あっという間に満員になるんですが。。。そこで、ちょっとした事件は起きました。
どすどすと、我が物顔でバスに乗り込んで来たのが、いわゆるストリート・キッズ系のファッションの少年たち5~6人。
ほら、ラップ・ミュージックのカッコいい黒人アーティストのお兄さんたちみたいな、アレです。ダブダブのフードつきトレーナーと、ルーズに穿いたジーンズと、ごっついスニーカーですね(笑)。・・・うまく表現できないんで、みなさまのご想像に頼るばかりですが。
そうねえ、黒人少年ばっかりで、年齢はせいぜい15歳くらい。肌がきれいだったので、もっと若いかもしれません(笑)。要するに、一見おっかない(でもその辺によくいるタイプの)粋がった中学生、って感じかな?
●正しいことだけど
ま、そ~いうコドモたちを見ること自体は、このロンドンのど真ん中じゃあ、さして珍しくありません。その場で乱闘するわけじゃないし、周囲にケンカをふっかけるわけじゃないし(笑)。ふつ~に運賃を払ってバスに乗ってりゃ、なんてことはありませんよね。
わたしはだから最初、特に何も思わなかったんですが。。。
でもねえ、すごくうるさかったんですよね、彼ら(笑)。一種のパフォーマンス、というか示威行動なのかもしれないけど、わけもなく大声で仲間と話して、わざとまるで何かを嘲笑してるみたいに、派手に笑うんです。
満員のラッシュの中でほかの乗客もカリカリしてるのに、そういう迷惑な行動。周囲を不愉快にさせるのが、目的なのかもしれませんね。どうしてそういう、わざと他人の神経を逆なですることをするのかって、わたしは(こっそり)ため息をつきましたね。
そのとき、です。
彼らのそばに座っていた、大柄の黒人女性(たぶん彼らのお母さんみたいな年代です)が、注意をしました。
「他人の迷惑だから、もう少し小さな声でしゃべってくれないか。耳障りな笑い方もやめてほしい。同じアフリカ系市民として、目に余る」
というような趣旨のことを、さらりと言ったんです。
ゆ、勇気あるよな。。。と、わたしは内心、信じられない気持ちで聞いてました。傍若無人な若者の集団に、きちんと是非を指摘するって、なかなかできることじゃありません。ふつうは怖くて、かかわりあいになりたくなくって、保身のために見て見ぬふりをしてしまう・・・と思うから。
と同時に、ものすご~く不安になりました。嫌な予感がしました。このシチュエーションで、公然と彼らを叱ったらどうなるか。それが、手に取るようにわかったからです。
「え、何言ってんだよ」
「何が、同じアフリカ系なんだよ?」
「友だちと話をしちゃいけないってのか」
※ホントはこんなお上品な言葉遣いじゃありませんでしたよ~。
案の定、少年たちはものすごい勢いで抗戦を開始しました。最初はからかうみたいな余裕があったけど、そのうち自分でどんどん興奮してきて、言葉遣いがどんどんエスカレートしていきます。
あああ、だからもう、こうなるってわかってたのに~。
無理に聞いてないふりをし、首をすくめて(少年たちはわたしのすぐ後ろの席に座ってたので)、わたしは何も「事件」が起きないことを切に祈りました。他の乗客も、同じ気持ちだったと思います。満員のバスの中が、いきなり緊迫した沈黙に支配されましたもの。
なんていうか・・・このままもう、いつペティ・ナイフが飛び出してきてもおかしくない、そんな気がしたので。大げさですけど、ロンドンのローカル・ニュースでしょっちゅう見聞きしてる、逆ギレした少年の凶行。そんなものを、実体験したくはありませんから。。。
これ以上ヒートアップしたらどうしよう。
運転手がバスを路駐してでも、制止に入るべきじゃ?
いや、わたしも意気地なしだよな・・・!
●結論から言うと
何も、起きませんでした。
というか、いったん口論の嵐が収まったあたりで、ちょうど自分が降車してしまったので。で、ホッとしながらも考えました。・・・考えてしまいました。ああいう状況に遭遇したとき、どうすればいいのかなあって。
あの黒人のおばさんの勇気と正義感には、正直、100%の敬意を表します。えらいと思うし、正しいと思います。ああいう母親がいたら、きっと誇りに思うでしょう。脱帽です。保身に身を縮めてたわたしや、他の乗客たちとは、魂の出来がちがうのかもしれません。
そう思うけど、でも。。。なんだろう?
無謀だって気も、ちょっとだけするんですね。あの少年たちがもしも車内を破壊してたとか、ほかの乗客に絡んでいたとかなら、わかるんです。でも少なくてもあの時点では、うるさいだけでした。それも迷惑行為ですが、彼らに注意をすれば口汚く反論してくるだろうし、刺激したらどんなバカなことをするか。。。そのくらいは、想像していいんじゃないかなあ、と。
それこそおばさん自身が、あるいはほかの乗客が、怪我を負ったかもしれない。もっと最悪の事態を、引き起こしたかもしれない(直接の原因はそのおばさんじゃなくても)。そのリスクを冒すよりは、見て見ぬふりでもいいときって、あるんじゃないかしら・・・?
って考えるわたしは、腰抜けな自分を正当化したいだけなのかもしれません。正義って、勇気って、難しいですね。
●正しいことだけど
ま、そ~いうコドモたちを見ること自体は、このロンドンのど真ん中じゃあ、さして珍しくありません。その場で乱闘するわけじゃないし、周囲にケンカをふっかけるわけじゃないし(笑)。ふつ~に運賃を払ってバスに乗ってりゃ、なんてことはありませんよね。
わたしはだから最初、特に何も思わなかったんですが。。。
でもねえ、すごくうるさかったんですよね、彼ら(笑)。一種のパフォーマンス、というか示威行動なのかもしれないけど、わけもなく大声で仲間と話して、わざとまるで何かを嘲笑してるみたいに、派手に笑うんです。
満員のラッシュの中でほかの乗客もカリカリしてるのに、そういう迷惑な行動。周囲を不愉快にさせるのが、目的なのかもしれませんね。どうしてそういう、わざと他人の神経を逆なですることをするのかって、わたしは(こっそり)ため息をつきましたね。
そのとき、です。
彼らのそばに座っていた、大柄の黒人女性(たぶん彼らのお母さんみたいな年代です)が、注意をしました。
「他人の迷惑だから、もう少し小さな声でしゃべってくれないか。耳障りな笑い方もやめてほしい。同じアフリカ系市民として、目に余る」
というような趣旨のことを、さらりと言ったんです。
ゆ、勇気あるよな。。。と、わたしは内心、信じられない気持ちで聞いてました。傍若無人な若者の集団に、きちんと是非を指摘するって、なかなかできることじゃありません。ふつうは怖くて、かかわりあいになりたくなくって、保身のために見て見ぬふりをしてしまう・・・と思うから。
と同時に、ものすご~く不安になりました。嫌な予感がしました。このシチュエーションで、公然と彼らを叱ったらどうなるか。それが、手に取るようにわかったからです。
「え、何言ってんだよ」
「何が、同じアフリカ系なんだよ?」
「友だちと話をしちゃいけないってのか」
※ホントはこんなお上品な言葉遣いじゃありませんでしたよ~。
案の定、少年たちはものすごい勢いで抗戦を開始しました。最初はからかうみたいな余裕があったけど、そのうち自分でどんどん興奮してきて、言葉遣いがどんどんエスカレートしていきます。
あああ、だからもう、こうなるってわかってたのに~。
無理に聞いてないふりをし、首をすくめて(少年たちはわたしのすぐ後ろの席に座ってたので)、わたしは何も「事件」が起きないことを切に祈りました。他の乗客も、同じ気持ちだったと思います。満員のバスの中が、いきなり緊迫した沈黙に支配されましたもの。
なんていうか・・・このままもう、いつペティ・ナイフが飛び出してきてもおかしくない、そんな気がしたので。大げさですけど、ロンドンのローカル・ニュースでしょっちゅう見聞きしてる、逆ギレした少年の凶行。そんなものを、実体験したくはありませんから。。。
これ以上ヒートアップしたらどうしよう。
運転手がバスを路駐してでも、制止に入るべきじゃ?
いや、わたしも意気地なしだよな・・・!
●結論から言うと
何も、起きませんでした。
というか、いったん口論の嵐が収まったあたりで、ちょうど自分が降車してしまったので。で、ホッとしながらも考えました。・・・考えてしまいました。ああいう状況に遭遇したとき、どうすればいいのかなあって。
あの黒人のおばさんの勇気と正義感には、正直、100%の敬意を表します。えらいと思うし、正しいと思います。ああいう母親がいたら、きっと誇りに思うでしょう。脱帽です。保身に身を縮めてたわたしや、他の乗客たちとは、魂の出来がちがうのかもしれません。
そう思うけど、でも。。。なんだろう?
無謀だって気も、ちょっとだけするんですね。あの少年たちがもしも車内を破壊してたとか、ほかの乗客に絡んでいたとかなら、わかるんです。でも少なくてもあの時点では、うるさいだけでした。それも迷惑行為ですが、彼らに注意をすれば口汚く反論してくるだろうし、刺激したらどんなバカなことをするか。。。そのくらいは、想像していいんじゃないかなあ、と。
それこそおばさん自身が、あるいはほかの乗客が、怪我を負ったかもしれない。もっと最悪の事態を、引き起こしたかもしれない(直接の原因はそのおばさんじゃなくても)。そのリスクを冒すよりは、見て見ぬふりでもいいときって、あるんじゃないかしら・・・?
って考えるわたしは、腰抜けな自分を正当化したいだけなのかもしれません。正義って、勇気って、難しいですね。