●お便りを
たくさん、ありがとうございます。
みなさまのお気遣いに感謝します。
白湯はいいっていいますよね。
最近、めんどくさくて飲んでません。
きゅっと冷たいものばかり。
真冬でも、そうだ。
反省しないと。
免疫力。
下がっているのを痛感します、毎年。
ぐったりしたら、ほんと動けないものね。
(((((((;´д`)))))))
●そういえば
「
無私の日本人」 を読みまして、というか、読み直しました。
磯田道史センセ (
歴史家) のベストセラーですね。
いつかブログに書いた 「殿、利息でござる!」 という
映画の原作。
・・・になった話が、おさめられています。
時代小説風ですが、史実です。
ほかに、もうちょっと短いお話が2本。
これがねえ。
全部、めちゃくちゃいい。
本当にいい。
読みはじめたときは、文体もおぼつかなくて、たまに
「いらいらする・・・でも、このひと小説家じゃなくて、
歴史家だし・・・」
なんて思ってた。
我慢して読んでるつもり、でした。
だが、しかし。
どんどん引き込まれていって、引きずられて行って、完全に持って行かれます。
なにを?
心を、ですね。
淡々と、訥々と、世の中の大半が知らない江戸時代の民間人について。
描写してるのですが、筆の力はすごい。
そのうち、心を奪われます。
魂を奪われる、みたいな感覚にちかい。
わたしはとくに、中根東里先生にやられました。
滂沱の涙です。
・・・小説家じゃないし?
とんでもない、傲慢な発想でした。
申し訳ない。
文筆がひとを動かすのに、理屈も専門性もありません。
そこに、語りたいものがある。
それをどうしても語りたい、伝えたい、という筆者の情熱がある。
その情熱が本になって、読者を夢中にさせるのだと思います。
並々ならぬ情熱。
ただ、書き手があんまり前のめりに熱くなっても、他者には伝わらないよね。
だからこそ、あの文体なんだなあ。
すごいや。
仙台藩の貧しい宿場町を救おうと奔走する庶民。
下田から京都宇治、江戸から加賀、浦賀、鎌倉から佐野。
流転の人生を歩んだ孤高の儒学者。
そして、幕末の京都に生きた尼さん。
よほどの
歴史ファンでも知らないような人たち。
でも、読むとやめられません。
やめられない、とまらない。
歴史の知識、ぜんぜん要らない。
それでも、心から読んでよかった、と思えるんじゃないかと思います。
●では、
またね。。。