循環ロジック

たはは・・・下の記事、昨夜のうちに書いていたんですが、いつの間にか寝こけていたようです(爆)。おかげで、ニュース直後にアップしようとしてたのに、ずいぶん遅くなっちゃっいました(苦笑)。

げ、月曜日からこんなに疲れてて、いいんだろうか。。。





●Whatever next?

さすがにこのニュースには、心臓が跳び上がりました。

NYダウ下げ幅最大 777ドル安、米下院の金融安定化法案否決で

US banking bailout in chaos after shock House of Representatives vote

いや、まさに大混乱ですね。票数はギリギリだけど、それでもコトがことだけに何とかなるだろうって、マーケットも楽観?していたと思うのですが。


☆なんでアメリカの下院は、金融機関を救済する法案に反対したのか?

ひと言でいえば、「不信感」かなあ。ブッシュ大統領や財務長官が、「だってこれ以上金融機関がヤバい状況に陥ったら、世界中が大変なことになるよ~!」って言葉を尽くして説明しても、フツーの市民の間では、

「あのさ、その辺の中小企業が経営に失敗して破綻しても、政府は全然助けてくれないのに、なんでウォール・ストリートの巨大金融機関が傾きそうになったら、莫大な税金を注ぎ込むわけ?」

という、なんとも冷ややかなリアクションが少なくない。

つまり、「ワシントンの政治家は、やっぱり大企業に甘い」(同じ穴のムジナで、おこぼれの甘い汁を吸ってるから)・・・という市民感情がけっこう根強い、ということでしょうか。政治不信ですよね、これ。中央不信、(俗にいう)都会のエリート嫌い、という側面もあるでしょう。

ブッシュさんたちが、「これは特定の金融機関を助けたいからじゃなくて、実際、それがアメリカ経済にとって必要なことなんだから」と言ってるのを、てんで信じてないわけです。というか、既得権益とは関係ない世界にいる庶民にとっては、実感しようのない危機感なのかも。

そういう不信感、距離感を敏感に感じるからこそ、下院議員たちも、そうそう簡単にはこの金融安定化法案を可決できない、するのはマズイと判断したのだと思います。


☆じゃあ、ブッシュさんの説明はウソなのか?

いえいえ、とんでもない。わたしは自慢じゃないけど、ブッシュさんを応援したことは今まで一度もありませんが、今回の法案に関しては、絶対に必要な(最低限の)救済策だと思います(笑)。

下院が否決したってニュースが流れた途端に、株価が暴落したのがその証拠。そろそろ1929年の世界大恐慌にも匹敵するレベルの、本当に、かな~り深刻な事態みたいですよね。あくまでアメリカ政府が、アメリカの金融業界を救うための法案なんですが、それが世界(もちろん日本も!)に及ぼす影響は、計り知れないものがあります。


☆なんで? つうか、この法案はナニ?

えっと・・・ものすごく乱暴で大雑把な例えで申し上げると、こんな感じです。(個人的に、アメリカ至上主義みたいな?発想はイヤなんですけど、でも今回は大目に見てくださいね。)

世界経済を、ひとりの人間のカラダだと仮定してみましょう。心臓部にあたるのが、ウォール・ストリートの巨大金融機関たち。日本経済の担い手たちは・・・そうねえ、たとえば肺とか肝臓とか、そういう重要な臓器だと思ってください(苦笑)。

世界の経済は、すべて血管で繋がっています。太い血管もあれば細い血管もあるし、心臓から近い国もあれば、遠い国もある。でもすべて、心臓から送られてくる血液や、白血球や、そういったものを受け取ったり代わりに何かを渡したりして、経済は回っていると思ってやってください。

文字通り、カネは天下の回りもの。

・・・かなり使い古された表現ですが、血液(=お金)が循環しなくては、誰も商売できないんですね。大企業だろうが個人経営のお店だろうが、こればかりは同じだと思います。







臓器たちはこれまで、十分な血液をちゃんと受け取っていたからこそ、余分な血液を放出して、となりの臓器やその他の器官にあげたり、貸したりしてたわけです。だけど、昨今の金融情勢で、いきなり血液の循環量が減ってしまった。誰もが予期しなかったほどの、極端な減量が起こったんですね。これが、クレジット・クランチ(要するに貸し渋り)。

自分自身のサバイバルがかかってますから、臓器たち(=金融機関)は必死です。循環してきたわずかな血液を取り込み、ガッチリしまい込んで、誰にもあげたりなんかしません。そうなると、今までその臓器のおこぼれの血液で細々と生きてきた細胞たち(=一般企業や個人)は、どうしようもない。血液不足で弱っていくか、そうでなければ、ものすご~い高いお金(=利息)を払わないと、血液をわけてもらえなくなっちゃいました。。。

弱々しい小さな細胞だけでなく、そのうち、でっかい臓器たちも血液不足で死んでいきました。ノーザン・ロック、リーマン・ブラザーズ、メリル・リンチ、HBOS、ワコビア、フォルティス、ブラッドフォード&
ビングリー。(もっとあると思いますが、とりあえず思い出せない。。。)

今日だけでたぶん、4つ、5つの欧米系銀行が姿を消したんじゃないかなあ。身売りしたり、国有化されたり。お金(=血液)の循環が回ってこなくなって、今までと同じ状態では生存できなくなったんですね。

(こうやって書くと、どうしても金融機関にばかりスポットライトが当たりますが、その破綻の影には、その銀行から融資を受けていた人、お金を借りる予定だった企業などがたくさん。こういう人たちが増えていけば、当然ですが、一般市民たちも預金を失ったり、住宅ローンが借りられなくなったり、勤め先が連鎖倒産したりするかもしれません。・・・他人事じゃ、ないんですね。)

今日、アメリカ下院が否決した法案は、循環しなくなっちゃった血液の、いわば大量輸血みたいなものです。体内にたっぷり血液を注入して、それが血管を伝わってアメリカ中、ひいては世界中に流れていけば、臓器さんたちも小さな細胞たちも、正常に動き始めるはずだから。


☆それじゃあ法案否決で、世の中どうなっちゃうの?

血液が流れなくなったら、人体そのものの機能、生命力が低下してしまいますよね。(それ以上は、恐ろしくて考えたくないです。)

いかに(一部の)国会議員が、庶民の金融街エリートへの敵意を汲み取っていても、どこかで妥協して、何らかの政策を打ち出さないわけにはいかないでしょう。今日の株価の動きを見ていれば、彼らもことの重要さを改めて実感すると思うし。

なので、数日中に改正案が提出されるのではないか、とは思います。各党とも政治的な思惑があるので(今年は大統領選挙だけじゃなくて国政選挙もあります)、簡単にはいかないと思いますが、究極的には、可決するしかないんじゃないかと。

・・・や、楽観しすぎかなあ(苦笑)。


☆それでも、税金を使うんだよね?

確かに、巨大銀行が冷静なリスク管理を怠り、不動産バブル経済に乗っかって大もうけをした、そのツケを払っている状態なのはホントです。そのツケを今背負わされようとしてるのが、アメリカやその他、金融機関を救済したすべての国の市民であるのも、ホント。

(たとえば、イギリスでは銀行の国有化はすでに2行目です。これにはつまり、わたしの納めてる税金も、間接的に使われてるわけですよね。)

「なんで銀行の借金の肩代わりを、わたしがしなくちゃなんないのさ?」

日本でも、銀行が不良債権を抱えてボロボロになったとき、そして結局は政府がそれを背負わざるを得なかったとき、誰もがこう言いましたよね。正直なところ、(その金融業界に近いところにいる)わたしですら、ふざけるなって思うもの(苦笑)。

でも・・・でも。

どれほどエコヒイキに見えても、政府のロジックも本当なんですよね。さきほどの体内の血液のたとえ話のとおり、金融機関に倒れられてしまうと、その周辺のすべての人間や会社が、ひどいあおりを食らってしまう。繋がってるんですよね、血管で。共倒れしちゃうかもしれないんです。

足の小指の先にいるわたしには見えないし、遠いし、関係ないみたいな気もするけど、でも毛細血管を辿っていった先の心臓とか、胃とかが失血状態になったら、いずれはわたしにも影響する。というか、生きていけなくなっちゃう(苦笑)。同じカラダの中のことなので、どうしようもない・・・と。

そう思うしかないのかなあ、という気がします。

【30/09/2008 16:09】 社会・時事ニュース | Comments (0)
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プロフィール

藤乃めい

Author:藤乃めい
ロンドン在住の自称☆ヘタレ甘々ほもえろ字書き(兼エッセイ&レビュー書き)。別名=ましゅまろんどん。

2008年秋より、出向で六本木に島流し中。

純愛☆官能大河ドラマ『春を抱いていた』をこよなく、果てしなく愛してます(笑)。岩城さん至上主義。寝ても醒めても岩城京介氏のことしか考えられず、日常生活に支障が出ることもしばしば(爆)。・・・いや、マジで。

常に人生破綻の危機に怯えつつ、今日も愛の溢れる純文学☆ほもえろ道の探求に精進してます(笑)。

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